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星の女王 ~ソラの物語~  作者: 夏乃市
星の名前
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『星の名前』 星の名前

 船窓から見た惑星M=57892は何ともさえない星だった。

 僕は惑星を指さしてソラに言う。

「あれが君の星だよ」

「私の星……」

「君が名前をつけるといいよ」

「名前……」

「そう。名前だ。これからこの星があり続ける限り、呼ばれ続ける名前だ」

 彼女は胸の前で小さく拳を握りしめた。

 そして彼女は言葉を紡ぐ。


「星の名前は──ベルカルチャ」


 とても大切そうに。

 とても愛おしそうに。

 彼女はその名前を口にした。

「ベルカルチャ? それはどういう意味?」

「お姉さんのように、先生のように……そういう意味」

「?」

 なにか僕の知らない言語だろうか。

 こうして惑星M=57892は命名された。


 ──惑星ベルカルチャ


 後に奇蹟の星と呼ばれる名前である。



《星の名前 了》

ここまでお付き合いいただいたみなさま、ありがとうございます。書き溜めたネタがひとまず尽きました。今後も続ける予定ですが、しばし更新ストップということで、よろしくお願いします。(夏乃市)

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