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12ヶ月  作者: 山側 森
8/12

8月の留守番電話

突き抜けるように青く高い空。反してスコールが降る心中。

でも知っているんだ、スコールの後は突き抜ける青がやってくる。

頑張ったんだ。


頑張ってみた。


ただ、


届かなかっただけ。


何もこんな時代にさ、公衆電話使わなくたっていいじゃない。


声を聞けばわかるのに。

着歴が残るのも嫌になったのかな。


蝉だけが、煩く鳴いて。



会わなくなってどのくらい?

二人離れてどれくらい?


会わなければよかったのかな

なんてありきたりなフレーズ


それでも思ってしまう

ありきたりなシチュエーション



君と会わなければ

誰と会ってた?


君と笑わなければ

誰と泣いてた?


君と歩かなければ

誰と座ってた?


君が恋しいと

泣くほど忘れる現実


君が傍にと

願わなくなった現実


足を踏み出す

どれが現実か曖昧なまま




確かなことは、君はもういないってこと。



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