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第72話【色々と問題があり過ぎる件】



ゴリガンとフォルトに取って恩師であり最も恐れる存在がメルディアであった。そして、そのメルディアが 水妖魔(ウンディーネ)になって目の前に10年振りに姿を現したと思ったら拳骨を食らい微笑みながら恐ろしい魔力を放っていた。


そりゃあ、恐れられる訳だろうな。


すると、魔道具を確認していたドラッグとガーベラが騒ぎに気付いて来るとキングミノタウロスに進化した俺を見て驚いていた。


「・・・何がどうなってるんだ?あの 水妖魔(ウンディーネ)何者だよ?俺が知ってる」


「あー・・・【伝説の魔女】とも【大魔導士】とも言われたメルディアだ。

後、ドラッグ、スマン。そのラビュリンティスの魔道具はガラクタだわ。どうにも俺が暇潰しに作ったらしいんだわ。記憶を取り戻した」


「はぁ!? 色々とぶっ飛びすぎだろう 」


「そう言われもなぁ~あぁ、そういえば、魔王レッドクリムゾンと巨人族の件、ラビュリンティスに封印できるぞ?アステリオスに訊いたからな」


ドラッグに詳しい内容を説明するとフォルトとゴリガンが怒られるのも仕方ないと哀れな視線を向けた。ガーベラは確認の為に蝙蝠の翼を広げて大迷宮・ラビュリンティスの出入り口がある孤島に向かっていった。


結構時間が掛かったと思っていたが地下水路の探索から1時間程度しか立っていないというのだ。


だが、セルマが使い魔のフクロウの魔獣にフェンナト王国の状況を確認して貰っている所だというのだ。


ならちょうど良いキングミノタウロスの【大地魔法】を試して見るか。


余計な事すると怒られるからメルディアを宥めて許可を得よう。メルディアは怒らせたらダメだ。リザーナが本能的に恐怖を感じているのはヤバいだろう。


「メルディア、その辺にしてやってくれないか?フォルトもゴリガンも落ち度があった訳じゃないし現状説教している時間もない。このままだと異世界の飯食えなくなるぞ?」


「ミックスはんそれはズルい誘惑やで?しゃーないな。ミックスはんに免じて一旦許したるわ・・・」


「取りあえずはキングミノタウロスの【大地魔法】で壁作った方がいいだろう?」


「せやねぇ~少なくとも巨人はそれで侵攻を抑えられるやろうけどなぁ。魔族と魔王レッドクリムゾンは飛べるからなぁ~」


ゴリガンとフォルトも殴られた頭を擦りながら一息つくことが出来たようだ。取りあえずはこっちの問題を解決しない事にはどうにもなならないだろう。


放置して調理器具作って調味料探して飯を攻め込まれる可能性がある場所でやる馬鹿はいない。 周りが天敵だらけなのに悠長に獲物を喰う魔物や魔獣はいない。


安心できる場所で飯を食うのが一番上手い筈だ。


まぁ、エレーナと取ってきたジャイアント・トードは鶏肉だから油と衣さえなんとかできればフライドチキンは出来る。問題は穀物があるかだ。


大抵の異世界では穀物を育ててる国は少ない事が多い。少なくとも魔物や魔獣が蔓延る世界で悠長に野菜や果物を育てるのは余程領地に余裕がないと難しいだろう。


「取りあえずは時間稼ぎしてその間にフライドチキンだけでも作って食おう。そっちのが力が出る筈だ。 ジャイアント・トードの肉が鶏肉なら後は油と衣さえ揃えばできるかもしれんな」


「フライドチキン?ミックス!それ美味しいの!?」


「単体で喰っても美味い。後は香辛料とか穀物があればカレーとかに会わせるのもいいな。

いや、鶏肉と蛇肉があるなら唐揚げも作れるかも知れんな。あれは酒のつまりにいいぞ?」


「マジか!?メルディア!!時間稼ぎに壁とか罠作ってミックスに料理をして貰うぜ!?」


いや、少なくともまだ調味料とか香辛料とか見てないしそもそもジャイアント・トードも黒い蛇(ブラック・サーペント)も解体が終わってないだろうと伝えるとメルディアがゴリガンとフォルトを睨み付けてポートフォリオンの香辛料と調味料集めと野菜等の調達とジャイアント・トードと黒い蛇(ブラック・サーペント)の解体を指示し始めたのだ。


「セルマ。まだフェンナト王国は墜ちとらんし、魔王レッドクリムゾンは復活しとらんな?」


「は、はい。まだフェンナト城を攻めてますよ?」


「よっしゃ!ならちゃちゃと城壁と罠作ってミックスはんにかれーとフライドチキン作って貰おうか!」


「まだ材料が全部揃ってるか分からねぇし、別のものになるかも知れねぇぞ?ただ鑑定スキルで作り方が解れば作れるって話だぞ?」


アステリオスの話ではそうだったし、正直にいえばゆっくりと調味料とか香辛料見て作れものを作りたいし、調理器具も作って揃えたいのが本音だった。


だが、エレーナもリザーナも既に食う気満々だし話を聞いているのか分からねぇし取りあえずは時間稼ぎに【大地魔法】で壁を作って魔族と最上位竜種のレッドクリムゾンをどう防ぐのかが問題だろう。


少なくともカレーを作るなら深い大型な寸胴鍋を作りたい。コイツらの今後の事を考えれば食える様に在庫を作り置きして【魔核収納(コア・ガレージ)】に保存しておくのがいいだろう。


取りあえず3人とも異世界の食い物が作れるかもしれないとしってやる気だがそんな単純でいいだろうか?

少なくともゴリガンとフォルトは解放されて怒られないようにする為に早速受付嬢達に指示し始めてるしいいのか? やっぱりメルディア怖いんだな。あの2人に取っては・・・。


ドラッグもフェローラもエレーナとリザーナから話を聞いて興味持ってるな。これ本当に良いのか?


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