そのきゅうじゅう
息抜きがてらのカフェでの食事。普段ならしない出来事に心が浮足立っているのか、休日出勤もたまには悪くないかもしれない、彼女はそう考えていた。(が、彼女は社畜である。彼女自身が否定しようとも、立派な社畜なのである。休日出勤の頻度も割と多めなのだ。悪くない、とか考えている時点でもう正常な判断が出来ていない気がする。南無!!!)
彼女は無事にアパートへ辿り着くと、一瞬後ろを振り返り傍に誰も居ないことを確認し部屋へと向かったのであった。
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彼女の背後には、確かに誰も居なかった。そう。人間は・・・
実際、人間以外のモノは彼女の後ろを憑いてきていた。彼はソレに冷たい視線を浴びせ、通常であれば睨んだぐらいで追い払う事など出来ないはずのモノをいとも簡単に追い払ってみせた。
目は口程に物を言う。彼の瞳は『お嬢様は私の獲物だ』と雄弁に語っていた。
彼女に憑いて行こうとしていたモノに訊いてみたところ、一様にこう答えた。
『ヤられるかと思った。あれはヤバい。俺らなんかよりもっとずっと危険な奴だ。あの女の子が可哀想だよ
。あんなのに目をつけられて・・・』
あ。泣き崩れた。そんなに怖かったのか・・・(何かを思い出す作者)うん。怖いな。流石ヤンデレストーカー。人間じゃないモノにまで危険人物認定されてら。
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