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第175話【決闘の申し出と対応】



 グランディア王国の決闘の始まりは勇者の子の才が女の強さに比例しているという考えから始まりである。


特に信仰している【戦いの女神】・アテナは女部族であるアマゾネスの女神である為にアマゾネスの風習を知る必要があると調べた変わり者がいた。

 

 そもそもアマゾネスは部落からでる際に部落の長が決めた魔物や魔獣を倒してその肢体を持ち帰った者のみが外に出ることを認められる。いってしまえば部落に連れ帰ってきた男はそのアマゾネスから認められる強さを持つ男であるからだ。

 

 そういった場合はその男が気に入った者と性行為をする風習があるが男が迷い込んだ場合は違うという。

 

 その場合はアマゾネスの風習通り強い女が子を孕み産む事でアマゾネスは強い女を産めるという風習が存在する。

 

 その為にアマゾネスは特な武器で魔物や魔獣を狩り術とは別にそういった際の闘いも行っているというのを昔のグランディア王国の国王に伝えたことが切っ掛けである。

 

 ◇ ◇ ◇ ◇

 

 早朝から決闘の報告をする為にわざわざ使者を寄越したが参加するメンバーはドラッグ・リザーナ・ミックスと既に指名されていた。エレーナはその事に不満を漏らすがメルディアがやめさせた。


少なくともエレーナやメルディアは女型の魔物である為にそういった物好き相手のオマケとして見られている可能性がある。


 いってしまえばグランディア王国の王子であるトビアスが操る魔物と魔獣をそれを相手にするミノタウロスだけでもかなりの額の金が動くだろうと予想したのだ。

 

 決闘は明日の早朝からであると伝えると場所等は後日迎えがくるといい去ってしまった。どうするのか顔を合わせるとドラッグは一度屋敷の中に戻ろうという。

 

「良くも悪くもグランディア王国の悪いところが出たな。この国は女同士を闘わせるが、勇者の力を鼓舞する事も必要だからな」

 

「どういう事?勇者の力って強制懐柔(フォース・テイム)の事だよね?」

 

「リザーナはんが魔物使い(テイマー)として伝説のラビュリンティスの魔獣・ミノタウロスを使い魔にしとるのはグランディア王国が持っとる強制懐柔(フォース・テイム)。つまりは勇者の力よりも優れとる事になるやろ?」

 

「ごめんなさいね?この国の習わしに巻き込んでしまって少なくともドラッグとリザーナちゃんはアルムニス大司祭やトビアス王子よりも上だと困るからよ。少なくとも何してくるのか」

 

 下手をしたらルイ自身の身も危ないだろうとベラドーナが話すとドラッグはベラドーナ自身も危ないと腕を組みため息をついた。

 

 ここに来たという事は自分達と接点があるがわかっているという事だろう。いってしまえばグランディア王国への裏切りでベラドーナも女として闘わされる可能性はあり得る。

 

  少なくともベラドーナはそんな風習に付き合ってられないと語る。おそらく自分が生きている間にゴブリンに全てを奪い取られると考えている事を話し始めた。

 

 理由は明白で魔物や魔獣を捕まえるために男の数年々減少しており出生率も落ち込んでいるからだ。


それに対してゴブリン達は職もあり仕事もある上に希少種と言われていたゴブリンガールやゴブリンマドンナが多いために数が増え続けている。

 

 今は難民の受け入れて何とかなっているがグランディア王国の人間はそのうちいなくなると予想していると話す。すると、ドラッグはベラドーナにポートフォリオンにある自分の屋敷に来ないかと持ちかけたのだ。

 

  少なくともルイを女王として一国として立ち上げるのに優秀な人材は多い方がいいと話すと、ベラドーナは少し悩んだが二つ返事で了承してくれた。

 

ただそうなってくると、問題なのは決闘に勝ったとして素直にルイを受け渡してくれるかという疑問だ。

 

 すると、メルディアがそこは自分が動いて助けられるようにすると名乗りをあげてくれたのだ。水妖魔(ウンディーネ)である為に僅かな隙間さえあれば忍び込める上に圧縮転移魔法陣盤ポータブル・ワープ・ゲートでポートフォリオンにでも匿って貰えば何となるだろういう。

 

 確かにポートフォリオンとグランディア王国には国境を塞ぐ険しい山々や断崖がある為に連れ帰ったとしても易々と攻め込める場所でもないとベラドーナも同意する。

 

 ドラッグ自身は自分達が去った後に感染病でもバラ撒いてグランディア王国の権威がゴブリン達に成り代わった辺りで国交をした方が手っ取り早く面倒事を始末できるのではないかと暴論を口に出したが、ベラドーナとメルディアがそれをやめるように圧をかけた。

 

 おそらくやろうと思えば、本当に滅ぼせるだろうが罪のない人々を巻き込むのは心苦しいのも事実だ。ドラッグはトビアスを変わりに叩き潰しても良いという事で感染病をバラ撒くのは無しという話になった。

 

 ただトビアスよりもアルムニスのが何をしてくるかわからないために各自警戒は怠らない事と話しているとエレーナとリザーナが腹を鳴らす。

元々、重苦しい雰囲気が苦手なリザーナとエレーナはメシコールをして少し遅い朝食にするのであった。

 


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