ある少女の、どうなってんの?
話を整理すると、弟が今回のループの原因らしい。正直に言ってどういうことなのかよくわからない。どうして普通の子供である弟がループ、世界の時間軸に干渉出来るのだろうか。⋯え?本当に私が死んだ後何があったの?
そう私が困惑していると弟が口を開き、目を伏せながら語りだした。
「⋯僕は、姉ちゃんが死んだ数年後に宮廷魔術師になったんだ。」
まぁ、正直言って癪だけどね。と付け足すラテルに私は困惑を抑えきれなかった。
「⋯宮廷魔術師?⋯ん?え!?⋯はいぃぃ!?」
この瞬間の驚きは多分私の人生の中での一番のものだ。多分。人に見せるのが見苦しいほど気が動転し、困惑している私に、弟がアワアワしながら、「⋯姉ちゃん!?そんなに驚くこと!?え?僕がおかしいの!?」と動揺し始めた。
二人共困惑してワーワーと騒ぎ立てている為、この場はカオス状態だ。
⋯数分後、先に落ち着きを取り戻したのは、なんと私だった。精神年齢はこちらの方が上なのだ!と、改めて認識した。その後、弟を正気に戻さねば、と思い出した私は何とか弟を宥め、無事に二人共事なきを得た。⋯元を辿れば私が騒ぎ始めたのが原因なのだが、そこは気にしないでおくことにする。
話を戻すが弟は私の知らない間に宮廷魔術師になっていたらしい。⋯どゆこと??というのが私の本音だ。私は何となく弟の将来は家の店を継いで店主になるのでは、と思っていたのだ。勿論ラテルが違う職に就きたいというならそれを応援するのは決定事項だったのだが、一周目の時は店の手伝いを良くしていたし父や母と台所に立っているところも目にしたものだ。
だから将来ラテルは店を継ぐんだろうな、と確証は無かったがほんのり考えていたのだ。私の知っている記憶じゃ魔法は一般の生活魔法ぐらいしか学んでいなかったはずだ。
「⋯なんでラテルは魔術師になったの?魔法には興味なかったよね?」
他にも疑問は沢山あるが取り敢えずする質問はこれだ。一番気になっていることでもある。この質問にランペはハッと気づいたような様子で話しだした。
「そっか、あれが起きたのって姉ちゃんたちが死んだ後だもんね⋯」
「⋯あれって?」
「⋯姉ちゃん達が処刑された数カ月後に、魔族が攻めてきたんだよ。」
「⋯???」
待って、この世界どうってんの?
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