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そのよんじゅうはち
彼が危ない言葉を紡ぐ中、彼女は穏やかな眠りの世界を漂う。自分の身体に近づいている『危険』に気付かない。勿論、彼女の気になっている『彼』が傍に居る事にも。
『私に堕ちて』
そんな言葉を、彼が自分に向かって紡いでいるなどとは露とも思わない。例えその言葉が、微睡の中でぼんやりと聞こえていたとしても。
それは、彼女の見る夢の世界の出来事なのだから・・・
彼女は、唯々穏やかな眠りの世界で優しい夢を見る。彼は眠る彼女に甘く愛を囁く。いつか彼女が応えてくれることを信じて。




