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そのよんじゅうなな
スマホから現れた彼は、眠る彼女に寄り添う。そして、ほんの少しだけ布団を引き下ろし、彼女の頭を布団の外へと出した。
「早く貴女を手に入れたいのですが・・・中々思い通りにはいかないものですね・・・」
彼は彼女の頭を優しく撫でながら危ない言葉を紡ぐ。
「いっその事、この手で貴女を殺めてしまえば楽になれるのでしょうか・・・?殺めてしまえば、貴女は永遠に私のモノ・・・いえ。駄目ですね。私は貴女の心も欲しい」
その言葉が彼女には届かないとわかってはいても、彼は紡がずにはいられない。
「早く、私に気付いて下さい。私に堕ちて・・・」
それは、彼の切実な願いでもあった。




