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そのさんじゅうはち
帰路途中、彼女は乗り換えた直後に家族の誰かにメールをする。最初は妹。次に母。父親は運転中だろうからパス。最後に兄。
兄は迷子になりやすい彼女をからかうような文面で返してくるが、それを見ても妹を心配しているのだとわかる文面である。(おぉ。ツンデレだ― By 作者)
彼女はそんな兄のメールを見て小さく笑う。
「ありがとう、お兄ちゃん」
直接は恥ずかしくて言えない。けれど、兄に対する感謝の言葉は彼女の口の中でほどけた。
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勿論、その言葉も我らが執事君は聴いている。
盗聴器も吃驚な集音能力だねっ!
流石お嬢様限定ストーカー!
はっ・・・これ以上言うとヤられてしまう(だらだらと冷や汗を流し始める作者。辺りを見回して身の安全を確認すると逃走した・・・)
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新幹線に揺られ、途中の駅で乗り換え、そして目的の駅へと着いた。彼女は駅前でタクシーを拾うとアパートへと向かった。




