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作者: 椿

壊れた。

僕の目に見えるものすべてがガラスのように、まるでパリんと音を立てたように崩れ落ちた。

けれど、別段それに対して僕は「ああ!」だとか「助けて」なんて思わなかった。ただ、ただ眺めているだけだった。

見ていた景色はパズルのピースのようにそこらじゅうに広がっていたが、それらはすぐに黒くなり消えていった。

周りには真っ暗で何も見えない。手を伸ばしてみても何もぶつからない。…手、そもそも僕に手なんかあっただろうか。いや、今僕は確かに僕の一部を動かした。きっとそれは手だったはずだ。そうに違いない。と自分に言い聞かせてみる。だって確かめようがないのだから。この世界はなんなのか、僕はなんなのか。だが、不思議と落ち着いていられた。今、この世界を見ているのは僕だけ。つまり、正解は僕なんだ。景色も何もかも!さっき、僕は真っ暗だと言った、だが!僕にとってはこれはとても明るい世界なんだ。だから「この世界は明るい」これが正解だ。周りの誰かの意見によってこの正解を覆されることは無い。…なんて穏やかな世界なんだろう。

ああ…これが僕の見ている世界、僕だけの世界。

もう二度とあんな汚い世界にはもどりたくない。

世界に対する1人の少年の苦悩のつもりで書きました。

皆さんの見ている世界は美しいですか?

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