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その執事人外につき  作者: 文月 譲葉
番外編

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114/116

節分小話

2016年2月3日活動報告掲載分。

あてんしょん!!!

この話は本編とは全く繋がっておりません。登場人物しか合ってないかもしれない!

IFな物語としてお楽しみくださいませ!

本編と関わりない小話なんて読まねーよ!な方は、速やかにブラウザバックをしてしまうことをお勧めします!

読んでやっても良いぜ★な方は、どうぞそのままスクロールしていってくださいませ。


そうそう。

作者の疲労によりところどころ(?)ツッコミどころ満載な場面がありますが、一部実話を参考にしてあります。

これかな?とか、どの部分か知りたい!とかあればコメントにてお知らせくださいな。後日お答えします。

まぁ、なければ明言しないので謎のままって事で!(笑)










*******


 今日は2月3日。そう。節分である。節分と言えば節分豆を投げて「鬼は外、福は内」と悪いモノを外へ追い出し善いモノを内に呼び込むイベントだ。


 折角なので2人の節分を覗いてみよう。


***彼女の場合***


「あ。そういや今日は節分か。確かこの前節分豆買ったような・・・」


 彼女はガサガサと戸棚の中を漁り節分豆を引っ張り出した。袋を開けようとして動きを止めた。


「いけないいけない。大事なものを忘れてた」


 一度袋を開けるのを止め、再び戸棚の中を漁り出す彼女。目的の物を見つけたのか、口元を綻ばせながら戸棚を閉める。その手には緑色の物体が握られていた。柊の葉である。節分豆を買う時に一緒に手に入れていたのだ。彼女は柊を片手に玄関に向かい、外に柊を飾ろうとした。


「あ・・・飾る場所、ない・・・」


 そう。彼女の住んでいるのはアパートである。一戸建てではない。しょんぼりとした顔で彼女は思案し、思いついた。


「貼り付けちゃえば良いんだ!」


 然も名案であると言いたげな得意顔で、彼女はセロハンテープを持ち出し玄関脇の柱に柊の葉を貼り付ける。そしてまた不思議そうな顔でそれを見つめるのだ。


「何か足りない気がする・・・?ん~??」


 しばらく考え込んでいたが、何を忘れているのか気付いたのか再びパタパタと部屋の中に戻り何かを持ち出してきた。


「これが足りなかった!!」


 そう言って、嬉しそうに柊の葉の隣に貼り付けているのは・・・煮干しであった。。。


「流石に生魚は用意できなかったけど、煮干しもお魚だし良いよね♪」


 嬉しそうにする彼女に、ツッコミを入れられる人間はその場に居ない訳で。微妙にカオスな空間が彼女の住む部屋の入口にできたのであった。その後彼女は掃除が大変だからと豆を投げずに、そっと靴箱の上に「鬼は外」の豆を、部屋の中央に置いてある机の上に「福は内」の豆を置き節分の豆まきを終わらせた。


 勿論、あのカオスな入口も豆を片付ける時に撤去済みである。作者としてはあの少々ホラーな絵面になっていた玄関を、周囲の住人が目撃していない事を祈るばかりである。


 あ。ここ数年でポピュラー(?)になりつつある「恵方巻を食べる」習慣は彼女にはないので食べてません。気が向いて買ったとしても食べやすいように切って食べます。それもう恵方巻じゃなくただの巻き寿司、なんて批判は受け付けないのです。だって、彼女には恵方巻食べる理由がイマイチ理解出来ていないのだから!


******


***彼の場合***


 日本人である云々以前に、人外な彼に節分豆を渡してみた。



『あのねあのね、今日は節分の日なんだよ!知ってた?』


「季節を分ける日、ですか?そう言えばそうですね」


 インターネットに流れていましたね、と続ける彼に一言。そういやネットの住人だったね!(大分語弊がある)彼の額に薄く青筋が立つ。母親に悪意無いのはわかっている(つもりである)。しかし腹が立たないかと言えばそうではないのだ。


『折角だから一緒にやろうよ~。親子で「鬼は外、福は内」ってやるんだ~♪』


「そうはしゃがないで頂けますか?見苦しい」



 嬉しそうにする作者(一応生みの親)に、彼の冷たい視線が突き刺さる。グッサグッサと突き刺さる。

 やめろ!やめてくれ!一応お母さんだぞ!そんな目で見るんじゃないっ!

 作者が彼の冷たい視線に耐え切れず涙目になると、ようやく満足したのか彼は一言。


「益もありそうですし構いませんよ、やっても。・・・お嬢様に集ろうとする羽虫も追い払えそうですし(ぼそっ」


『わ~い♪』


 作者は最後のセリフは敢えてスルーを決め込み、折り紙で折った手作りの箱に節分豆を入れ息子に差し出す。箱を受け取った彼は豆を手に取り掌で転がし始めた。


『上から投げても良いけど。今回は(怖いから)下から放り投げる様にして投げよっか!』


 怖いから・・・作者の本音が見え隠れしている。いやだって。怖いんだもん。時々本気で(私を)殺りに来るから。


「えぇ」


『じゃあ、一緒に!』


『「鬼はー外!福はー内!」』


 親子(?)で並んで豆を投げる2人。作者は嬉しそうに顔を綻ばせているのだが、彼の顔は少々不服そうにも見える。


ん?何々?どうせやるならお嬢様とが良かったのですが、だと?おい。泣くぞこら。こんな時ぐらい親孝行しやがれ馬鹿息子め。・・・失礼。本音が・・・



 さて、2人並んでの豆撒きは無事に済んだ。


 ・・・筈だった。


 じー・・・っと、効果音が聞こえそうなくらい熱い視線を作者に向ける彼。抑えきれない冷や汗が背中を伝う。勇気を振り絞って訊いてみた。


『な、何かな?』


「いえ。悪いモノを追い出す祭り、みたいなものですよね節分って・・・」


 その間が怖いと思うのは私だけだろうか?


『・・・で?(ダラダラと滝のような冷や汗をかき始める)』


「私とお嬢様の仲、基、触れ合いを邪魔するモノって、悪いモノだと思うんですよね(にっこり)」


 それはもう素敵な笑顔で宣う訳で。うん!嫌な予感しかしないよね!


『お、おぅ(後退り)』


「とりあえず、逝って来て頂けますか?」


 スチャッ、と言う音と共に構えられた節分豆。勿論フォームは野球選手のようなガチ送球である。


『!!?』


 ブヴォーンッ!!!

 凄まじい音を立てて弾丸(注:普通の節分豆です)が作者の頬を掠めていく。


『おい!?明らかに音とかスピードとかおかしいだろっ!?』


「ちっ・・・外してしまいましたか。次は外しませんよ。しっかり祓わねば今後の進展に影響が出そうですからね」


 割と本気で命の危機を感じ焦る親に対し、外したことに舌打ちをする息子。温度差が酷い。そして彼は喚く作者を無視して立て続けに弾丸(注:普通の節分豆です)を投げる。


『ちょっ・・・!!おまっ・・・!危ないから!当たったら死んじゃうから!!』


「そのつもりで投げてるんだから当たり前です。むしろ逝け」


 サラッと返す発言が黒い。怖い。ヤダ何この子。

 作者は何とか飛び交う弾丸(以下略)を掻い潜り死戦を乗り切ったのであった。服の至る所に小さい穴が空いていたが、まぁ中身は無事である。ちなみに、闘い直後の彼はとってもすっきりした良い笑顔でした。まる。


 私?訊かなくてもわかって!普通にボロボロだから!馬鹿息子にズタボロにされましたから!着てた服修復不可能なまでに細かい穴空けられたから!!




***


 2人それぞれの節分を覗いて(一緒にやって)わかった事がある。うちの馬鹿息子より彼女の節分のがまともだった・・・!多少カオスな空間が生まれたりもしたけど、少なくとも私に!私に命の危険はなかった・・・!

 ダメだあいつ。豆持たせちゃ・・・武器になり得る物持たせちゃダメだっ!!命が幾つあっても足りない!てか私お母さん!大事にしてください!


「嫌です(スパァァァン)」


 !!?割り込んでくんなし!出番終わったからとりあえず向こう帰れっ!!!


 こうして節分の日は静かに(?)幕を閉じたのであった。



******


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