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夢のクルーズ珍道中  作者: 股旅の於由巳
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09 勇気爆発だ(2024年5月~6月)

考えてみれば、私は独身の頃、一人で旅をしていました。

東京、千葉、横浜、鎌倉、長野、福井、石川、名古屋、京都、奈良、大阪、香川、愛媛、山口、福岡、熊本、大分、宮崎……(今書いていて結構あるのに驚きました)。

長野で車窓からリンゴの木に実がなっているのを見て驚いたり、長谷寺の帰り暑くて店でわらび餅を食べたり、東尋坊で揺れる遊覧船に乗ったり、善光寺でそれと知らずに胎内巡りをしたり……。

結婚してからは夫と二人で北海道、アルペンルート、上高地、福岡、湯布院、別府、菊池渓谷、高千穂、宮崎、ハウステンボス、五島、天草、阿蘇、徳之島、沖縄等を旅しました。これも楽しいものでした。

夜明けの早さに驚いた北海道、5月なのに大雪で途中までしか行けなかったアルペンルート、濃霧の中ドライブした阿蘇、国際通りの店で飲んだブクブクコーヒーの泡で真っ白になった口の周り……。

旅は一人でも二人でも、それぞれ面白いし楽しいのです。




そうだよ、結婚してるからって一人旅してはいけないってことないんだよ。

私の中で誰かがそう言いました。

よっしゃ、行くよ、私は。

アラスカ行くよりは安いしね。

勇気が爆発しました。




夫も私同様独身生活が長いのです。

10日やそこいら放っておいても死にはしないでしょう。

私が弁当作らなくてもコンビニで適当に買って食べるでしょう。

洗濯機も使えるし、ゴミの分別も出来るし、風呂掃除も出来るし。

問題はちょっと気を抜くと体重が減ることですが、12日間で2キロも3キロも減ることはないでしょう。

夫に行くと言うと、心配ないから楽しんできてと言いました。

インデアンカレーの味を教えてとも。

たぶん、私がいない間一人の生活を楽しむんでしょう。それでいいと思います。




早速メールでH社に連絡しました。

いくらかお金が返ってくることになりました。

カード払いだったので、カードの支払いと相殺する形になります。




お金の問題はこれでいいとして(金額を思うとよくないけれど)、やり直すことがあります。

J社での前泊と新幹線往復の予約です。

それから海外旅行保険の契約内容変更依頼書の送付です。

まずJ社の予約。これは予約の結果が判明する前だったので新たに一人分の予約を入れた後で、前の予約を取り消しました。

シングルルームをとるつもりでしたが、すでになくダブルルームを取りました。低層階のシティビューです。

数日後、海外旅行保険の契約内容変更依頼の入った封筒が届きました。外出から帰ってきたところで郵便箱に入っていた封筒を見て、びっくり。料金不足を知らせる紙が貼ってあったのです。この手の企業からの郵便物で料金不足というのは初めて見ました。

メールでその事実を伝えると丁寧なお詫びの言葉とともに、不足分(二桁円)を乗船した時に船内スタッフから渡すということでした。いやはやそういうことがあるとは。前に保険のことを書いた時に感じた不安が当たった感じです。

解決したのでこれで良しとしなければ。船に乗ったら何が起きるかわからないのだから、この程度で騒ぐことじゃないと私は何故か達観していました。

夫のちゃぶ台返しともいえる就職の一件を経験したからでしょうか。何があってもどんとこいという気分です。

不足した郵便料金を郵便局に支払いに行きついでに書類も送りました。




アプリに顔写真やパスポート番号、クレジットカード情報等を登録しチェックインしました。

パソコンから閲覧できるサイトの中にあるクルーズ・パーソナライザーにアクセスし、チップの前払い、飲料水の購入もしました。

チップの前払いは料金には入っていない10泊分のチップを日本円で事前に支払うものです。一日16ドルしめて160ドルが23,200円。つまり1ドル145円のレートです。この頃、円安が進んで1ドル160円くらいになっていました。これは得かもしれないとすぐに前払いをしました。

旅行後、クレジットカードのレートを見たら1ドル約161.3863円で計算されていました。もし船内会計でチップを払っていたら25,821円くらいにはなっていたはずです。2,621円安くなっただけですが、お土産代の足しくらいにはなります。

飲料水は500ミリリットルのペットボトル12本セット。注文しておけば部屋に運んでおいてもらえます。

船室の水道の水は飲めるといっても何があるかわかりません。それに船に乗る前に購入して自分で部屋まで運ぶのも重いですから。

最近D・Pに乗っていた方のXを見たら水が値上がりしているとか。値上がりの波は客船にも押し寄せているようです。




そういうことをしている間にも6月になりアルファポリスの歴史・時代小説大賞が始まり、私は去年書いていた作品の続きを投稿しました。といっても20,000字も書けませんでした。旅行の準備で忙しかったからという言い訳は通用しません。忙しいのはいつも一緒ですから。

夫が勤めに出るようになったので、平日に5時起きで弁当を作る毎日が続きました。

留守の間、好きなドラマやアニメを見てなんとか気分を上げようとしてました。虎に翼、光る君へ、烏は主を選ばない、勇気爆発バーンブレイバーン……。

結局、一人でクルーズ旅行を決行するという勇気(というか蛮勇)が爆発したわけですが。




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