そのひゃくはち
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『お兄ちゃん。私、多分、死んじゃったんだと思うの。じゃなきゃこんな・・・こんな不可思議な事起こる訳無いもの』
そんな言葉が、妹の口から零れ落ちた。
『それに、私は『家族』よりも『彼』を選んでしまったのだもの。此処にはもう居られないわ』
泣きそうな表情でそんな言葉を紡ぐ。
『ごめんなさい。今までありがとう。先に逝く事を赦してください。現世で一緒に過ごせなくてごめんなさい。常世じゃなきゃ『彼』とは過ごせない。皆よりも彼をえらんでごめんなさい。常世で幸せを目指すから、赦して・・・』
妹に寄り添う『ソレ』が、俺達から家族を奪うのだ。本当は憎くて堪らない。今この瞬間も殴り倒してやりたい。俺がそれをしないのは妹の為だ。
妹が顔を伏せた瞬間に睨んだ俺を『ソレ』は優越感と嘲りの色を宿した瞳で見返してくる。
―――お嬢様は私のモノです。返しませんよ?―――
俺に、俺達家族に向けて声に出さずして紡がれた言葉が妹の『死』を物語っていた。
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10/31予定の109話の投稿を止めて活動報告でハロウィン小話投下するか悩み中。
両方?出来る気がしない( ー`дー´)キリッ
本編更新がなかったら活動報告でハロウィン小話ゲリラ投下してると思われます。(多分夜←)




