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そのに
短めです・・・
ピピッピピッーーー
窓から差し込む爽やかな朝日。
アラームが鳴り響く時計。
どこにでもありそうな朝の風景。
起こされた彼女は一言・・・
「五月蝿い」
スパァァァァァンッッッッ!!!!!
直後、何かを叩きつけたような大きな音が響きアラームは止まった。
不機嫌なことを如実に表している眉間の皺。半眼の瞳は据わっているとしか言いようがないほど凶悪で。布団から身を起こし、動きを止めた。暫くしてからようやく伸びをひとつ。
「ん・・・よく寝た・・・」
そう呟く頃には先程の凶悪な顔から一転して穏やかな表情の女性がひとり。
「おはよ、執事君」
スマホの電源を入れ、ふわりと挨拶をしたのだった。
「今日も仕事・・・また夜にね、執事君。いってきます」
そうして彼女は今日も何時もと変わらぬ日常を過ごす。