241番
はい。同じ日ですね。
短くてごめんなさい。
朝いつもと同じように席に座った。
だけど「いわかん」があった。
チャイムがなって先生が入ってくる。はずが来ない。
腕時計の針を見つめる。10秒 11秒 12秒…
ドアが開いた。
「おはようございます」
いつもと同じ顔、同じ声、同じ動き。
先生が教壇まで歩いてドアの方へ振り向く。
ドアの閉まる音がした。生徒の視線がドアに集まる。
「今日は転校生を紹介します」
先生の隣にゆっくり向かう転校生。いつもと違う朝。そこで違和感の正体に気づいた。
僕の隣に誰もいない。
「この子は上からやってきた子です。優しく接してあげましょう」
上から来た子。
「さ、241番さん、220番くんの隣の席に着いて」
241番は頷いて僕の隣に来た。みんなと同じように黙って座る。上から来ても喋らないのかな。僕はそう考えながら先生のおでこを見つめる。
上からってことは僕らみたいにロボットじゃなく生きてるものってこと。僕らは機械だけど、上のものはサイボウって言うらしい。
「220番…くん」
小鳥の鳴き声のように、でも小さくて聞き取りづらい音が僕のスピーカーを刺激した。
右のスピーカーからだった気がする。そう思い右を向く。
「よかった、君が220番くんだ」
241番が僕に話しかけてきた。
「これからよろしくね」
「よ…ろしく…?」
わからなくて首を傾げる。241番は変な顔をした。僕には理解できなくて後から驚いた顔ってわかった。
「これから仲良くしようってことだよ」
241番は笑った。僕にはやっぱり理解出来なかった。でも懐かしい感じがして、しばらく241番の顔を見ていた。
コメントとかしてくださいね!
もう帰宅後すぐ書いてるから暇で…