初恋
初めて書くので自信はありませんが、少しでも面白そうと思ってくれたなら読んでくれると感謝です!
彼、矢ヶ崎大和は、
部活に一生懸命で、優しく気配りもできる。
運動神経も抜群で、馬鹿だけど常識を持った馬鹿だった。
そんな彼に私はいつの間にか惹かれていることに気づいた。
でもこれは私のただの片思いでしかない。
「ねーねー、何してるの?」
屋上で音楽を聴いていたその時、私の片思いの相手が話しかけてきた。
『…音楽聴いてるの、矢ヶ崎くんは?部活はどうしたの?』
「お!名前知ってくれてるんだ〜なんの曲聴いてるの?」
『聴く、?』
首を傾げて少しあざとく尋ねてみたが、モテ男にそれは通じるわけがない。
「いいの?!じゃあ片方だけ!」
私のイヤホンを付けた途端、突然彼の動きが止まった。
『どうしたの、?』
あんなに足をプラプラと動かしてワクワクしてた彼が急に動きを留めて真顔になったから気になって聞いてみた。
「橘さんって洋楽聴くんだね、なんか意外かも」
『そうかな、でも私は部活をサボってる矢ヶ崎くんのほうが意外かな』
「え、?」
『何か嫌なことでもあった?』
私嫌なこと聞いちゃったかな?と少し不安になるが、ちゃんと答えてくれた。
「俺たちだけの内緒な?」
『うん』
「実は最近、妙に腕に違和感があって、あんまりテニスしたくないんだ。」
それはテニス部の矢ヶ崎くんにとってはとても苦しいことかもしれない。
『そっか、好きなことが出来ないのって辛いよね、』
「俺、実はテニスなんて好きじゃないんだ、本当はベースが弾きたい。あの低音が好きなんだ。」
その言葉を聞いて最初に私の頭の中をよぎった言葉が"意外"だった。私は彼を今までどんな目で見ていたのか、思い知らされた気がする。
『そうなんだ、私もベース好きだよ、私は小さい頃から音楽ばかりに触れて勉強や運動は二の次、一番は音楽だった。まぁ、今でも変わらないけどね、』
クスッと笑って答えた。人に音楽が好きだと言えたのは初めてだと思う。親にもこんな事は言ったことなかった。
『私、ベース持ってるけど、良かったらちょっと弾いてみる?』
私がそういった瞬間彼の顔がパッと明るくなった。
私はきっとこんなギャップが有りつつも子供っぽい笑顔で見てくる、そんな所に惚れたんだろう。
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