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転入2

「どこへ連れて行くんだ?」

「いいから着いてきて」

 私、安佐峰 咲は一学期の学期末テストの結果発表(学内での順位、得点の上位二十名を張り出すこと)がされた直後、半月前突如やってきた転入生、乾 冬人を屋上までつれてきていた。私は天文部から借りていた屋上の鍵を使って入り口のドアを開けた。

「亜佐峰さん、どういうつもりですか?」

「どうもこうもじゃないわ!あなた何者?授業中半分寝てるのがお決まりの乾君がどうして、全六教科(国数理社英に加え能力を使った実技、)中五教科満点なの!?」

「いや、なぜ?と言われても……」

 乾君は困った顔をして数分唸うなり、ため息をついて話始めた。

「ココだけの話ですけど、実は俺アメリカで三つ飛び級進学していまして、その……知識が大学生レベルなんですよ なので、この程度・・の問題は朝飯前なんです」

 私は大声を出さなかったのが不思議なくらい、そのことを聞いて驚いた。なんせそんな人が漫画やアニメ、それこそ小説意外で存在したからだ。

「……じゃあ、乾君の今回の成績は当たり前、だとでも?」

「そのとおりです」

 何のためらいもなく、即答された。それを聞いた私は一気に体の力が抜けた。

「そりゃ勝てるわけないか、大手学生が相手じゃ……」

 私が悲観的にそう言い俯くとと乾君はやさしい声で、

「大丈夫ですよ安佐峰さん 貴方は僕にないものをたくさん持っています、特に国語Aの最後の文章題、俺は自分いがい誰も解けないと思っていました でも、貴方は解いた 俺と同じ考え方で……正直言って同じような高校生だったなら自分は解けませんでした」

 それを聞いて私はわずかにながら自身が戻った。そしていつまでもクヨクヨしていては情けないと判断して私は乾君に向き直った。

「ところで、どうして動物解剖だけ苦手なの?」

 それを聞いた瞬間、乾君は体を震わせて俯き、体中から不のオーラを放ちながら体育座りをしてしまった。

「……お願いです、あれは思い出させないでください」

 そのあまりにもの落ち込みのあまり私は

「わ、わかったわ ね、もう戻りましょ乾君」

 と促して屋上を後にした。


 ◎◎◎◎◎


 その日乾君と私は校内で(数学の問題について)おしゃべりをしていたら下校時刻のアナウンスがなったため「なら、近くの喫茶店で続きを話しませんか?」となり、今校門まで一緒に歩いていた。もう少しで校外に出られるという所で、突然目の前にクラスメイトの男子が三人現れた

「おい、乾 冬人、俺達とAVBで勝負しろ」


 アビリィティ・バーチャル・バトル 略してAVBシステム。それはこの超能力研究機関が秘密裏に研究していた一つ。

 詳しく話すと、生徒会の人、または教師から許可をもらい執り行うことができる、いわゆる「決闘」である。この決闘をするときは必ず仮想空間内の校内(縦 二キロ、横一キロ)で行うのが基本的なルールで、そこに戦う生徒同士の同意で追加のルールは決めれる。例にあげると、どちらかが参ったいったほうが負けとか、HPゲージを用意してゼロになったら負け。とかである。


「どうして貴方達と決闘をしなければいけないんですか?まぁ、別に明日ならかまいませんが……」

 その返事を聞くと男子達は「明日の七時に学校へ来い 逃げるんじゃないぞ」と言ってその場を立ち去った。

「……なんか気分が落ちましたね クレープ屋にでも行きますか?」

 そのお誘いに私は一度だけ首を縦に振り、大通りにあるクレープ屋へ行き、そこでブルベリークレープを食べてから帰路に着いた。


 ◎◎◎◎◎


 次の日私は決闘が気になって普段より一時間速く起き、朝食を食べて学校へと向かった。ちなみに私には超能力はない。国家の運営している学校だから卒業したら就職に困らないだろうという意向からである。

 だけど、彼、乾君は違う。当人いわくショボイ能力だそうなのだが、彼の能力「筋力増強パワーアシスト」は自分の筋力を一・五倍にできるものである。

 確かに、ここの生徒会長とかと比べたら微々たるものなのかもしれないが、それでも立派な能力者と言える。


 そんなことを考えているうちに学校へたどり着きその足で一棟(主に普段の授業で使う建物のこと)の隣に建つ二棟(能力の計測などに使う時の建物)へ向かった。

 そこには案の定昨日の男子生徒のクラスメイト三人と、乾君がいた。

「おはよう、乾君」

「おはよう安佐峰さん」

 私が挨拶をすると乾君からはといつもの親しみやすい声で返事の挨拶が返ってきた。

 その少し後に、この学校の制服を着た身長165くらいの少し小柄な女生徒がやってきた。しかしその少女は体がちいさいのにもかかわらず、同じ性別の自分からみても魅力的な体を持っていた。

 その人を見た私はすぐに挨拶をする。

「おはようございます生徒会長」

「あら、プリンセスじゃない、どうしたの?」

「私もこの試合のこと聞いて見に来ました」

 それを聞いた生徒会長、一谷いちたに 火奈かな。またの名を「踊る火柱プロミネンス・ダンス

 彼女の能力は火を自由自在に操る能力を持つ生徒会長で、この学校の頂点に立った人である。

「彼が転入生の、乾さん?」

「はい彼が乾君です」

 私が普通にそう言うと生徒会長がニヤニヤしなら「乾君ねぇ~」とこっちを見てきた

「生徒会長、お言葉ながらその目線、かなりいやなのですが」

「あら、しつれい」

 生徒会長はそういいながら私の元から離れていき、会長権限でロックを開けた後中へと足を踏み入れていった






どうもお久しぶりですみんなのセミコロンで~す


覚えていてくれてたらとてもうれしいで~す

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