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夢のクルーズ珍道中  作者: 股旅の於由巳
10/27

10 BGMは盆回りエンドレスでお願いします(2024年6月~7月)

今、手元に旅行準備をメモしたノートとエクセルで作ったカレンダーがあります。


6月4日 

○J社から希望列車の確認メール来る

これは往路の新横浜までの新幹線の分です。富士山の見える窓際だったので思わずやったと声が出ました。

6月5日

○旅のしおりをつくる。

ワードで旅の日程や連絡先などを書いた小冊子を作りました。私用と留守番家族用(夫と母)の3冊作成しました。済州島にいる時は携帯の番号が違います。また私も含め家族は国際電話を掛けたことがないので、掛け方も書きました。クルーズ船の電話が国際電話だったとは知りませんでした。

○100円ショップで造花を買う。

ドアの前に飾って目印にするためです。船室は同じようなドアが並んでいて迷子になりそうなので。

6月6日 

ダイニングの予約を変更

アプリを確認したら、すでに旅行会社がダイニングのレストランと時間を予約していました。全部同じレストランと場所です。時間を遅くしたり、場所を変更しました。メニューはどのレストランも同じらしいですが、せっかくだから他のレストランも見てみたいですもんね。

6月7日

○H社から乗船前の御案内とアンサーブック届く

他にもアプリ操作マニュアル・乗船タグ(荷物に付ける)・アプリサポートデスクの御案内が送られてきました。

アンサーブックはネットでも見ていましたが、きれいに印刷した冊子を見るといよいよだなと思いました。


こんな感じで日々が過ぎていきました。

そういえば今年の6月は義姉とその義姉(義姉の夫の兄嫁)が訪ねて来たり、父の三回忌がありました。

6月の下旬には9年以上使っていたルーターの調子が悪くなり、新しいルーターを購入。久しぶりの設定に時間をとられました。ルーターに接続している他の機器の設定も必要になったのです。

今年の6月は例年よりも慌ただしい6月だったかもしれません。




釧路湿原ノロッコ号の指定席券はルーターを交換する前にネットで予約できました。

ノロッコ2号は11:06釧路駅発ですから駅に行く前に市場を見たりできます。塘路(とうろ)駅で折り返し戻って来るのは13:05。それからインデアンカレーまで行っても余裕で船に戻れます。

小樽運河クルーズもネットで予約しました。朝早いと船の到着が遅れた場合乗船できないので午後に。

「06 どうする? 寄港地観光」の最後に書いた清水のショアエクスカーションもこの頃に申し込みました。プリンセス・クルーズのサイト内のクルーズ・パーソナライザーで申し込みができました。「日本平の眺望とロープウェイ、久能山東照宮」というツアーです。他にもありましたが、時間がそう長くなかったのでこれでいいかなとあまり考えずに選択しました。




さて旅行会社から最終旅行日程表が届いたのは出発の三週間足らず前のこと。

(前日には復路の新幹線の予約も決定。これで前泊と新横浜との往復は大丈夫です)

最終旅行日程表は表といっても冊子になっていました。

ここには重要な注意書きがありました。

なんと忘れ物の捜索を旅行会社に依頼すると一件につき税込み5,500円の手数料をいただくとのこと! 当然ですが発見された場合の送料等はすべて乗客負担になります。おちおち忘れ物もできません。

他にも下船後に船に問い合わせても見つからないことがほとんどとありました。これは心して旅をしなければなりません。




荷物のパッキングは6月の終わりあたりから始めました。一人分とはいえ、靴等もありますから結構な量になります。

先に宅配サービス(有料・ネットで申し込み)で送るものと手荷物に分けてリストを作りました。

ネット動画を参考にして100円ショップ等で新たに購入したものもあります。

便座シート(船室のトイレは冷たい)やコインランドリー用洗剤(船内で売っているが少々高い)です。

こういったものや前述したマグネットやミニ物干し、造花、靴(フォーマル用のパンプス・サンダル)やフォーマル用のバッグ、ストール、服(フォーマル・運動着・水着・ダイニング用のスーツ・日常着・下着・寝間着・靴下類)、雨具等をパッキングしていきました。終日航海日は暇かもしれないので文庫本も入れておきました。

書類を保管するファイルも必要です。毎日配布される船内新聞の保管に便利です。

マスクやティッシュも。船室にティッシュペーパーはありましたが、少し硬い感じがしました。そんなに使わないと思っていましたが、結構使いました。

それから忘れたら困るのはソーイングセットと爪切りです。ソーイングセットがあれば服のほつれなどの緊急事態に対処できます。セットの小さい鋏はちょっとしたものを切るのに重宝します。クルーズ船は飛行機と一緒で普通の大きさの鋏をスーツケースに入れて持ち込もうとすると荷物検査で止められるそうです。ソーイングセットの鋏なら小さいのでチェックされません。爪切りは爪を切るため。十日間以上の旅の間に伸びますから。

パンパンになったスーツケースを指定した日にS社が回収しに来ました。回収されたスーツケースは乗船日に自分の船室の前まで運ばれます。

有料ですが、自分で運ぶ手間を考えると便利です。往復なので帰りも楽です。

ちなみに指定の大きさの段ボールでもいいそうです。

手荷物は前泊するので少々多くなりました。洗面・化粧道具、着替え、常備薬・酔い止めの薬・病院から出されている薬(旅行日数プラス二週間分)、パスポート、充電池、貴重品(アクセサリー類)、記録用ノート・筆記用具。それから旅のしおりも。

家を出る直前まで手荷物の中身を何度も確認しました。




出発十日前に海外旅行保険証券が届きました。

出発四日前にクルーズ・パーソナライザーを見ると、ショアエクスカーションとスパの予約はクローズドになっていました。

ああ、いよいよだと思いました。




留守中のことも考えておかなくてはなりません。

いくら夫が大抵のことはできるといっても、心配なので米と味噌は十分な量買っておきました。

風呂やトイレを念入りに掃除しました。

必要なお金も用意しました。封筒に入れ、買ったもののレシートは入れておいてと頼みました。

旅のしおりも渡しました。連絡先が必要になることがないことを願って。




出発前日の朝、仕事に行く夫に家のことをよろしくと頼みました。

家のことは忘れて楽しんでおいで。

そう言われたけれど、やっぱり心配なのものは心配です。でも、船に乗ってしまえばどうしようもないことは確かです。家で何かあっても寄港地からしか帰れません。

私も腹を括らなければ。

主婦の休暇12日間を目いっぱい楽しもう。

私は手荷物の入ったキャリーバッグとともに実家まで車を発進させました。いよいよ旅が始まります。




盆回りとはいにしえの「8時だョ!全員集合」でドリフのコントが終わった後にセットが解体される時に流れていた音楽です。今思えば一週間でコントを作りそれに合わせて大道具・小道具を用意しタイミングを間違えずに盥を落とし……ドリフもスタッフも並の人たちではありません。

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