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その執事人外につき  作者: 文月 譲葉
本編

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そのよんじゅうよん

 布団の塊がもぞもぞと動き始め、隙間から頭の先が覗いた。隙間から出てきたのは片腕。そう。先に覗いていた頭ではない。その腕も何かを探しているのか辺りを手当たり次第に探る。しかしいくら探してもその手には何も触れない。何度か辺りを往復した後、しびれを切らした彼女はようやく布団の中から顔を出した。


「とけい・・・」


 眉間に皺を寄せた不機嫌な顔で辺りを見回した。そして何故か壁際で転がっている時計を見つけ、首を傾げる。


「なんであんな所にあるの?枕元に置いたのに・・・」


 困惑した声色で彼女は呟いた。


******


いやいやいや。

キミが投げたんだよ!?

手加減って言葉知ってる!?って言いたくなるくらいの勢いだったからね?

寝起きが悪いとか言うレベルじゃ済まないよね?

思いっきり壁に投げつけたんだから覚えといてあげようよ!


時計に同情した作者が、涙ながらに届かぬ訴えをしていたとかいなかったとか・・・


******

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