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第188話【迷宮内の神殿】



 ガルーシャ大洞窟内での異変の正体は直ぐに理解できた。階段付近で夜営をして朝食を済ませて3階層に進むと草原地帯とは別に神殿のような場所が内部に存在していた。ドラッグが前に入った時は無かったものだという。

 ブラッティブルの他に神殿内から機械仕掛けのゴーレムが次々と出できていた。

 

「こりゃ、ミックスのいう通り中で機械タイプのゴーレムが量産されてるな」

 

「この場合だとあの神殿内部を攻略すればいいのか?」

 

「階段らしいものがないなら内部がダンジョンになってる可能性は高いな」

 

「取りあえずは外のゴーレムとブラッティブルを片づけるか。エレーナ、メルディア行くぞ」

 

  エレーナとメルディアとともに草原地帯に溢れていたブラッティブルの群れはエレーナに任せ、機械仕掛けのゴーレムをメルディアとともに破壊していく。

 

 すると、突如として鐘の音が鳴り響くと神殿内から黄金の鎧を身に纏った騎士が続々と姿を現した。面倒臭いのが出てきたとメルディアは怪訝な顔をした。 増税で至福を肥やした騎士の成れの果て魔物。タクシンナイツというらしい。

 

「なんだ?未練のあるアンデット系の魔物や魔獣とは違うのか?」

 

「コイツらは未練よりも税金で至福を肥やす事に執着した貴族や王族、それに関わってた商人や騎士の魂の集合体や。つまりは利益になることでしか働かん魔物やで?」

 

「まぁ、近くにグランディア王国があるから悪政で高い通行税とか取っていい鎧や武器に変えたりしてた感じか? 貴族や商人と・・・」

 

「まぁ、金で人間なんてコロッと変わるもんやからな~神様が拒否してあの世にも意見から魔物になったとか言われとるあわれな魔物や。しかも数多いだけで全然強ないで?」


 メルディアは指を指すとそこから水弾を放つとタクシンナイツの集団を水の中に簡単に包み込む。そして、掌を拡げて握り潰すと水の中に閉じ込められていたタクシンナイツ達を捻り潰してしまった。

 これはメルディアにはできないだろうと呆れながら敵に叩き潰していくうちに草原には出てきた魔物は全て討伐してしまった。

 

 ドロップ品は金属類が多く、ブラッティブルの肉は少ししか取れずにエレーナは不満そうな顔をしていた。

 ドロップ品を拾いながら神殿に近づくと違和感のある不思議な魔力を感じた。

 

「メルディア。この違和感のある魔力にここ辺りはあるか?」

 

「ないな。と言うかこの神殿自体から変な魔力を感じるわ・・・」

 

「神殿内部がどうなっているのか検討も着かないが入ってみない事にはわからないな」

 

 中に入る以外の選択肢はないために頷きあって中に入った。だが、入ってみるとミノタウロスの身体では狭い通路だった。

 リザーナに戦斧(バトル・アックス)にして貰い何とかなったが戦力的には落ちてしまっている状態だ。

中は静かで光輝く魔石の灯りが間隔ごとに設置されており、機械兵達が通り抜ける通路の様な構造のようだ。

 そして、通路を抜けた先には不思議な光景が拡がっていた。

 

「なんだこれは・・・?見たこともない製造場だぞ?」

 

『魔道ボイラーか。厄介なもんを利用してるな』

 

「?ミックス。魔道ボイラーって何?」

 

『あー、見た方が早いだろう。紅いドロドロしたやつが流れてきてるだろ?』

 

  戦斧(バトル・アックス)の状態ではリザーナにしか会話できない。他の者も知りたいだろうが、恐らくはやはり来た。

 侵入者を排除する警備用ゴーレム・ナイト達がこちらに向かってきていた。


『話はアイツらを倒してからだ!それからエレーナは鞭攻撃や爆発攻撃は効果がないって教えておけ!』

 

「エレーナ、ミックスが鞭攻撃や爆発攻撃は効果無いっていってるよ!」

 

「はぁ!?んじゃ、ワタシ戦えないじゃんか!?」

 

『う~ん、リザーナはんとウチだけやとキツいな~」

 

「機械兵相手なら俺がやろう。ドラッグ、ルイ様を頼むぞ?」

 

 そう言うとレオーネは大剣を柄を握り絞めるとゴーレム・ナイト達を次々に斬り込んでいく。道ができた為にさらに奥へと進む。

 すると、広い場所に出てきてそれぞれがその場で膝に手を置いたり、床に座り込んだり各々息を整えている。

 

「ったく、どうなってんだ?この神殿は機械兵だらけじゃねぇかよ」

 

『恐らくこの神殿自体が迷宮化(ダンジョンか)してる。ここを突破するには奥にいる主を倒さないと脱出は無理だろう』

 

「メルディア~!!ミックスが難しい話して解らないよぉ~『神殿自体が迷宮化(ダンジョンか)してる』とか奥にいる主って誰の事!?」

 

 リザーナにのみ聴こえるために混乱させてしまった。だが、結果的にはそう言うことなのだ。元の姿に戻ると安全地帯を探しながら移動を開始した。ルイとリザーナを首の乗せて取りあえずは機械兵達の『目』を潰さなくてならない。

さっきリザーナには話したが、このガルーシャ大洞窟は迷宮(ダンジョン)の目的を果たしていない。すでに主が既に目的を果たしているからだ。

 

「どういう事だ?他の迷宮(ダンジョン)と何が違うんだ?」

 

「本来ならば迷宮(ダンジョン)自身が人々をおびき寄せる為に浅い階層は弱い魔物や魔獣で構成されてそのドロップ品で富を得る。人の欲は深いからより深い階層を突破すればするほど富を得ることができる」

 

「ダンジョンもそうやね。深い階層で魔物や魔獣を倒させて冒険者を養分にするし・・・」

 

「このガルーシャ大洞窟はそれをしていない。つまりは目的を果たしているからだ。それがこの神殿内『機械兵の製造工場』なのだろう」


この嫌な魔力の感じはそうだろう。恐らくはガルーシャ大洞窟の主は兵器開発に携わっていた者だろう。その者が何らかの方法で魔物になり、このガルーシャ大洞窟の主になった。そして、異世界の知識を手に入れた事で迷宮(ダンジョン)内を変化させている。そう話すとそんな事が可能なのかとたずねられた。 それができるスキルこそが【迷宮の王】であるからだ。


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