第二十五話:断頭の夜――貴族反乱、終焉
レアルは決定を下す。
「反対勢力の貴族は捕らえろ」
短い命令。
ミディアは確認する。
「抵抗する者は?」
レアルは迷わない。
「例外はない」
夜は静かすぎた。
レアル・アルフォンスは、執務室の窓から領都を見下ろしていた。
灯りは増えた。人も増えた。豊かさもある。
――だが、それが気に入らない連中がいる。
「来るな……これは」
呟いた瞬間だった。
ドォン!!
遠くで爆発。
続けて、炎。
「報告!」
扉が叩き開けられる。
「南区倉庫街、放火!同時に市場でも暴動が発生!」
レアルは目を細めた。
「……同時か。やはり“貴族残党”だな」
・反撃の正体
捕縛を逃れた旧貴族派――
彼らは最後の賭けに出ていた。
・倉庫への放火(物流破壊)
・市場での扇動(民衆不安)
・内部協力者による門の開放
「典型的な内乱パターンだな」
だが。
「甘い」
・仕掛けられていた“罠”
レアルは既に読んでいた。
「第三隊、配置につけ。
“予定通り”だ」
伝令が走る。
――そう。
倉庫街の警備は、意図的に薄くしてあった。
誘うために。
裏切り者を炙り出すために。
そして。
「囲め」
影のように兵が現れる。
退路は、最初から存在しない。
・裏切り者の正体
捕縛されたのは、意外な人物だった。
「……お前か、ルドルフ」
かつて改革に賛同していた中級貴族。
「なぜだ」
震える声で男は笑う。
「なぜだと?簡単だ……!」
「我々の“特権”を奪ったからだ!」
静寂。
レアルは一歩近づく。
「特権?」
「搾取の間違いだろう」
・公開処刑の決断
翌日。
領都中央広場。
民衆が集まる。
ざわめき。
「反乱の首謀者を処刑する」
その一言で、空気が凍る。
縛られた貴族たち。
叫び声。
「我々は貴族だぞ!!」
「貴族だからだ」
レアルは冷たく言い放つ。
「責任を取れ」
・処刑
剣が振り下ろされる。
一瞬。
静寂。
そして――
歓声ではない。
だが、恐怖でもない。
理解だった。
「……終わったのか」
「もう、あの時代には戻らないのか」
・支配の完成
処刑後。
レアルは静かに言う。
「これで“内側の敵”は消えた」
側近が問う。
「……やりすぎでは?」
レアルは首を振る。
「違う」
「遅すぎたくらいだ」
・ステータス更新
【統治度】95 → 98
【民忠誠】高水準安定
【反乱リスク】大幅低下
【貴族勢力】ほぼ壊滅
【治安】完全掌握状態
・だが――
報告が入る。
「……外部の貴族連合が動いています」
レアルは笑った。
「やっと“外”か」
窓の外を見る。
燃え残る煙。
「次は戦争だな」




