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そのにじゅうはち
「元気にしている?最近連絡がないから、寂しくて私から連絡してしまったわ」
そう、朗らかに笑う母の声がスマホから響いてくる。彼女の母はそのまま言葉を続ける。
「そう。それでね、今回連絡したのはあなたも旅行に行かないかしらと思ってなの」
「旅行?今年の家族旅行は何処に行くことにしたの?」
家族が大好きで、出来れば一緒に旅行に行きたい彼女は、母に質問する。するよ、どことなく嬉しそうな声音で母親は答える。
「今年は京都に行こうと思うの。現地で落ち合うなら貴方も来られるでしょう?」
「うん。一度家に帰ってから旅行行って、また戻ってからアパートに戻るとかなら無理だったけど・・・現地集合現地解散なら大丈夫だよ!・・・ちょっと寂しいけど・・・」
「そしたら何時頃合流出来そうかちゃんと調べておいてね?私の方で観光する所ピックアップしておくからその中から決めましょ?」
「わかった。調べ次第直ぐに連絡するね!」
こうして急遽彼女は家族旅行に参戦するととなったのであった。そして話は「そのにじゅうろく」に戻る。




