ある少女の、半信半疑。
「ねぇねぇ、ランペちゃん!!今度の社交パーティーのドレスどんなのにした!?」
授業が終わり、机の上に乱雑に置いていた参考書を片付けていると隣に座っていたルクスちゃんが話し掛けてきた。
「あぁ、あれね…。確か、紺色のドレスにしていたはず」
「私は黄色!!可愛いのだよ!」
今度の社交パーティー、というのは学園側が貴族の子息子女達に社交界を慣れさせるために開かれているものらしい。
私たち平民には関係ないのだけど、参加は強制だからなぁ…、
「…ランペちゃんは楽しみじゃないの?」
「ん?…あんまり楽しみではないかな、正直めんどくさい。ルクスちゃんがは楽しみそうだね」
「うん!今回はとっておきもあるからね!!」
とっておき?と聞き返そうとした瞬間ルクスちゃんは用事があるから、と教室から出て行ってしまった。
「とっておき、って何だろう…?」
「さあね、わかんない」
「うわっ、…って、ラテルだったか」
突然後ろに現れたラテルに驚きながらも胸を撫で下ろした後、ラデルの顔を見るとその顔はどこか警戒した面持ちだった。
「あいつ、絶対何かあるよ。気を付けた方が良いと思う」
「え、あいつってルクスちゃんのこと?」
驚きながらもききかえすと、ラテルは小さく頷いた。けどいくらラテルの言葉といえあのルクスちゃんを警戒なんて…、いや、疑って掛かった方が万が一にも対応出来るか。
「……うん、わかった。」
半信半疑でありながらも頷きながらそう言うと、ラテルは安心したように微笑んだ。




