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第34話【 フォルトとの約束(1)】

狼男と少女が恋してもいいじゃないか。うちのエルフはエロフで頭おかしい設定だから



ドラッグらが昇級試験の為に旅立った後もミックスとエレーナは身体の魔力を操作する特訓をしていたのだ。フォルトら曰く魔物や魔獣は常日頃から魔法や魔力を使っている為に様々な戦技や魔法を覚えやすいと言うのだ。 俺は土魔法を習得しているが、火魔法はもっていない代わりに火魔法が付与された【付属魔法印(エンチャント)】の戦斧(バトル・アックス)のお陰で火と土の魔法で爆発系の戦技が使えるという訳だ。


少なくとも、土魔法の熟練度をあげながら火魔法を習得する事ができれば、火魔法が付与された【付属魔法印(エンチャント)】の戦斧(バトル・アックス)での戦闘の幅が拡がるのは間違いないだろう。


土魔法のコツは大体覚えた土の壁(アース・ウォール)石の弾丸(ストーン・バレット)は無詠唱でも放てるが、火魔法は・・・。 うん。火が付かねぇわ。


フォルト曰く土魔法のが体質的にあっている為に伸びやすい上に2種属の魔法を覚えるのは並大抵の努力では不可能であり、魔物や魔獣も例外を除いてはそれが普通であるというのだ。


「なぁ・・・気になったんだが、魔法が効かない魔物や魔獣もいる訳だろ? なら、斧技とか斧術とか鍛えた方が良いんじゃネェか?」


「先に教えたろ? ミックスやエレーナの持っている武器は市販の武器屋で置いてある物とは違う。 魔力そのもので出来た武器であり、自分自身であると・・・」


「・・・だから、その体内に張り巡らされている魔力の流れを操作する【肉体強化】と【武装強化】が必要何だろ?」


「まぁ、ミックス自身が魔法耐性あるからそう感じるのは最もだろうが・・・。 さっきいっていた斧技や斧術でも武器に魔力を流し込み斬撃や衝撃波を放出するイメージが必要になってくるからな・・・ 」


つまりは魔法しろ斧技しろ魔力を使って溜めて放出する感覚がわからなければ意味がないと言う事か。


まぁ、石の弾丸(ストーン・バレット)使うなら、戦斧(バトル・アックス)を地面突き刺して地面事ぶん投げた方が強い気がするが・・・。


取りあえずはリザーナが魔法も弓矢もダメとなると魔物使い(テイマー)としての戦い方がない為にどちらかがリザーナを護る形を取るしかないだろうし、土魔法の防御は地味だが鍛えれば離れていても咄嗟に護ることには使えるだろう。


まぁ、フォルトが1番気にしているのは貴族や王族に対しての礼儀作法を誰もしらない上にあのドラッグが連れてきたという事が気掛かりであったらしい。


ドラッグからは取りあえずムカついたら死なない程度痛め付ける・脅す・ぶん投げる・咆哮をあげれば大体許して貰えると学んだ事を伝えたらフォルトがハット帽子を深く被り、ため息を深く着いた。


すると、リザーナが近づいてきて違うというのだ。


フォルトが期待していたが・・・。


「相手の顔がムカついたら話を無視して顔に痰を飛ばせだよ?」


「あぁ、忘れてた。貴族や王族は変な規則があるから難しいな・・・」


「取りあえずお前らは人間の街での基礎も教えるからな!? ドラッグの真似はするなよ?」


「・・・けど、偉そうなだけで弱いやつに頭下げたくねぇんだけど? フェンナト王国の呼び出しは無視して良いっていってたしバカにつける薬はドラッグにも作れないから殺すしかないって・・・」


フォルトが凄い顔でこっち見てるからこれ間違いだわ。ダリル伯爵は器が大きい上に多少の無礼も許してくれるいい貴族であるが、他の貴族はそういうわけにも行かないというが寧ろ関わるつもりはない。


そもそも差別国家でエルフや魔物使い(テイマー)に偏見を持っていてゴリガンやフォルトだって冒険者ギルドのギルドマスター止まりになっていると聞いたからだ。


実際にドラッグの故郷でもあるが、等の本人が魔王・レッドクリムゾンの封印を解いて国をいっその事消し飛ばしてもらって【冒険者の国】を新たに建国した方がいいといっていたのを思い出した。


それをフォルトに伝えると【国家反逆罪】として死刑になってもおかしく無いが、既に国王が暴行されてそれを止められなかった冒険者や騎士団なら別にいなくなっても困らないのではないか?


そもそも、ドラッグの話では王国の周りに強い冒険者と貴族に土地を持たせて護らせているというし、こんな特訓もどうせしてないから戦力外だと言っていたからだ。


そういえば、今回の昇級試験は色々とドラッグに取って面白いから依頼を受けたといっていたが・・・。


リザーナとエレーナを見るとニヤニヤとしていたのだ。


これ、ヤバいような気がする。


「それはそうとフォルトさんも隅に置けないよねぇ~」


「一体何の事だ・・・?」


「昇級試験を受けたC階級(ランク)冒険者・レミーラがB階級(ランク)に昇級したら妻にする約束は大丈夫なのか?」


「何故それを知っている!!?」


フォルトが驚いた声を出したが、ガーベラが昇級試験に受ける冒険者パーティーに変なのがいないか調査してたときに面白そうなネタが入ってきたので是非とも昇級試験に合格して欲しいのだ。


まぁ、ドラッグなら口が上手いし誤魔化して昇級させそうな感じはあるが今は一人でも戦力が欲しいって言っていたし、どちらも本心だとおもう。


だが、実力で結果を出ししっかりとめとって欲しいと思うが・・・。


年下の娘に嫁にして欲しいといって強くなった女冒険者は強いのか。人間て不思議なもんだな。 エルフと違って・・・。

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