表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/216

第8【 初心者冒険者として初仕事は壁の修繕作業 】



エデンの街で冒険者家業を始めてから早くも3日も経過していた。


ダリル伯爵の屋敷を後にしてからゴリガンに案内された。


ダリル伯爵の家と同じように強固な造りになっており、冒険者ギルドとわかる盾と剣を重ねた旗が掲げられていた。


そして、大柄な自分よりも巨大な扉を開くと、冒険者ギルド内は長テーブルや丸テーブルが設置されており、兼業で酒場もやっているようだ。


冒険者ギルドの扉をゴリガンが開けて後から入った際に他の冒険者からかなり警戒されてしまったが無理もないだろう。


少なくともダリル伯爵の話を聞く限りでは神話級の魔物であるいう話であるからだ。


それをこのリザーナが主従関係を成立させて返ってくる等誰も予想する事など不可能に近いことであろう。


冒険者ギルドのルールには『職業』と『依頼報酬』や冒険者階級(ランク)によって変わってくるとエデンの冒険者ギルドの受け嬢をやっている『マリナ』という女性から聞いたのだ。


セミロングにそこそこ立派な胸をもっているおり、冒険者からの受けも良く仕事にも真面目な少女であるとゴリガンは紹介してくれた。


リザーナが冒険者ギルドに戻ってきた時に最初に声を掛けた受付嬢であった。


リザーナ曰く、宿屋を営んでいる幼馴染に恋心を抱いているらしいが中々告白できずにいるとギルド内で噂であると大声で話してしまったのは今でも申し訳ないと思っている。


【職業リスト】


職業による【固定給(こていきゅう)


一般職業【固定給与18~20万】昇給有

戦士

武道家

盗賊

狩人…等


剣や拳など一般的な戦闘スキルのみしか持っていない職業。討伐した魔物のランクによってはプラス報酬額払われる。


特殊職業…【固定給与20~30万】昇給有

魔導師(マジシャン)

魔物使い(テイマー)

魔法剣士…《マジック・ソードマン》等


魔法など攻撃・支援・偵察など仕事の幅が広い為、少し高めになる。


回復職業… 【固定給与30~50万】昇給有

僧侶

怪僧

聖魔術師

治癒術師(ヒーラー)

薬剤師…等


と、いう具合に職業によって貰える金額があるようでそこに冒険者として箔を示す階級(ランク)が存在し、受けた依頼内容と討伐した魔物の危険度によって昇級する事ができると教えて貰い、下からF・E・D・C・B・A・Sと高くなっていくというのだ。


そして、リザーナは一般職の『狩人』から特殊職業である『魔物使い(テイマー)』に変わってしまった事をゴリガンがマリナに伝えるとリザーナの職業とステータスを秤直す必要があるというのだ。


リザーナ:種族【エルフ】女 レベル15


筋力+15

敏捷+155

体力+50

魔力+300

器用+10 

知能+25 

幸運+180


【スキル】


【使い魔リスト】

ミノタウロス→【ミックス】


となっていた。魔力は多いがリザーナは魔法が使えない為に宝の持ち腐れであるし、スキルが無いのは致命的だろう。


すると、ゴリガンはミックスのステータスも測れないかと尋ねたのだ。


だが、魔物であるミノタウロスのステータスを測れる道具があるのと疑問に思っていた。


マリナがリザーナのステータスを測れたのはあくまでも冒険者として登録させているギルドカードから測定しただけだ。

自分にはその冒険者カードを持っていない。


すると、置くからマリナと同じく長い金髪を靡かせたマリナよりも巨乳な受付嬢が現れたのだ。


『ステラ』という女性でマリナの先輩であり、ギルドの受け付け壌の長でもある。


特に柄の悪い冒険者ギルドを担当している為、腕には自信があるというのだ。元・冒険者の格闘家であり、元はA級冒険者という肩書きを持っているというのだ。

そのステラの手には不思議な宝玉が持たれていた。


ギルドマスターのゴリガンも始めてみるものであり、ステラに尋ねると魔物のステータスを測る宝玉であるというのだ。


「うちのギルドには魔物使い(テイマー)はいませんが、他の冒険者ギルドでは存在しますのでうちにも一応あったんですよ?

ただ使う機会がなかったというのが正しいですが・・・」


「つまりはそれを使えばミックスのステータスも測れるという訳か・・・」


自分のステータスか。

確かに一度も測った事はない。

だが迷宮内で【スキル】やレベルも自分はわかっているが、リザーナをみると試してほしいと目を輝かせていたのだ。

仕方なく宝玉に手を触れると光輝いてステータスが表示されたのだ。


ミックス:種族【ミノタウロス】 レベル70


筋力+500

敏捷+200

体力+500

魔力+300

器用+100

知能+55 

幸運+0


【獲得スキル】

【鈍器格闘】・【魔法耐性】・【物理耐性】・【土魔法】・【硬筋肉(こうきんにく)】・【怪力】


と表示されたのだ。

ステータスを見てゴリガンらはレベルが70もある事とリザーナよりも知能が高い事に驚きを隠せなかった。

普通であれば、平均値というものがあり、職業によって伸び代は変わってくるとはいえ、種族を通しても知能が30を下回る事は滅多にないというのだ。


「えー!!ミックスのが賢いって事!?」


「アレだ。 レベル的な問題だろう? 少なくともレベルが上がれば知能も・・・」


リザーナを慰める為にレベル的な差だと言いくるめようとしたが、ゴリガンとマリナ、ステラは申し訳ないという顔でこちらを見てきた。


「いや、リザーナは狩人の時から知能は変わってないし、その・・・狩人の時よりもレベルアップしてるんだ・・・」


「その~ステラさん。私、魔物使い(テイマー)のレベルアップ条件を知らないのですが・・・?」


すると、ステラは気まずそうに自分を見てきたのだ。まず、魔物使い(テイマー)のレベルアップ条件は他の職業とは特殊であり名付けをした魔物が倒した魔物の強さによって入る経験値が変わってくるというのだ。


少なくともリザーナに【ミックス】と名付けをされてから迷宮内で魔物を数匹倒している為にその分の経験値がリザーナにも入っているというのだ。


そして、リザーナのレベルは狩人の時は魔物を倒せずにきた時にレベル7であったが、今は15と上がっているのだ。


つまりはリザーナはレベルアップしても登録した時に知能のままだという事になるのだ。


「・・・つまりはリザーナよりも俺が色々と考えなきゃならんのか?」


「それにリザーナは冒険者階級(ランク)はFなのでその・・・」


と言葉を詰まらせていたが、少なくとも冒険者階級(ランク)をあげる為にはリザーナよりも俺が頑張らなくてならないという事だろう。


それから3日の間、ずっとFランクの依頼である壁の補修作業を作業員の人らを一緒に行っているのだ。


少なくとも一週間はこの依頼を続けなければならない。

早い話がミノタウロスという怪物を受け入れてくれる依頼がない事からダリル伯爵が街の防衛の為に築き上げた壁の修繕作業を依頼として認めてくれたのだ。


最初こそ現場の作業員に恐れられていたが、普通の倍のペースで土を掘り、大岩なども自慢の力で持ち運べる為に作業効率を良いと棟梁は上機嫌であったのだ。


そして、使った事のない【土魔法】を休憩時間に色々と試してみたが、どうにも壁などにも利用できるというので試しに使ってみると修繕している壁よりも強固な壁を作り出せる事が判明したのだ。



初心者冒険者の最初の依頼ってスライム討伐とか薬草採取とかあるけど壁の修繕作業の力作業とかあるのか・・・

そもそもミノタウロス相手に魔物使い(テイマー)がいても相手が魔物なら信頼関係ができるまで時間は掛かりそうだと思いましたが・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ