ナンセンス劇場
説明しよう! ナンセンス劇場とは、ナンセンスな登場人物達の会話を収録したものである!
〇志望動機
これは一年前の話である。
遊人「姉ちゃん。俺高校、東高校にしようと思ってるんだけど」
愛花「やめておけ公立は、やめておけ公立は!」
遊人「姉ちゃん……。どした? 白い着物でいかにも丑の刻参りしそうな藁人形持って」
愛花「公立は悪夢だぞぅ……。俺の友人は公立入った途端、生来の明るさが消えうせたぞぅ……」
遊人「怖っ! なにがあったんだ?」
愛花「さあね。そいつは俺の前で狂って、黄色い救急車に運ばれたのだ」
遊人「姉ちゃん……。こう言ったらなんだけどさ。俺、黄色い救急車に運ばれたことあるから怖くない」
愛花「まあ、また黄色い救急車に運ばれたくなければ、公立なんざやめとけ。オススメは私立長篠高校だ」
遊人「何故?」
愛花「直江愛花には夢がある!」
遊人「ジョジョ? しかもジョルノ」
愛花「それは、弟を私と同じ高校に入れることだ!」
遊人「おっけ。実は少し気になってたし、視野に入れとく」
愛花「推薦入試を受ければ受験戦争から早めに脱出できます」
遊人「マジで?」
愛花「マ・ジ・で」
2009年9月6日、受験戦争の終戦協定が直江家でひそかに結ばれた。
〇都市伝説
涼子「遊人〜。黄色い救急車の都市伝説知ってる?」
遊人「あれは事実だ。実際、運ばれたことある」
涼子「え?」
遊人「信じるも信じないも、目撃どころか搬送までされちゃ世話ねぇな」
〇アバター
涼子「私のアバターはマスケット銃の二丁流なんだけど、なんか皆に『首を喰われない様に気をつけろ』とか言われるのよね」
夏恋「して、アバターのメインカラーは?」
涼子「黄色。コンセプトは狩人」
夏恋「ご愁傷様。某アニメのマミさんみたいになる」
遊人「死亡フラグが見えてりゃ、もう何も怖くないな」
〇兄弟トーク
凛歌「お互い因縁がありますが、ここで犯し合いはダメですよ」
遊人「最悪の前振りだなこの腐女子教師! それをいうなら殺し合いだろ! 何で18禁レベルのBLをこいつとしなきゃいけないんだ!」
順「構わない。いつでもこい。兄さんはタイプじゃないが、したいなら仕方ない」
遊人「なんでお前は了承してんだ! 受けも攻めも願い下げだ! それに、それだとお前男もいけるクチってことになるじゃねぇか!」
順「僕は受け専門でお願いしたい」
遊人「お前の好みはどうでもいいよ!」
厚真「呼んだ? いやー、いい身体した弟さんねえ」
遊人「呼んでない!」
順「残念ながらタイプじゃない」
凜歌「私は双子のカップリングを見たいのです」
〇仲良く
遊人「佐奈ー。お前、夏恋と仲良くなりたいんだってな」
佐奈「うん……」
遊人「あまりオススメはしないぜ? 毎日容赦無く毒を吐く奴だ」
佐奈「だから、責めて欲しい……」
遊人「佐奈……、お前……?」
佐奈「でも、言葉責めより、痛いのがいいな……」
遊人「佐奈? 佐奈さん?」
佐奈「切り裂き魔に斬られた時、ちょっと気持ちよかった」
遊人「お前、大丈夫か?」
〇痛い
遊人「で、佐奈がマゾ化したから相談に来たわけだ」
癒野「じゃ、せっかくだから本人に一番好きな責められ方聞いてみようか」
遊人「直す方法を教えてくれ!」
癒野「遊くん、性癖は治らないわよ? だから、いざって時に一番本人が快感を感じる方法を検証しましょう」
遊人「いざって時ってなんだよ! いや、待て、具体的に答えるな」
癒野「さすが遊くん。大体理解できるのね。じゃ、どんな時かわかる?」
遊人「男にそれを聞こうなどナンセンスだな!」
〇太陽の香り
順「兄さんはエディからする香りを、太陽の香りなんて例えてたな。さらに例えれば……、干したばかりの布団の匂い……。つまりエディは、ダニの死骸の匂いがぶっ! エディパンチ……だと……?」
エディ「誰がダニだ……!」
遊人は後に、太陽の香りは柑橘系の香りだったかもしれないと語った。
〇柔らかい
順「兄さんはエディを抱いた感覚を、なんか柔らかいと表現した。僕はエディと幼なじみだからじゃれあって抱き合うくらいは昔してたが、そんな感覚は感じたことない。つまりエディは太っ……目があああっ! 目がぁああぁぁっ!」
エディ「目潰し!」
順は後に、科学者が一番してはいけないのは事実を捩曲げることなのだから暴力には屈しないと語った。
〇渚の時
天国にて。
渚「優くん、私の時は柔らかいなんて感じてなかったんだ……」
天使「渚は病気でガリガリだったからねー」
渚「太ってるより……マシだ!」
天使「脂肪ないと胸も育たないよ?」
渚「っ……! だが私には、頭脳がある! 手加減なしのコンピューター専門トークについてこれる女の子なんて、理系男子には女神にも等しいはずよ!」
天使「今長篠高校内で理系男子が彼女にしたい女の子ランキングやったんですが、断トツで藤井佐奈さんがトップです。絶対記憶と近代の文学少女っぽさが売りですね」
渚「近代の……? ってことは、レトロな文学少女を目指せばまだイケる!」
天使「もう逝ってます」
〇枠
夏恋「普遍的ヒロイン枠!」
煉那「活発ボーイッシュ枠!」
涼子「クール枠」
理架「後輩枠」
佐奈「文学少女枠?」
氷霧「……無口枠」
クイン「姐御枠!」
レジーヌ「メカっ娘枠」
雅「男の娘枠……!」
冬香「アイドル枠!」
エディ「金髪眼鏡枠!」
渚「病弱枠」
天使「人外枠」
遊人「天使は無理!」
天使「なん……だと……?」
ざわ……、ざわ……。
遊人「ざわつくな」
プロトタイプ「私は何枠だ?」
遊人「お前ツンデレにでもなれ」
予告
私は藍蘭。学園騎士のリーダーだ。今、円卓の騎士団編が大好評連載中。しかし、このドラゴンプラネットは円卓の騎士団編だけでは終わらない!
このドラゴンプラネットは三部構成。第一部はプロトタイプ編と円卓の騎士団編で構成されている。
そして第二部。サイバーガールズ総選挙編はこの私、藍蘭が主人公だ!
よしお前ら、第二部まで全裸待機だ。パソコンの前で正座して待ってろ!