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ドラゴンプラネット  作者: 級長
第一部
6/123

番外 新年明けまして……

 プロフ

 松永順

 所属 熱地学院大学

 血液型 O型Rh+

 誕生日 2月14日

 趣味 研究

 特技 騙されること(助手曰く)

 好物 甘味類

 得意科目 全部

 苦手な物 幽霊(信じてる)、暗い場所(豆電球無いと眠れない)

 伊勢神宮


 「今年も人いっぱいだな」

 「まずはあけましておめでとうございますでしょ」

 順が伊勢神宮にて、そんなことをいうので金髪の少女、エディがいさめる。あけましておめでとうございますを一年の始めに言うのは常識である。エディは晴れ着だが、ここまで和服の似合う外国人がいるとは誰も思うまい。赤い振り袖は見事エディに似合っている。

 「今年のお願いはあれだな。小説『ドラゴンプラネット』のアクセス数が伸びますように……」

 「いきなりメタ発言ねぇ。まあ、前のサイトじゃ掲載形式の都合で番外編できなかったから許してあげる」

 エディは仕方ないと言わんばかりに眼鏡を直す。しかし、ドラゴンプラネットの連載が伸びるといろいろ問題があることにエディは気づいた。

 「順って、主人公の遊人に怨まれているよね? 最終回くらいに殺されるんじゃない?」

 「新年早々物騒なことを……。それに、兄さんなら寛容な心で許してくれるさ!」

 順が都合のいいことを言ってると、賽銭箱の前に来た。毎年多くの人が訪れるので箱の体は成しておらず、でっかいブルーシートが引かれた場所におさい銭を投げるのだが。

 「あれ? あの白髪の人、順のお兄ちゃんじゃない?」

 「うわあああああああああああああああああ!」

 エディが人混みに遊人の姿を発見した。遊人は何をお願いするのか。

 「あ、札束投げた。よく見たらウォンだし、円高ウォン安で札束が用意できたのね」

 「札束おさい銭にしてまで叶えたい願いって?」

 エディの言葉に順はかばんからある道具を取り出した。それは順が3歳の頃ガラクタから作った集音機『聞き耳くん』だ。おもちゃの銃にパラボラを引っ付けたそれを、遊人に向ける。すると、遊人の願いが聞こえてくる。

 『弟が死にますように弟が死にますように弟が死にますように弟が死にますように弟が……』

 「完全に呪いだよおおおおおおおお!」

 順は走馬灯が見えた。平安時代なら捕まるレベルで遊人が呪いの言葉を垂れてるのだから。これだけで心臓発作ものだ。さらに遊人は、恐ろしいことをしていた。遊人の行動を改造オペラグラス『マサイくん』を使って監視していたエディが告げる。

 「めっちゃ絵馬書いてる。何々……、『弟が苦しんで死にますように』だって」

 「もういやだこの兄!」

 順は頭を抱えて恐れおののいたが、これは自業自得である。順は新年早々、呪われたのであった。

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