第129話【リザーナの装備と米料理】
クロニアス王国の迷宮踏破後から3日が立ち、その間にリザーナの防具をある程度造り揃えて装備させたみたが、リザーナが気に入るデザインではなかった為に本人の希望するデザインに合わせて防具を制作中であるが作業は難航していた。
取りあえずはドレスアーマー風のデザインにして見たが、胸当てが気に入らないと我が儘をいい始めたのだ。
「茶色だけは嫌よ!!何か普通ぽいし、それに可愛くないんだもん!!」
「あのな~!一番丈夫な地竜の革から作ったんだぞ?
これでも高級品なんだぞ!?つーか、ミノタウロスの俺にどうしろっていうだよ!?服のセンスなんて皆無なんだぞ?」
「それはわかるけどさぁ~!!!茶色だけっては無くない!?私、女の子だよ!?酷いよ!?」
「そりゃ、確かに味気ないのは事実だがな。性能は一番高い素材だからな。かといって、ミスリルの鎧を作ってもリザーナの体力じゃバテそうだしな。あ~もう、どうしたらいいんだよ・・・」
実際に手持ちある革鎧を作るとした頑丈で軽い地竜の革が一番である。確かに革鎧など軽くて丈夫な品は茶色、黒色が多いのは事実である。
ポートフォリオンでリゼットが作っていたものや他の女冒険者の胸当て等も茶色の軽くて丈夫な物が人気であり、魔物や魔獣の革鎧は人気があるのは確かである。
リザーナのいうデザインも色合いも似たり寄ったりであり、茶色だけというのは年頃の娘にはしてみれば洒落っ気がないと思われても仕方ない事だろう。
確かに重い鎧などは着こなして動くだけでも体力とある程度の力は必要である。体力や力が非力な女冒険者が動きやすい革鎧などが人気があるのは納得できる所はある。
問題はクロニアス王国で買取って貰う革をまだ使えない為に使える物で試作品を作っているのだが、 地竜の革で作った ロングブーツ、黒い蛇の革で作った手袋は気に入ったようだが肝心のドレスアーマーのデザインが気に入らない為に悪戦苦闘しているのだ。
すると、そんな様子を見ていたメルディアとエレーナはリザーナを宥め始めてくれたのだ。
「リザーナ、そうはいってもオーガキングクラス以上の相手と戦うとなると防具ネェと危ねぇぞ?動きずらいと戦斧だって使いづらくなるんだぜ?」
「せやで?ミックスはんだって自分が武器になって戦えんから最低限の防具を作ってくれとるんやで?」
「むぅ、わかるよ?けどさぁ~!冒険者でもお洒落はしたいもん!!」
「ん?待てよ?『冒険者でもお洒落はしたい』か・・・?そうか!その手があるか。でかした リザーナ。何とかなるかも知れねぇぞ?」
何も別に魔物や魔獣の革で一から革鎧を作らなくても付属魔法印で普通の服に結界魔法を付与すればいいだけの話であるのだ。
取りあえずはリザーナに魔法の鞄を持たせてそこに金貨が入っている二袋(※一袋500枚程入っている)渡してメルディアが着いて護衛兼勘定係の付き添いとしていってくれる事になった。
エレーナは今日は騎士団とマインとの討伐を手伝う事になっている。少なくとも今後リザーナのサポート等をする上でより広い視野を持っているエレーナが適任だとメルディアと相談して決まったのだ。
そして、一人残った俺はルディにお願いしてあるものを探していた。米があるのならもしかしてお酢があるのではないと思ったからだ。クロニアス王国に着いた時には醤油と米が手に入って忘れていた。
だが、米があるなら米酢があるのではないかとルディに訊ねるとあると教えてられ是非とも購入して置きたいと思ったからだ。
ルディからは教えたカツ丼や親子丼も宿屋にも広まり米農家の需要も増えたと喜んでいた。
「ただやっぱり米を食べる文化に馴染みがまだなくて・・・」
「なるほどな。要は屋台で出すにしても器とかがネックになるって事か・・・」
「そうですね。教えて貰った親子丼やカツ丼はよかったので知恵を貸して頂きたくて・・・」
「手軽に食べられる米料理か。・・・あ、『おにぎり』とかどうだ?」
ルディにアイデアを提供すると、そもそも米を炊いて食べる文化はある。おにぎりもあるが、味付けが塩位しかない為に余り人気がなく為にパンのがよく食べられているというのだ。
米があるのにそれはそれで勿体無い気がするし、どのみち冒険者ギルドや商人ギルドの買取待ちで暇であるのは確かだ。
ルディに変わりにクロニアス王国で出来そうな屋台を思い付いた為、場所を借りて商売する事は出来ないか相談すると期間限定で良ければ行っても良いと許可をエルザから貰っているというのだ。
折角なら、米を流行らせたいし、久しぶりに『アレ』を作ってみるとするか。




