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そのひゃくに
俺は思わず妹へと手を伸ばした。しかし、妹を抱くその腕の持ち主がそんな俺へと殺気を向けてきた。肌を突き刺す殺気は、ソイツが唯の人間ではないと教えてくれる。否、こんな場所にまで妹を追って来ているんだ。ヒトでは無いモノなのだろう。悪しきモノで無ければ良いのだがな。
対峙する俺とソイツ。ソイツが口を開く。発せられた言葉は想像通りのものであり、納得などしたくないものてあり、理不尽でありながらも妹が得られる『幸せ』の形の一つであった。
あぁ、忌々しい。なんでこんな胡散臭いヤツに大事な妹を•••
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彼女の兄は笑顔を作るが、今にも泣きそうな表情に歪む。そして妹の頭を優しく撫でた。
彼女の兄に『敵』認定されたモノは一体何を言ったのか?
次回はそれについて書こうかなと思います。




