そのごじゅうご
一息吐いた彼女は、立ち上がりマグカップを洗いに流し台へと向かった。使った物は直ぐに洗う、それが手際の良い片付けの鉄則だからである。洗い終わったマグカップを伏せ、彼女は再び戻っていく。そしてまた座り込むと、今度は何をする訳でもなくぼーっとし始めた。
手元を見つめてみたり、窓の外を眺めてみたり。ただ何もせずに過ごす。ゆっくりとした時間が、彼女を包み込む。
「ほぅ・・・」
彼女は溜息を一つ吐き出した。
「こうやって何もしないでゆっくりする時間も大事だね・・・」
穏やかな表情でぽつりと零す。
『えぇ、本当に』
彼女には聴こえない声で、その言葉に答えるモノが居た。そう。「彼」である。視る事は勿論、触れる事も出来ない実態を持たない姿で彼は彼女に寄り添っていた。
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あっ!?嘘っ!!?
覗けなくなった!?
うちの息子、彼女と2人きりなのがよっぽど嬉しいのか、ワタクシ部屋を追い出されました(さめざめ)。
どうせ視て貰えないんだもんねーだっ。ふんっ。
これは意地でも覗かなきゃお話が続かないんで、覗き穴作りに行って来ますね!(どこか穴開けるのに良さ気な壁無いかな~)
今回は(←も)息子に阻まれたので続きはまた次回に!
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壁(注:間にあるのは世界である)に覗き穴を開けようとドリルを持ち出す作者の姿がしばらくの間目撃されたらしい。そして何度か通報された。




