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夢のクルーズ珍道中  作者: 股旅の於由巳
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03 そうだアラスカ、行こう-パスポート取得-(2023年10月~12月)

ついに旅行会社のサイトからクルーズを予約し予約金も払い込んだ。

次はパスポート!


予約したのは横浜発着の日本一周(北海道と清水)と韓国済州島クルーズ。

10泊11日です。

船室キャビンは海側。部屋の位置はまだこの段階ではわかりません。

乗船するD・Pはイギリス船籍のプレミアム船です。

総トン数 115,875トン

全長 290メートル

全幅 37.5メートル

水面上の高さ 54メートル

航海速力 22ノット(時速約40.7キロメートル)

乗客定員 2,706人

乗組員数 1,100人

建造 2004年3月

と、カジュアル船並みの大きさ、定員の船です。

全長290メートルというのはかなりの長さです。

垂直に立っているビルと比較すると、一番近いのが横浜港の近くにある横浜ランドマークタワー296メートルです。

デッキは18階までありますが、13階は欠番ですので実質17階ということになります。

まるで一つのビルのようです。いやマンションと言うべきか。客室が1353室もあるのですから。

こんなものが海に浮き、時速40キロで動くのですから凄いものです。

ましてやそれに乗るなんて。

ちなみに現在の世界最大のクルーズ船は今年1月から就航したアイコン・オブ・ザ・シーズ。全長365メートル、総トン数25万800、乗客定員は7,600人、乗組員を合わせると10,000人近くが乗れるとか。動画を見るとその色彩のまばゆさに眩暈がしそうになりました。






さて本題に戻りましょう。

旅行会社のサイトにはパスポートが必要とありました。

済州島に寄港するからというだけでなく、船が外国船籍だからです。

旅行会社のサイトにパスポート番号とローマ字表記の氏名を登録する必要がありました。

でも、私も夫もパスポートを持っていません。

夫は仕事一筋できた人、経済的に困窮した時期もあり海外旅行に行くゆとりなどありませんでした。

私の場合、学生時代すでにホームステイや生協のツアーで海外に行く人はいましたが、経済的な事情で無理でした。

長期の休みにアルバイトはしましたが、それは本や学費、ゼミの研修旅行(国内)等に消えました(奨学金は借りていません。高校の時の説明会で卒業後利子をつけて返済しなければならないと知り、それって借金だろと気付いたもので)。

時間的にも海外に行くゆとりなどありませんでした。

社会人になると長い休みもそうそうありませんから行けるのは国内の一人旅。

新婚旅行の北海道は西日本に住んでいる身からすれば外国のようなものでしたが。




というわけで早速外務省のパスポート申請書作成サイトで申請書類を作成しました。

作成サイトには「ダウンロード申請書簡易マニュアル」というPDFファイルがありこれを参考にすれば簡単に申請書が作成できます。

他にも戸籍謄本が必要なのでドライブついでに本籍地の町役場に取りに行きました。

写真も必要です。パスポートのサイトには適当な写真の例を挙げたファイルがあり、最初はそれを参考にスマホで撮影しようとしましたが、うまくいかないのでこれもドライブついでに行った街の○タムラで撮影しました。

予約した4日後には印刷した申請書と戸籍謄本、写真を役所に持って行きチェックを受け提出しました。

役所から県に送り県でもチェックするということでした。

もし県の担当者が不明な点があれば問い合わせするとも。明日か明後日に問い合わせの電話がなければ問題なしで、2週間後にパスポートが受け取れるということでした。

問い合わせの電話はなく、本当に2週間後パスポートが出来上がり受け取りに行きました。

パスポートの受領は申請者本人が行かなければなりません。

ここで忘れてはいけないのが、収入印紙と収入証紙です。

収入印紙は国への手数料、収入証紙は県への手数料です。

なお収入証紙は他県発行のものは使用できません。ちなみに最近は収入証紙が廃止されている都府県があるので、その場合は都府県の条例に従ってください。

私達は役所の案内に従って販売所で収入印紙と収入証紙を購入しました。

さあ、窓口で受領です。

それぞれ渡されたパスポートを確認しました。

氏名等に間違いがないか、じっくりと見ます。

これでよしと思っていると、夫が不審気な顔になりました。

一か所間違いがありました。非常に細かいところです。

係の人も気づかなかったようです。

結局、夫の分は作り直しとなりました。

珍しいこともあるものです。

二日後、役所から連絡があり夫のパスポートも無事受領。

ほっとしました。

と同時に、私はなんだか自由になったような気がしました。

これでいつでもこの国を出てよその国に行けるのだと。

この年になるまで感じたことのない解放感でした。

恐らく学生時代パスポートを得てヨーロッパやハワイ、アメリカに行った人達も同じ解放感を覚えたのかもしれません。




ちなみに年末、ちょっとしたことで夫婦喧嘩をしました。

たまたまネットで動画を見たらアラスカクルーズの動画がおすすめに上がっていました。雄大な氷河に息を呑みました。こんなクルーズがあるなんて。

クルーズ船を調べると一人用客室がありました。

料金はドルでしたが、計算すると行けない金額ではありません。勿論アメリカ本土発着ですからそこまでの航空運賃が必要になるのですが。

でも思ったのです。

そうだ、何か嫌なことがあったらアラスカに行けばいいんだ。アラスカで氷河を見よう。

私にはパスポートがあるんだから。

そう思ったら気が楽になりました。

パスポート一つでこんな気持ちになるとは思いませんでした。




今のところ、アラスカに行く予定はありません。

さて準備はまだまだあります。

一体いつになったらクルーズに行ける?

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