【友葉学園】優しく冷酷
主人公は横峯宗一くん。優酷系男子です。
「あ、あの! 私と付き合ってくださいっ!」
教室の廊下で突然告白が行われ、偶然出くわした生徒たちも「おおっ!」っと歓声を上げる。
少し背の低い少女が告白したのは少し目つきが悪く髪の毛も手櫛で整えられたような男子高校生。だが、そこそこ顔立ちはよく背も高いため、ネクラと言った感じではない。
しかし、当の本人は冷酷な応えを出す。
「は? 笑わせんな。誰がお前みたいな奴と連みたがるんだよ」
「……えっ?」
「あー、うっせぇうっせぇ。声出すんじゃねえブス。マジねーわ、無しだ無し。それともなんだ、膜だけ破って捨ててもいいのか?」
少年の暴言に少女は既に唇を噛み締めながら俯いている。無論周りからはブーイングの嵐だ。
「ちょっと!! いい加減にしなさいよ!!? あんた巫山戯てんの!?」
少女を擁護しに、彼女の友人らしき人物が集まってきた。
「エミはなにも悪いことしてないじゃない!!」「振るにしたって言い方があるでしょ!!」「あんたどうせそんなだし友達もいないから分かんないんでしょうけどね!!」
「あーうっせぇな。なんだ、殴んのか? じゃあ殴れよ。謝ればいいのか? 『悪かった』これでいいか?」
少年が嘲笑しながら言うと、少女たちを含め周りの生徒全員が少年を睨みつける。
そして、少女たちは黙って去って行った。
「なにあいつ信じられない」
「あんな畜生がこの学園にいるとはな……」
「許すまじ」
「退学レベルだよな」
他の生徒の陰口を聞きながら、少年は人の少ない屋上付近の踊り場まで歩く。
そして
「はぁぁぁぁぁっ……さすがにアレは無かったよな……。悪態をつくにしてもやり過ぎた……」
少年は頭を抱えてしゃがみこんだ。
「あーらら、見てたわよ。横峯くん」
「なぁっ会長!?……なんだリヴァイサン擬き」
「悪態ついてももう遅いわよ。っていうか流石にそれは悪態というか皮肉だと思うわ」
「……ですよね」
生徒会長に素を見られてしまった少年、横峯 宗一は観念してワザと嫌われようとした理由を告げ始めた。
*****
「実は俺、余命一年しかないんです。なんか白血病みたいなやつらしくて……」
「……初耳ね」
「いや、生徒会書記として言おうともしてたんですけど、命のことなんて言い出しにくいですよ」
横峯の話を聞き、豊満な胸の前で腕を組んだ友葉学園生徒会長こと二条院 栞はそうかと声を漏らした。
「とにかく、一年しか僕にはないので人との関わりを避けたいんです。……友人になってすぐに死ぬよりは、とことん嫌われて遂に死んだ時に『ざまぁみやがれ』と嗤われたほうが相手にとってはいいですからね」
「……二つ質問してもいいかしら」
「どうぞ」
二条院は屋上の扉を開け外に出ると話し始めた。
「まず、貴方が悪態をつくことに関しては私もとやかく言うつもりはないわ。貴方の余生だもの好きにすればいい。……でもそれって寂しくないかしら」
「……考えたことも無かったです」
「二つ目の質問。……関わりを作りたくないのだったら家に篭るとか病院に行くとかすればいいと思うのだけど……」
二条院が表情を崩さずに問いた質問に、横峯は軽く苦笑して答えた。
「……なぜかそういうところは真面目なんですよね。俺」
*****
別の日の昼、横峯は当然一緒に食べる相手もいないため屋上で一人で食べることにした。最近は寒いため人がいないのである。
横峯は余命が分かってからこうして人の少ない場所を探して食べている。……便所飯に挑んだこともあったが、臭い的な問題で横峯は断念した。
屋上の扉を開けると、横峯は頭を掻いた。奥の方に一人の女子生徒がいたのである。
「……まあいいか」
先客がいてもいなくとも、食事が摂れれば充分である横峯は少し離れたところでお茶とパンの入った袋を置いた。
しかし、横峯は少女の様子がおかしいことに気がついた。
少女は柵を乗り越えたギリギリのところに立っていたのである。
「おいっ!! 何してんだやめろ!!」
横峯は咄嗟に少女の元に駆け寄り柵の隙間から腕を掴んだ。
抵抗をしてこないため、抱き上げて柵の内側に引っ張る。
なんとかして助けた後、横峯は初めてそこで少女の正体が分かった。
「……お前」
「……横峯センパイ」
彼女は横峯に告白をした、名も知らない少女だった。
*****
「センパイ。やっぱそうだったんですね」
「……なんのことだ」
「……センパイ。普段からこうして悪態ついてるのって理由があるんですよね」
「っ……」
横峯はかろうじて反応を最小に抑えたが少女の目は誤魔化せられなかった。
「センパイは私だけでなく皆からワザと嫌われようしているみたいです。まるで私たちとの関わりを断とうとしているみたい」
「……」
横峯は何も言えず。ただ一つのことを思った。
(この子、どれだけ鋭いんだっ!?)
まさかあの大勢の前での告白は確認をするために行なったものだったのか?
「……挨拶遅れました。私は2-Bの坂道 絵美と言います」
「……」
「センパイ教えてください。どうして自殺するフリをした私を助けようとしたんですか?」
「……俺の前で死体が出来たら……飯が不味くなるからだ」
無理に答えを取り繕い横峯は絞り出した。
しかし、坂道はさらに質問を重ねる。
「どうして他人から嫌われるようなことをするんですか?」
「……これが……俺だ」
「どうして人と関わろうとしないんですか?」
「……」
「私たちと関わらないのは私たちのためなんですか?」
「……っ!!」
「センパイ、何か隠してるんじゃないですか?」
「……」
「どうなんですか?」
「うるせぇっ!!俺と関わんじゃねえっ!!」
横峯は一つ年下の少女に追い込まれ追い込まれ……怒鳴りつけた。
幸いなことにその声は風にかき消されたため屋上にいる二人だけにしか聞こえなかった。
「……センパイ。やっぱり関わることを恐れてるんですね」
図星。言い逃れはできない。
「……お前には関係ない。俺のことは忘れろ。俺と付き合う気が無かったのなら簡単だろ」
「……付き合う気はありましたよ」
「……なんとでも言え、それも騙そうとしてんだろ」
「そんなことーー」
坂道がいい終わらないうちに突然扉が開いた。
「エミっ!! ……なんでその男といるの」
「サ、サキちゃん……」
「なんだお前、こいつの連れか」
「あんだよアンタ、エミにあんだけ言っておいて何2人でいるんだよ」
サキと呼ばれた釣り目の少女は坂道を庇いながら横峯をキッと睨みつけた。
「……お前、もう二度とエミと関わるんじゃねえぞ」
「……えっ! ちょちょっとサキちゃーー」
「そっちこそ関わんじゃねえ。お前らみたいな馴れ合いを見てんの目障りなんだよ」
「……エミ、教室に戻るぞ。こんな下郎相手にしてんじゃねえ」
挑発に釣られた彼女はエミの腕を掴むと二人とも屋上から出て行った。
「……危なかったぁぁぁ」
「横峯くん」
突然の声に横峯はビクリと体を震わせた。
「カイチョッ!? いつからいたんですか」
「ついさっき彼女たちと入れ違いでね」
「……坂道って子、凄く鋭かったです」
「そうね。横峯くんの心をあんなに読み取るなんてね。まるでエスパーみたい」
横峯の言葉に二条院は同意をした。
「……なんで会長がそのこと知ってるんですか。本当はいつから聞いてたんですか?」
「そうね。『おい何してんだやめろ』」
「頭っからじゃないですか……」
横峯は寒空の中、項垂れると会長が背中をぽんぽんと叩いた。
「別にいいじゃない。それに彼女は本当に貴方のことを好いてるわよ」
「んなわけないじゃないですか。こんな冷酷な奴だれが好きになるんですか」
「鈍いわね」
「鈍いとかじゃないです。嫌われようとしてるのに好かれる意味が分かんないですよ」
*****
次の日、再び昼の時間。
(今日は教室で食べよう。屋上だと待ち伏せされてるかもしれない)
横峯は購買で買ったパンを机にあけると一人で貪り始めた。
(周りからの目が気持ち悪いけど……これくらいは我慢しよう)
「横峯、一緒に食べようぜ」
「……なんだてめぇ。勝手に机繋げんじゃねえ」
机を前に繋げてきたのは、気の軽そうな短髪の少年だった。
「いいじゃんいいじゃん! 俺覚えてない?」
「……なんだゴミ川」
「葛川だよ。葛川 三郎」
「クズだったか」
どうだ、これで話は終わりだと横峯は目をくぐらせるが葛川は鼻歌交じりにパンを食べ始めた。
「……横峯ってさ、なんでそんな毒舌なの?」
「うっせぇ」
「ほら今みたいに」
「黙れ」
全く目を合わせずに会話にならないことを言う横峯。相手が男子のためなんでも言えてしまうのは難点だが無理やり嫌われようとする。
「……横峯ってさ」
「消えろクズ」
「なんでそんなワザワザ嫌われようとすんの」
「……っ!?」
葛川は横峯の反応を見て、にやりと口元を歪めた。これは正しく葛川を天然だと思い込んでいた横峯のミスである。
葛川三郎は天然ではない。
天然のふりをする……謂わば「養殖系男子」なのである。
「横峯。何も隠すことはねぇと思うぞ。どうせこのことに気がついてんのはクラスでは俺くらいだろうし好きに言ってみろ。仲間は一人くらいは必要だぞ」
「なんのことか分からん。気持ち悪いこと言うんじゃねえ」
「はいはい……でも不思議だな。お前、以前はこんな奴じゃなくてお節介焼きだったのにな」
「!?」
横峯が余命を知ったのは中学校からだった。だから、同じ中学の生徒に会わないように三県ほど隣の高校を選んだのである。そのため過去の人物を知りうる生徒はいない……横峯はそう思い込んでいた。
「……まさか、お前」
「おう、篠田中学だ」
「……なんでわざわざ」
「それこそ俺が先に聞いてることだ、なんでわざわざここを選んだ」
繕っていた天然を解いた葛川はもはや横峯に冷たい視線を向けていた。
「……お前、なんのつもりだ」
「何も? 俺は横峯の都合を知らない」
「なら黙っても文句はねぇな」
「……分かったよ」
葛川は再びにへらと笑うとパンを食べ続けた。
*****
放課後、横峯は生徒会の仕事があるため生徒会室に入った。
「横峯くん」
「……会長だけですか?」
「警戒しなくても大丈夫よ」
「……いえ大丈夫です」
横峯は生徒会室の自分の椅子に座ると書類に筆を走らせ始めた。今日の仕事は部活動の予算案の整理である。
「会長。また別の人に疑われました」
「あら」
「俺、そんな嘘下手ですかね」
「そんなことないと思うわ。はたから見ても単純に冷酷な男にしか見えないわよ」
皮肉を含んだフォローを受けながら、横峯は小さく欠伸をした。
すると不意に二条院が横峯に質問をした。
「そういえばどうして貴方は私にだけ理由を打ち明けてくれるの?」
「それは会長にはいずれ言おうと思ったからです。……それに言わなくても同じですから」
二条院 栞は興味があれば鞭を使ってでも問いただすと言われている。そのため学園のことは全て掌握していると言われており、生徒一人一人の名前、住所、家族構成、その他もろもろまで調べているとまで言われている。
たかが噂なのだが、その結果より学園では『知の魔王』という肩書きまであるほどである。
「……そういえばあれから彼女とは?」
「会いました。ついさっきも廊下で凄い視線を送られました」
「猛烈ね」
「いえ……あれは恋愛表現というか、興味の視線でした」
「視線なんて相手がどう取るかで変わるものよ」
会長はファイルをペラペラと開きながら前年度との費用の差を計算していた。
「……言った方が早いですかね」
「そんなこと私に聞かないでよ」
*****
次の日の昼も来た。
横峯は最近昼食が億劫になりつつある。理由は言わずもがな。
「……さて今日はどうしようか」
屋上、教室の選択肢が失われた今、食べるとなると便所飯か学園庭園かカフェテリアとなる。
便所飯は先ほど言った理由で廃棄、庭園はカップルが多いため逆に浮いてしまう。
考えた挙句、無難だがカフェテリアで食事をすることになった。
…………
……
「何にします?」
「カレーでお願いします」
食堂のおばちゃんにいつものテンションで頼む。せっかくのカフェテリアなので購買はやめることにした。
「あら、横峯くん。悪態つかなくてもいいの?」
狙ったかのように二条院が後ろにいた。
「……別に、ここで悪態ついたら逆に印象濃くしてしまいますから」
「考えてるのね。一緒に食べてもいい?」
「……いいですけど、人前なんでボロクソ言いますよ?」
「他人にとやかく言われるのには慣れてるわ」
横峯はトレイでカレーを受け取ると空いている席に座った。
…………
……
「……あれ会長じゃないか?」
「会長といるのって例の鬼畜?」
「なんであんなクズが会長と一緒に飯食ってんだよ」
「生徒会の書記やってるらしいぜ」
「マジかよ、会長可哀想だな」
陰口が叩かれる中、二条院は周りをキョロキョロ見回していた。
「……横峯くんいつもこんな状況で生活していたの?」
「……うるせぇ」
ちなみに、横峯と二条院で話し合った結果、肯定は「うるせぇ」否定は「黙れ」ということになっている。
「……大変ね」
「黙れ。あんなやつらが俺を侵すことなどゆるさねぇ」
「基本慣れなのかしらね」
「……うるせ」
そんな会話をしていると、横峯は突然後ろから声をかけられた。どうせ難癖付けられるのだろうと振り返るとそこには彼女がいた。
「横峯センパイ、今日はカフェテリアなんですね! 一緒に食べてもいいですか?」
「んなわけ……」
「いいわよ」
「なっ……!?」
二条院の回答に坂道は感謝すると、横峯の正面に座った。
「……関わんじゃねえって言っただろうが」
「今日はサキちゃんは他の子と教室なので大丈夫ですよ」
「……ならてめぇはなんでカフェテリアまで来たんだ。
「センパイの姿が見えたのと……金曜はカレーって決めてるんです」
坂道のトレイに置かれているのは正しくカレーだった。結構な量だが、華奢な坂道に食べきれるのか不安である。
「坂道さんは海軍みたいね」
「というよりも海保が好きなんですよ」
「海保……イージス艦とかかしら?」
「そうです! イージスは凄いんですよ! 高速! 広域探知! 高機能! どれをとっても最高です」
横峯は思った。俺に告白するときよりもこっちの方がテンション高いなと。
「おっ、横峯じゃないか」
「黙れ」
「おう悪いな。そのハーレム状態を崩させてもらうぞ」
そう言うと葛川は勝手に反対側の椅子に座って来た。
「葛川くんだっけ?」
「あ、会長さんじゃないすか! どうもっす」
「横峯センパイのお友達ですか?」
「ふざけんな、誰がこいつなんかと」
肩身が狭い思いをしながらも横峯は会話を二条院に任せることに感謝しながら(もちろん顔には出さないが)カレーを貪る。すると、横峯は別の視線に気がついた。
「あいつらあの鬼畜と一緒にいるぞ?」
「気持ち悪ぃ。なんであんなやつと一緒にいるんだ?」
「……うぜぇ」
「?……どうしたの横峯くん立ち上がったりして」
「……俺と関わるんじゃねえ。もう……こっち来るな。耳障りだ」
「おい横峯!」
「横峯センパイ……」
…………
……
「……ふう」
横峯はカフェテリアを出ると、屋上に向かうことにした。
(俺が変な目で見られるのには慣れてるけど……俺と関わった人が同じ目で見られるのは耐えられないな)
カフェテリアから屋上まで5階分の階段を上がると横峯は冷たい風を浴びた。
「……ゲホッゴホッ!!」
乾いた風が喉に突き刺さり、横峯は激しく噎せた。
「……ふう。やはり人がいない方がいい……人のためにも」
しかし、横峯は続けて「俺のためにも」とは言わなかった。
「……寒いな」
横峯は寒さで痛い鼻を抑えた。
「……そういえばこうして静かなのは久しぶりなのかもしれないな」
とはいえ実際には告白からは5日ほどしか経っていないため、久しぶりというわけでもない。しかし、横峯にとっては人がいるのが日常になりつつあった。
数分後、横峯の元に3人が来た。
「横峯センパイ、やっぱここだったんですね」
「坂道さんに推理してもらって、ここだと教えてもらったの」
「……横峯、会長から全部聞いたぞ」
「……会長」
「……ごめんね、横峯くん」
謝る二条院に横峯は軽く首を振った。
「……俺もいずれ伝えようとしてました。チャンスがなかっただけですので構いません」
「……横峯くん」
「……坂道さん、葛川。黙ってて本当にごめん」
「……センパイ」
「……横峯」
低いトーンで名前を言う2人に横峯はあまり出さない優しげな声をかける。
「……会長の言うとおり俺はもう長くない。だから、俺と関わるのをやめてくれないか」
「いやです」
「坂道さん」
「いやです! 私は横峯センパイが好きなんです!」
坂道は泣いていた。
告白のときに悪態をつかれても泣かなかった坂道が。
今まで人の気持ちに鋭敏に気づけた坂道が。
好きな人の気持ちには気づけなかった情けなさに泣いていた。
「恋人が無理なら友だちからでも構いません! それでもだめなら話し相手からでも知り合いからでも構いません! センパイの残った時間のうちに私は……愛し合いたいんです」
「坂道さん……」
「……おい横峯。俺は中学が一緒だったくらいで横峯のことをよく知ってるわけじゃねえ。でもな、話し相手くらいにはならせてくれ。お前が悪態をつく冷酷な奴だという話が学園中にあるのは百も承知だ。でもな、俺はそんな孤独な奴をほっとけないんだよ……天然バカだからな」
「横峯くん、もう一度言うわ。自分の命をどう使おうと本人の勝手だから私は何も言わない。……でもね、それを人のためだけに使うのって寂しくない? それにそれはただの自己満足かもしれないって考えたことはない?」
「……っ!」
横峯は気がついた。これはただ単純な自分自身の自己満足じゃないのか?
俺が悪態をついて、そして死んで……残りの人生をそれだけに費やしてもいいのか?
断じて否。
「……俺と付き合うことは凄い覚悟が必要だと思うけど……いいの?」
「っ……もちろんです!! だって私は人の気持ちに気づくのが得意ですから!」
「じゃあこれから横峯は悪態をつくのをやめろ」
「……そうだね。素直になるよ」
「じゃあ私も会長として手伝うわ。横峯くんの悪評の払拭にね」
こうして友葉学園に新たにカップルが誕生した。
それはすぐに散ってしまうような儚いものだけど、2人はその小さな愛に 満足していた。
はい、ここから派生作品を作ってください。
学園の描写が少ないのは申し訳ないです。
例えばこの作品からだと。
・坂道 絵美 (鋭敏系女子)
・二条院 栞 (生徒会長)
・葛川 三郎 (養殖系男子)
他にもガヤとか食堂のおばちゃん、サキなどの目線も書くことが可能と言うことです。
ただ派生作品を書く場合は感想に報告をお願いします。