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第71【地上に帰還!2人のギルドマスター南無】



リザーナとエレーナの腹減ったコールに答えるべく魔核収納(コア・ガレージ)からイノガムラという猪の魔獣の肉を薄く切って焼いたものだ。 味付けも塩や胡椒だけで特別美味いと言う訳でない。


ポートフォリオンは香辛料とか調味料を他国から買い入れているとガーベラから聞いていたが何だかんだといって忙しかった為に買えなかったのが痛いな。


「んで、契約は済んだみたいやね?ミックスはん」


「あぁ、色々と聞けたがリザーナ、メルディアが使い魔になってるの知ってるのか?」


リザーナは肉を口に入れて首を横に振ると肉を食べ続けた。前に食べている時は喋るか食うかどっちかにしろと言ったが食う方を選択したな。


メルディアとは今後の事や方針について話したが案外あっさりと受け入れてくれたのだ。


「少なくとも魔王レッドクリムゾンや巨人相手にするのはウチとキングミノタウロスの力を手に入れたミックスはんでもキツいからな~」


「あー・・・後でバレるよりマシだと思うから話す。だが、代わりにフォルトとゴリガンを余りしからないでくれねぇか?」


「は?どーいうこっちゃねん? あの2人がどうしたねん?」


「いや、そのな?アステリオスから地上に出れた事情を聞いてな?実はな・・・」


・・・『現実世界』と『裏世界』との境界線にある空間でアステリオスに会った事と大迷宮・ラビュリンティスから魔物や魔獣が溢れだしている事や三幻神の一人であるレヴィアタンの加護のお陰でポートフォリオンに被害が出ていない事を話した。


最初は穏やかな顔をしていたが10年も気付かなった事に対してかなりご立腹しているのは分かった。目茶苦茶魔力漏れてますし、エレーナビビって腰にしがみついてるからね?


てか、リザーナは気付けよ!何普通におかわり要求してるんだよ!?


「ここから出たら数発どついたるわ!全くもって情けないなぁ~ 」


「そう言うがよ。その大迷宮・ラビュリンティスのアステリオスが唯一負けそうになったのがメルディアなんだろう? 話し聞いたら良くたどり着けたなと思ったが・・・」


「何やちゃんと覚えとったんか? それはそれで嬉しいな~ 」


「・・・かなりエグいやり方で戦ったみたいだな。少なくともアステリオスがスゲェ嫌な声してたぞ?そう言えば、メルディアはここから自力で出られねぇからリザーナの使い魔になったのか?」


メルディアは魔核収納(コア・ガレージ)にしまってあった葡萄酒をエレーナと飲んで一緒に食べていたが、質問にはキッチリと答えてくれる。


少なくともポートフォリオンは三幻神の一人であるレヴィアタンの加護を受けている為に 水妖魔(ウンディーネ)の姿では外に出られないというのだ。


ここからでる為にはどうして魔物使い(テイマー)の存在が必要であった為にリザーナを呼び寄せたというのだ。


実際はアステリオスから色々と聞いていたらしくリザーナの存在もアステリオスから聞いていたらしいがもうアステリオスの気配は感じないというのだ。


「しまった。どうせ、喋れるんやったら転移しなかったら犯してたか聞いとけばよかったな~」


「本人は暴力も女も酒も好きって言ってたから可能性はあるだろうが何とも言えん・・・」


『スマン。ミックスよ。そいつは抱けん魔力が豊富過ぎて襲う前に食のが勝つ自身があるな・・・』


「・・・魔力が豊富過ぎて襲う前に食欲が勝るそうです」


メルディアに下手な隠し事は命取りになる。取りあえずはアステリオスとは身体を共有する契約を結んでいる為に協力や知恵を貸してくれる代わりに異世界の食べ物をこっちでも流行らせろという契約を結んだ事も話した。


勿論ここにいる3人は異世界の食べ物に興味があるが今手元にある調味料や香辛料や塩、胡椒だけでは無理だと伝えた。


少なくとも肉以外にもある程度野菜とか調理器具は何とかしないと流石に無理があると伝えると不満なブーイングを食らった。解せん。


取りあえずはポートフォリオンで調味料や香辛料とかを見て作れそうなものを作ると約束するとリザーナは作った肉炒めをしっかりと噛んで飲み込んだ。


「じゃあ早くでよう!ポートフォリオンで調味料とか調理器具を見に行けば作れる異世界のご飯は食べられるって事でしょ!?」


「お、おう。アステリオスの話だと鑑定スキルでそう言うのもできるようにしてくれたし、調理器具も鍛冶スキルで作れるから後は置いてきた鉱石使えば自力で作れるらしいが・・・ 」


「よし!ならさっさと出ようぜ!? あ、でもメルディアの本とか資料はどうするんだ?」


「ん~別は全部は要らへんな~」


まぁ、取りあえずは魔核収納(コア・ガレージ)に詰め込めば入るだろう。

本棚やテーブル等メルディアが持ち込んだ物を全て詰め込み終わると最初に通ってきた転移の魔法陣の上に乗ると反応し、地下水路の出入り口に戻ってくる事ができたのだ。


メルディアは念の為に出入り口を塞ぐと地下水路を案内し無事に外に出る事ができたのであった。


そして、ゴリガンやフォルトらが大迷宮・ラビュリンティスの魔道具を懸命に調べているのを見て申し訳ない気持ちになったが、メルディアは2人を見つけると拳骨を落としたのだ。


突然の事にフォルトとゴリガンはその場に蹲り拳骨をした人物を確かめると唖然とした表情を見せて青ざめていた。

お怒りのメルディアは2人に微笑むと再度拳骨を落としたのである。

2人ともスマン。南無。



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