53/116
そのごじゅうさん
宣言通り、彼女は9時のアラームで起きた。しかし起きるまでにはあの戦いが勃発している。そう。いつものように不機嫌な顔で時計を壁に投げつけ(時計にはやっぱり傷一つ付かなかった。時計さんタフ過ぎるだろ。 By 作者)、相も変わらず寝起きは悪い。
しかし、彼はそんな彼女を愛おしげに見つめている。彼女がどんなに凶悪な表情をしていても、彼にとっては『愛しいお嬢様』なのである。
******
「(くぁ~)・・・うぅん。眠い・・・でも、起きなくちゃ」
彼女は欠伸をしつつ目を擦る。頭を振り、眠気を飛ばそうとしている。
「ん。よし」
彼女はしばらく眠そうな不機嫌顔で座り込んでいたが、ようやく目が覚めたようだ。立ち上がり、ケトルの電源を入れに行く。そして顔を洗いに浴室へと姿を消した。




