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夢のクルーズ珍道中  作者: 股旅の於由巳
19/27

19 済州島観光(8日目)

早く寝たせいか、目が覚めたのは5時半頃でした。

ホライゾンコートに行くとメロンパンがありました。スイカやサラダ、スモークサーモン、スクランブルエッグなどと一緒にいただきました。

食事を終え部屋に戻る途中に見たグランドプラザはひっそりとしていました。あと数日でここともお別れです。ちょっとだけ感傷的な気分になりました。たぶん今夜もここでは御機嫌な人々が踊り騒ぐことでしょう。

船が入港するのは済州(チェジュ)島の南部西帰浦(ソギポ)です。

船室に戻って地図を確認したらもう入港していました。




スマホをeSIMに切り替えPovoの海外トッピングの使用を開始しました。

これで国際通話やメッセージ、メールのやり取りができます。

パスポート等を用意して集合場所のカジノへ。

その後、ツアーのメンバーでまとまってデッキ5から船を降りターミナルへと向かいました。

建物に入ると長い長い動く歩道が続いていました。いろいろな動画やブログで知ってはいましたが、その長いことと言ったら。

その後、入国審査です。パスポートに観光上陸許可證シールを貼られて終わりです。

バスに乗ったのは8時30分過ぎ。集合から40分余り後です。

ツアーの日程は


スヌーピーガーデン(70分)

西帰浦オルレ市場(30分)

黒豚焼肉盛り合わせと海鮮焼きの昼食

天帝渕瀑布(30分)

15:00頃港着


というもの。おもに済州島の南部をまわります。

案内をするのは地元のガイドさん。ユーモラスな語り口で楽しいツアーになりました。

車内で両替をしてもらえるということで24,000ウォンの入った封筒を3,000円と交換しました。1円で8元という計算になります。この日の交換レートを後で調べたら約8.7元だったので手数料も込みということでしょうか。

バスは海岸に沿って東へ。車は右側通行でラウンドアバウト(環状交差点)がいくつかありました。やはり日本とは違います。

時折後部座席から誰かの咳の音が聞こえました。体調大丈夫でしょうか。

バスは北へ曲がりました。山道が続きます。やがてスヌーピーガーデンに到着しました。

実はこのツアーへの参加を決めるまで済州島にスヌーピーガーデンがあるなんて知りませんでした。ちゃんと公認されている施設のようです。駐車場は広く私たち以外にも観光客がいました。

屋内と屋外、それぞれピーナッツの世界を再現しています。屋内の壁に漫画の一コマがあったり、屋外に草野球場があってそこにピーナッツの仲間たちがいたり。

写真の撮れるスポットがいっぱいあるのでピーナッツの好きな方には楽しい施設だと思います。

屋外は散策できるコースがあり、私達はそこを巡りました。

池の岩の上にスヌーピーとウッドストックがいたり、いかにも韓国らしい石の塔があったり。

でも私このガーデンを見くびっていました。ただ歩くだけではないのです。

短いけれど吊り橋があるのです。それが一つではないのです。板が全部渡してあるのはなんとか渡れました。板が途中で網(ロープを格子状に編んだもの)になっていたり、板と網が交互になっていたり。

ツアーの皆様、平然と歩いていきます。でも、私にとっては恐怖でした。それほど高くはないのですけれどね。他の方々の後ろからそろりそろり、足が網に引っかからないように渡りました。

なんとか渡り終えた後、橋の写真を撮りました。そして夫にメールを送りました。

「これを渡った私をほめてください」

「偉いぞ!よくやった」という返信が夕刻ありました。

ありがとう、夫。

たぶん夫なら嬉々として渡っていたことでしょう。

ガーデンの散策コースはさらに続きますが、これから行く方々の楽しみのためにそれは割愛します。

歩きやすい靴で楽しんでください。

散策した後はショップでお土産を探しました。

説明がすべてハングルなので中身がわからずにお菓子らしいものの入った缶を買いました。帰国後家族に配ったら中身はグミでした。

せめて英語の表記もあればと思いました。




たくさんの写真を撮った後、オルレ市場へ。

ほとんど見るだけでした。思ったよりトルハルバンのグッズがないので拍子抜けしました(私の見落としかもしれませんが)。沖縄のシーサーくらいあるかと思ってました。ミカンの商品は多かったです。

喉が渇いたのでコンビニでペットボトルのお茶を買いました。それがなんと日本のよくあるお茶だったのでびっくり。韓国でも売ってるんですね。

その後は昼食です。場所はバスで20分ほどいったところ。焼肉屋というよりは焼肉料理店という感じの大きなお店でした。

黒豚の肉盛り合わせと海鮮(海老・アワビ)焼きをいただきました。ご飯も野菜もキムチもニンニクもたっぷり。豚肉は分厚くて美味しかったです。

(黒豚の産地の出身者としてはこの豚本当に六白なのか問い詰めたいところですが、それは無粋なのでやめておきましょう)




食べた後は天帝渕瀑布(チョンジェヨンポッポ)へ。七人の天女の伝説のある滝です。

といっても主に見たのは天帝楼という建物と五福泉という噴水と仙臨橋という橋。橋からはるか遠くに滝が見えました。この橋が太鼓橋で傾斜がきついので転ばないように用心して上り下りしました。

実は私、一つこのツアーでやろうと決めていたことがありました。

運転手さんに最後にありがとうと韓国語で言おうと。

ほぼ予定通りにバスは港に戻りました。

バスを降りる時に勇気を出して

「カムサハムニダ」

と言いました。

伝わったでしょうか。




港には他のクルーズ船も入っているようでした。

出国審査を終えた後、長い動く歩道の右側の私達は左側の歩道をこちらへ進む大勢の中華系と思われる人々とすれ違いました。

船に戻った後、デッキ7から「ADORA MAGIC CITY」の文字が書かれた巨大な船が見えました。調べたら中国国産初の大型クルーズ船でした。136,201トン、全長323.6メートルで船客定員は5,246名ですからD・Pより大きな船です。中国の方々を乗せてのクルーズなのでしょう。

済州島には中国からの観光客も来るんですね。




船は4時半過ぎに出港しました。

デッキ7の外周のプロムナードデッキは船の前部はデッキ8に階段で上がるようになっています。そこから出港の様子を見ました。水先案内人を乗せた船が離れていくのを皆手を振って見送りました。




ガイドさんはこの島の昔や今を明るく語っていました。かつて起きた悲劇の片鱗も感じられませんでした。それが観光というものかもしれません。

気になる方は済州島の近現代史を調べてください。闇を知ると今の光が実に貴重なものに思えてきます。




歩き過ぎたせいか右足が攣りました。水をとり塩タブレットを口にしました。

夕食はホライゾンコートでとりました。ティラミスがあったのでいただきました。美味でした。

ショーはKATEIさんが再登場。今回も盛り上がりました。




船は夜10:30頃には五島列島の近くを航海していました。

明日は九州南部と種子島・屋久島の間を通って清水へ向かう終日航海日です。



この日の歩数13,966歩(スマホによる計測)




六白とは四本の足の先、鼻先、尾の先の六ケ所が白い黒豚のことです。バークシャー種の血が入っています。

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