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第59話【ドラッグは勇者ではない】

 


  フェンナト王国の冒険者ギルド【ナイト】からの通達の手紙を慌てた様子でマリナが持ってくるとフォルトとゴリガンが封を開けて読み初めた。


  そこには【ナイト】の冒険者ギルドの地下に市民が避難しているが魔族の魔力妨害を受けて転移魔法を発動できない為にドラッグの力を借りたいという話である。


  全員がドラッグかどうするのか見ていたが、ドラッグは興味が無さそうに手紙を破いてしまったのだ。


  少なくとも転移魔法を使えるのは上位サキュバスのガーベラであり、フェンナト王国に愛国心も忠誠心を持っていないドラッグからすれば、ガーベラ達の身の安全が第一であるからだ。


  フェンナト王国から使者としてきていたリズがドラッグに積めよってきた。


  「ちょっとドラッグ!!!貴方は母国が生まれた国がこのまま滅んでも良いの!!? 」


  「当たり前だろ? 俺はスラム出身でフェンナト王国に助けて貰った事はねぇぞ? 助ける義理はねぇ。 フェンナト王国にゃ別にもうオルティガンやセルマはいないしな・・・」


  「ッ!!! そ、それでもフェンナト王に恩を売っておけば後々・・・」


  「・・・呆れたな。今更なんで豚に恩売らなきゃなんねぇだよ? その豚に蹴り入れて国捨ててコイツら選んだ。俺から言わせれば冒険者は弱肉強食の世界だ。

  弱いやつが悪い。それだけの事だろう? ガーベラらが無事ならフェンナト王や民がどうなろうと知った事かじゃねぇしな。

 俺は勇者でも何でもない。ただの【薬剤師冒険者】だからよ~」


  ドラッグの意見は魔物の立場からすれば至極全うであり何も間違ってない。 弱肉強食であり喰わなければ死んでしまうからだ。


  それは冒険者も同じ事だろう。 魔物や魔獣を狩る為にはそれなりの強さがいるのはドラッグと行動をともにしてわかっている。


  少なくとも冒険者階級(ランク)にも横槍を入れてくるフェンナト王国のやり方に反対派のドラッグは前々から国が滅びてしまう事を望んでいる。

 

  それをわざわざそれを助ける義理がドラッグにはない。


  少なくともフェンナト王国で冒険者をしていたオルティガンもセルマも動く気は無さそうだ。


  キーンもリーナもドラッグと迷宮(ダンジョン)に潜り父親や姉らから人間以外の種族や下級国民を下に見ているのを幼い頃から見ていたがアマゾネスのターシャやリザードマンのギガルは貴族の子である自分達を良くしてくれた為に種族が違っても優しく接してくれた2人には感謝しているためにフェンナト王国のスラム街で生き延びて冒険者として問題行動をお越しながらも実績をあげているドラッグが正しいと思っているからだ。


  例え、今から転移魔法でフェンナト王国に向かったとして魔族や巨人の戦士らとまともに戦える程の戦力はポートフォリオンとエデンの戦える者を集めてもどうにかできる問題ではないのは目に見えているからだ。


  少なくとも、ギルドマスターのフォルトとゴリガンがドラッグの言い分のが正しいのはわかっている為に急いで民をポートフォリオンの中に避難するように指示を出したのだ。


  ハッとなり、エデンの街の民も移動を始めた。

 ポートフォリオンは世界を作った創造神が作り出したといわれる三幻神の一人であるレヴィアタンの加護があると言われているが誠なのか誰もわからないが神に縋るしか方法はないのだ。


  そんな様子に腹を立てた3人はフェンナト王国に引き換えそうと交渉役で連れてきた重鎮達に引き返すように話すが現状を知り、戻りたくないとハッキリといったのだ。


  「少なくとも今回のミノタウロス様との交渉役を買って出たのはあくまでも亡命の為です。

  フェンナト王国にこのまま使えてもいずれはこうなる未来は見えていましたしね」


「そ、そんなじゃ元々ミノタウロスとの交渉も失敗すると思って引き受けたっていうの!!?」


  「当たり前です。フェンナト王の人種差別でハッキリいって国政が成り立つ筈がありません。少なくとも今回の魔族、巨人族の奇襲に対する防衛もドラッグさんの警告を重く受け止めて対策しておけば何とかなった話ですしね。

  少なくとも王としての力量は感じませんし、私は父から引き継いだだけで元々フェンナト王国から亡命する為にあれこれ用意していましたしね・・・」


「ドラッグから聞いてた以上に人望ネェんだな。フェンナト王ってヤツはよ 」


  思っていたことをそのまま口に出すと、ドラッグはゲラゲラと笑い始めたのだ。


  重鎮からも愛想を尽かされていたいた事もあって愚王として歴史に名を残せるだろうと嘲笑っていた。


  それに対して激怒したリズ三姉妹にキーンとリーナが状況を考えるべきだと止めに入るが聞く耳を持たない。


  呆れたセルマが催眠魔法で3人を眠らせるとローランド家で引き取る様に任せたのだ。


  少なくともナイトの街だけなら襲われる心配はないだろうとドラッグは話し始めたのだ。


  魔王レッドクリムゾンが封印されている場所とフェンナト王国には深い関わりあり、ナイトの街はギリギリ助かる可能性があるからだ。


  フェンナト城の真下にある魔石の採掘所が関係があるからだ。


  その魔石を作り出してる正体こそが魔王レッドクリムゾンの魔核(コア)がそこに眠っている。

  狙いはフェンナト城の真下であり邪魔な城を破壊して掘り出すのに巨人族の力が必要であるからだ。


 



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