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第30話【 破格の昇級試験(1)】

暫くはドラッグパート中心でミックスパートも書いていく予定です。




フェンナント王国周辺には攻略済みの迷宮(ダンジョン)はゴブリンの巣穴しか存在しない為に昇級試験の迷宮(ダンジョン)攻略度は中のゴブリン達のレベルによって変わってくる。


だが、その昇級試験を行える権限は2人のギルドマスターからの信頼があるB階級(ランク)以上であり実力者である事が条件であるのだ。


フェンナト王国周辺のギルドが五つあり【ポーン】【ビショップ】【ナイト】【ルーク】【クイーン】と存在している。


だが、ギルドマスター不在であり、それぞれの貴族領土の護衛(ガード)として駐在しているだけで魔物や魔獣が国に近づいてきたら討伐するだけの集団である。


その為にオルティガンは常に高額報酬の魔物をセルマとパーティーを組んで金を集めて孤児院やスラム街の子どもらをエデンの街に連れてきたというのだ。


少なくともフェンナト王国の貴族の中ではダリルが一番まともであるからだ。


そうして暫くフォルトとドラッグらに鍛えられながら今回の昇級試験を受ける冒険者達が装備と準備を整えてギルドの訓練場に集まっていた。


結局、例の問題児クラスはローランド家のキーンとリーナしか来なかったのだ。


少なくとも試験を受ける冒険者達は不服そうな顔をしていたが、ドラッグとフォルトが現れると空気が変わった。


フェンナトの異端児・ドラッグは冒険者界では有名であり何でもありにしてしまうために恐れられているからだ。


「今回の昇級試験官のドラッグだ。この昇級試験に合格したら2階級~3階級昇進ができる事になっている・・・」


「ちょっ!?ま、マジかよ!?だってゴブリンの巣穴だろ!?」


槍使いの男が昇級試験に合格したら2階級~3階級昇進であるのは大きいからだ。


今回受ける中で一番低いE階級(ランク)の冒険者も一気にC階級ランク下手をしたらB階級(ランク)まで行ける破格の扱いだからだ。


すると、ギルドマスターのフォルトがドラッグの要望に答えた結果であるが、少なくとも【ゴブリンの巣穴】を舐めて掛かると痛い目を見ると忠告をする。


「すいやせん。この子どもらは一体?」


「あぁ、ここの冒険者要請学校の生徒で親が許可した奴らだ。ローランド家のご子息とご令嬢様だよ。まぁ、コイツらの姉ちゃんが強姦されそうになった場所に何で行こうと思ったのかは置いといてだ・・・。

今回の昇級が破格なのは学生がいるからもあるけどな。

だが、一番の問題はエデンの街からポートフォリオンに出る魔物や魔獣の凶暴化が原因だ。

少なくとも今、エデンの街への商人の護衛依頼はC階級(ランク)でやっとなレベルになっている・・・」


「・・・つまりは攻略済み迷宮(ダンジョン)でも不足の事態が起こる可能性があるってぇ事ですかい?」


盗賊の男がそう訪ねるとドラッグはそうだと答えたのだ。 少なくとももしも、ヤバイと思ったらガーベラの転移魔法(テレポート)でこの場所に戻れる様にするらしい。


少なくとも地上の魔物や魔獣が凶暴化している為に【ゴブリンの巣穴】がどうなっているのか調査する必要がある為にここでの功績は2階級~3階級昇進に値するとフォルトとゴリガンに了承済みである。


「取りあえずは冒険者の諸君には活躍を期待している。キーンとリーナは活躍によっては卒業後にフェンナト王国に護衛職(ガード)に推薦を出してやろう」


「そ、そんな事が貴方に可能なのですか?」


「まぁ、討伐したゴブリンの驚異度にもよるが・・・。チャンピオンやシャーマンクラスを倒せるなら話しは通りやすいだろう。

お前らの姉ちゃんらもいるしな・・・。

まぁ、最悪文句言って来てもフェンナト王国には俺に勝てる冒険者や護衛(ガード)がいないからな・・・」


フェンナト王国周辺のギルドが五つあり【ポーン】【ビショップ】【ナイト】【ルーク】【クイーン】と存在しておりフェンナト王国が【キング】の駒として扱われている。


大体B階級(ランク)まで行けば、そこで各ギルドがスカウトの手紙を寄越す為に働ける可能性が高いだろう。


少なくともフェンナト王国の差別制度に受け入れられるか耐えられるかは本人ら次第であるからだ。


少なくともフェンナト王国の王様に頭下げてまでA階級(ランク)にならなくてもドラッグのように自由気ままに実力をつけるのも一つの手段である。


後は冒険者として実力に自信があるならば、東の荒野地帯を抜けた先に【迷宮王国・ゴーンロマンス】に向かうのもありだと話す。


「少なくとも今回の昇級試験は下手をすれば命に関わる可能性が高い上に危険度が跳ねがあっている為に2階級~3階級昇進という訳だ」


「この辺りはそんなにヤバい事になっているのか・・・」


「・・・リザードマンとアマゾネスの部族か。珍しい組み合わせだな?」


「あの異端児・ドラッグが昇級試験官をするとどこのギルドでも噂になっていたからな。少なくとも実力を証明するためにワタシらは強くならなくてはならない・・・」


アマゾネスの女は握り拳し、リザードマンのオスがそれを宥めていた。ドラッグはここからゴブリンの巣穴は丸1日掛かる為にキーンとリーナにも最終確認をすると一週間分の用意をしてきたと言うのだ。


やる気があるのは良いことだろう。ドラッグらは昇級審査と迷宮(ダンジョン)調査の為に行ってしまったがリザーナ達はポートフォリオンに残り【肉体強化】と【武装強化】の魔力操作の特訓をフォルトと再開したのであった。


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