バレンタイン小話
2016年2月14日活動報告掲載分。
今日は2月14日。世の中はバレンタインデーである。さて、日本では女性から男性へとチョコレートを渡す日として有名な日。まぁ、国外では男性から女性へと贈り物をする日らしいですが。
はてさて、そんな日を2人はどのように過ごしたのでしょうか?
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あてんしょん!!
前回同様、本編とは全く関係ないよ!
それでもOKな方は下へスクロール~。
甘く、、なってると良いな。。。
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それが2人のバレンタインデー
***彼女の場合***
2月13日。それはバレンタインの前日での出来事だった。
甘い、香り。製菓コーナーとブランド物のチョコレートコーナー。隣り合う2つの場所をウロウロと往復する女性が居た。
「う、あ~・・・。どうしよう?確実なのは市販だよなぁ。でも、気持ちこもってそうなのは手作りだよなぁ。あ~。美味しいのは市販~・・・」
チョコレートを贈りたい相手が居るのだろう。真剣な表情で市販の物を吟味し、また、手作りにした場合との比較をシミュレーションしている。
「渡すからには美味しい物を食べてほしいしなぁ・・・」
そうやって悩みに悩んだ結果、店を出る彼女の手にあった袋にはブラウニーの手作りキット。そして洋酒の入ったアソートチョコレートの小箱だった。
「一度作ってみて、美味しくできたら手作りも渡せば良いよね?」
そう呟いて、彼女は足早に帰路に着く。翌日、バレンタインデー当日。彼女はエプロンを着用し準備万端な状態である。
「いざ・・・!」
彼女は真剣な目で作り方を読んで、ブラウニーを作っいく。材料をすべて混ぜ終わり、型に流して後は焼くだけ。オーブンを温めて、彼女はブラウニーを焼き始めた。
甘い匂いがオーブンから漂い始める。その甘い匂いの中に少しだけ焦げた匂いが混ざっていたのは、気付かないフリをしたい。オーブンから取り出したブラウニーは、綺麗な茶色。甘い甘い匂いが辺りに広がる。所々、焦げたようにも見えるが、初めてだと考えれば出来の良い方だろう。しかし彼女は少し不満気だ。
「なんで焦げるの~??」
それでも、出来上がったブラウニーにナイフを入れる。食べ易いサイズに切り分け、一切れ口に放り込んだ。
「甘い・・・少し、苦い?」
首を傾げて、やっぱり市販品を渡そうと折角焼いたブラウニーを容器に移し蓋をする。容器を戸棚に仕舞い、後片付けを始めた。時計を確認し、少し目を見張った。
「あ。もうすぐ時間か」
急いで身支度を始め、買ってきたチョコレートを用意する。丁度、準備が終わる直前、チャイムが鳴った。彼女は小走りで玄関に向かいドアを開ける。そして、玄関先に佇んでいる彼に笑顔を向けた。
***彼の場合***
トントントン、とリズミカルな音が響く。黒いエプロンをした青年がチョコレートを細かく刻んでいるようだ。
「ビターチョコレートの方が甘過ぎなくて食べやすいかな」
誰を思い浮かべているのか、優しい眼差しでチョコレート菓子を作っている。オーブンから取り出したチョコレート菓子、ガトーショコラ。一晩休ませて、味を馴染ませる。そうして出来上がったケーキにナイフを入れ、丁寧に包む。彼は嬉しそうにはにかんで部屋を出て目的の場所へと出掛けて行った。
向かった先は誰かの部屋。玄関先で立ち止まり、自分の身体を見下ろす。何かおかしなところもないなとさっと確認しチャイムを鳴らした。カチャリ、とドアが開く。そこには笑顔の彼女が居て、彼に言葉を紡ぐ。
「いらっしゃい!ごめんね、まだ準備終わらなくて・・・とりあえずお茶飲んでから行こう。上がって」
申し訳なさそうに言う彼女が動く度、甘い香りが漂う。背を向けて部屋へ招き入れる彼女にばれないよう、小さく目元を緩ませ彼は微笑った。ギリギリまで悩んでいた事もお見通しなのだ。彼をソファに座らせると、彼女はコーヒーを入れて彼に差し出す。
「どうぞ」
それからおずおずと差し出された袋。洋酒のアソートチョコレート。
「Happy Valentine's Day」
そう口ずさんで、少し赤くなった頬を隠すように彼女は顔を逸らす。
「ありがとうございます。貴女からも甘い香りがするのですが、作っては下さらなかったのですか?」
意地の悪い質問である。彼女が満足のいく出来じゃなかったと思っている事もわかっている筈なのに敢えて彼は質問するのだ。彼女は耳まで赤くなりながらしどろもどろに言い訳をし始めた。
「えっと、だな。作ろうとはしたんだけど・・・その、上手く出来なくて・・・えっと、人に、あなたに、あげられるようなレベルじゃなくて・・・だから、あの。コレ、だけじゃダメかな・・・?」
そうやって言い訳をする彼女を愛おしく思いながらも、彼は諦めない。何せ今日を逃せばいつ彼女の手作りのお菓子が食べられるかわからないのである。
「私は、貴方の作った物ならばどんな物でも嬉しい。頂けませんか・・・?」
(彼は子犬のような瞳を彼女に向けた!クリティカルヒット!彼女は大ダメージを受けた!!)
「お、美味しくなくても知らないからねっ!」
彼女は彼(の瞳)に負け、席を立ち戸棚から先程作ったブラウニーの容器とフォークを取り出すと彼に差し出した。それを嬉しそうに受け取る彼。早速容器の蓋を開け、切り分けられたブラウニーを一つ食べた。口の中に、程良い甘さとほろ苦い濃厚な味が広がる。
「とても美味しいですよ。私の為に作って下さりありがとうございます」
彼に笑顔を向けられた彼女は、更に真っ赤になりその場に座り込んでしまった。
「その笑顔は反則だと思うの・・・」
彼女は頭を抱えぼそりと呟いたのだった。
「私からもこれを。本来ならば女性に贈り物をする日ですので」
彼は、しゃがみこんでいる彼女の前に膝をつき持っていた袋を差し出した。直ぐに開けてほしいと目で訴える。彼女は差し出された袋を受け取り、ガサガサと開け出てきた物に内心恐れを抱いた。女子力高すぎだろう、と。
まるで売られているディスプレイのように可愛くラッピングされたガトーショコラ。しかし、市販の物と違い店のロゴなど入っていない。一目で手作りだとわかる。
「貴女を想って作ったので、受け取って頂きたいのですが・・・」
(そうやって下から言っているけれど、受け取るしかない状況に追い込んでいる気がする。何なのおまえ付き合いたての彼女なの?とか思ってないからね! By 作者)
渡された物と彼の顔を交互に見る彼女。彼は何を思ったのか彼女の手から渡したばかりのケーキを取ると迷わず包装を剥し、ケーキを小さく割った。そして薄く開いた彼女の口に押し込む。唇に触れたのに他意はない(と、信じたい)。彼女が反射で口を閉じ、ガトーショコラを食べたのを確認すると、彼はチョコのついた指を舐め妖しく微笑った。
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元より恋愛経験知の低い彼女、キャパオーバーによりダウン。この勝負、彼の勝ち!
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彼の瞳がこっちを見た。ん?何々、邪魔するな、と?
作者は戦慄した。あかん・・・邪魔したら殺られる・・・本気やあの目・・・、と。
その後の彼女?知らないよ!今回ばかりは知りたくないよ!
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ここまで読んでくださりありがとうございました!
皆様良いバレンタインでしたか?私?リア充ばくh・・・失礼。
その執事人外につき、バレンタイン小話でした!




