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出会い

何となくだらだらと不定期に赴くままに書いたものをのせるので、設定も甘甘で穴ぼこだらけですが、そこそこ楽しんでくれたら嬉しいです。初投稿ですので緩く読んでください。多分、御都合主義なモノになるかと。

 ユリーナ・ヴェルテン8才

 ヴィンセント・ヴィズ・クラウン8才

 ヴェルテン侯爵令嬢ユリーナは、晴れた春の日にクラウン公爵令息と出会う。

 この日の前夜、父にただ「明日は大切な方がユリーナに会いに来るから早く寝なさい」と言われ、とりあえず誰かに会うんだな。と思い寝床についた。

 ユリーナは本当に何も知らされず、朝の準備を終え朝食も済ませたあとに両親から「ユリーナ、お前はヴィンセント様の婚約者候補に選ばれたよ。今から会うから礼儀正しくね」と言われた。

 突然そんなことを言われ動転しない者がいるだろうか。そんな人がいればそいつの心臓にはどれだけの剛毛が生えているのだろう。

 ユリーナは、8才の小さな膨らみもない胸を人生の中で一番バクバクさせながら来訪者を待っていた。

 ヴィンセント・ヴィズ・クラウン。公爵令息にして嫡男。現国王の王弟の子であり、由緒正しいクラウン家の跡取りだ。

 クラウン家は建国から続く名家で、ミドルネームが代を替わるときに変更される。この代替わりは跡継ぎがいない、又は何かをやらかして排斥された時にミドルネームが替わることを言う。

 今のクラウン公爵はヴィズ・クラウンの二代目だ。

 ヴィズ・クラウン初代は見目麗しく、夫人も国の上位の美人さんだったため、その子らも麗しい方達ばかりであった。美男美女の一家に産まれ、二代目夫人も美女である。

 故にヴィズ・クラウン家には見目が麗しくないと嫁げない。とまで言われていた。

 その二代目の長男、もとい嫡男は当然、容姿が整っている。むしろ国家歴代一位ではないかと言われる美貌を持っていた。

 まだ8才という幼さだが、少女のように美しくとても可愛い。拐われてもおかしくないほどである。

 実際に見たことはないが噂話は耳にした事がある。なのでユリーナの心臓は絶世の美男で王族の身内に会うというとんでもない事に混乱で破裂しそうだった。

「お招きいただき有り難う。ヴェルテン侯爵」

 輝かんばかりの笑顔で、とても通る美声で挨拶をしてくださったクラウン公爵。

 本物に初めて会ったユリーナはあまりの麗しさに見とれてしまった。

そして

「はじめましてヴェルテン侯爵様。ヴィズ・クラウンが一子、ヴィンセントにございます。こたびは、おまねきいただきありがとうございます」

 綺麗な一礼と共に、愛らしい声での挨拶。

 まるでお姫様のようであった。

(おひめさまではなく子息だったわ)

 まるで男装した美少女と思わせる容姿に見とれ、性別を間違えるところであった。

「こちらこそお越し頂き有り難う御座います。ヴェルテン家当主ガガーリが案内いたします。こちらは娘のユリーナです。さ、ユリーナ」

 父に促され、父の後ろに隠れて見ていたユリーナは嫌々ながら前に出て、覚えたてのカーテシーを披露した。

「おはつにおめにかかります。ヴェルテン家が次女ユリーナにございます」

 あまりお二人の顔は見ないようにしようと、伏し目がちに挨拶を終え、移動中もなるべく父を見るか床を見るか壁を見るかに集中した。でなければ、あの美少女もとい美少年の顔をガン見する自覚がある。それをしては家の恥に、淑女の恥になってしまう。それだけはしてはいけないと見たくても我慢した。

 テーブルセットがすでに終えてある席に着き、向かい合わせに座ってしまうと、自然と見目美しい二人が視界に入る。むしろ見て下さいと言わんばかりに目の前にいるのだから足掻いても無駄というもの。

 そしてテーブルの上に目を落として静かにしていれば聞こえてくる父達の会話とヴィンセントの声。

 どうやら候補というだけあり、ここに来るまでにすでに二人ほど会って来ているようだ。

 日にちは違えど、三人目となると公子も慣れたものなのだろう。

(どうりであいさつが上手なはずだわ)

 実践を済ませた者には敵わない。

 ユリーナはその言葉をこの時実体験として学んだ。

 そして父とクラウン公爵はやたらと親しそうだ。

 思わず二人を不思議そうに見てしまったユリーナに気付いた公爵は、微笑みながら

「ガガーリとは学生時代からの友人なのだよ」

 と優しい声音で教えてくれた。

「ほんとうですか? おとうさま」

 目を真ん丸にして父を見上げる娘に、笑いながら頭を撫で

「本当だよ」

 と答えるガガーリにユリーナは、ありえない、と顔で語りながら

「そうですか」

 理解したようにうそぶいた。

「ユリーナ。疑ったまま言われても困るのだが……父さんとセフィロスは本当に友達なんだよ。何が信じられないのかな?」

 頭を撫でながら困り顔で聞く父に、ユリーナは(公爵さまのなまえはセフィロスというのか)と覚えながら思わず口にしてしまった。

「あのキレイな顔の横におとうさまはにあいません」

「「ぶふっ!!」」

 幼い声とバリトンの美声が濁った音を出したな、と前方を見やれば、親子揃って横を向き肩を震わせていた。

「ユリーナ、友人に美醜は関係ないよ?」

 さらに眉を八の字にして頭をゆっくりと撫でる父にユリーナは

「クラウン家のご友人たちは、みな、みめうるわしいと聞きますし、とても、ゆうしゅうだと、みみにしております。おとうさまは、ゆうしゅうかもしれませんが、ようしは中の上ほどなので、知人ではないかと……」

 と真顔で言ってのける。

「ユリーナ……不安になる事を言わないでくれるかな……」

 ガガーリはユリーナの頭を撫でていた手をほっぺたに移し、軽くむにむにしだした。


どのくらいの長さで書けばいいのか解りません。この長さは短いですか?長いですか?ぶっちゃけ下らないやりとりが続きますが繋げて読んだ方が勢いあっていいような。。。そうすると長すぎるかと思い、ここまでにしました。意見があれば聞きたいです。宜しくお願いします。

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― 新着の感想 ―
父親との親子関係とかヴィンセントとの出会いとかかちゃんと表現されていて、心情に共感しやすかったです 文章も読みやすかったです がんばってください
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