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その執事人外につき  作者: 文月 譲葉
本編

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92/116

そのきゅうじゅうに

 彼女の日常は、何かが変わる事も無く過ぎていく。


 朝になると鳴り響く目覚まし時計。布団の中から突き出た彼女の腕が時計を壁に叩き付けアラームを無理矢理止める。少しずつ音量を上げて鳴り響くスマホのアラームは画面を撫でるようにして優しく止め、ようやく布団から這い出して来た彼女はとんでもない凶悪顔。少々(?)社畜な彼女は定時では上がれず夜遅くまで残業し、疲れ切って帰路に着く。


 ただ、その変わらない筈の日常に、ほんの少しの非日常が加わった。彼女が外に出ると必ず『彼』以外のモノが後ろを辿るようになっていたのだ。彼は今まで以上に彼女の傍から離れなくなった。彼が彼女から少しでも離れると、彼女は黒い影に囲まれる。



 ヒトではないモノが、彼女を喰らおうと動き出していた。

話の切り替えのタイミングが良いので、次話に閑話を入れて夏休みに入ります。詳しい日程は活動報告へ!

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