第106話【久々の丼ものと唐揚げ、ついでにチャーハン】
クロニアス王国の米や醤油は日本と同じものであった。これは同じく日本から来た人物の知識が伝わっている証拠だろう。
これならば、色々と準備が出来そうだ。取りあえずは今日は醤油と米を大量購入してクロニアス王国産の豚肉とウサギ肉を購入して試しに色々な料理を作ろうと思っている。
エルザとルディにも付き合って貰っての試食会である。
冒険者らの訓練場として使っている広い敷地に魔核収納からトレーラーハウスを取り出してリザーナ達に先に風呂に入ってくるように伝えた。
すると、エルザ達は驚いた表情をして訊ねてきた。
「こ、この家には風呂も着いているのか?」
「エレーナが余裕で入れる位のサイズがな。結構デカ目に作ったが魔核収納に入るからな。着替え持ってきて入って良いぞ?」
「このクロニアス王国には風呂が無いんだよ。ありがたいよ 」
「風呂がネェのか? 場所さえあればオレが作ってやろうか?城にもネェなら作るぞ?」
正直に言えばクロニアス王国は日本との繋がりが多いのでポートフォリオンとも繋がりが欲しい所だ。元々領土拡張の時に大きめの風呂を作ってポートフォリオンの冒険者ギルドと教会近くの空き地に風呂を作ったことがある。
取りあえずは大量の料理を作るので先に風呂に入って貰った。クロニアス王国には割と泡立ちの良い石鹸があったのでリザーナ達用に購入して渡してある。
女子達は風呂に入っている間にこちらは料理の準備をする。魔道具コンロと長テーブルを二つ出して食材を取り出して準備を始めた。
先ずはホーンラビットとキラーラビットの肉を食べてみる必要がある。大体弱い魔物の肉はクセがあって硬く肉のイメージがあるからだ。
取りあえずはフライパンにオリーブ油を引いて焼いて食べてみる。
「んー・・・これは焼いただけじゃダメだな。細かく切り刻んだ方が気にならないか?あ、なら、チャーハンの肉にするか」
米を大量に炊けるようにまずは米を研いで30分くらい水に浸しておく。その間に豚肉と鶏肉を使ってトンカツと唐揚げを揚げる準備する。
先ずはトンカツからだ。肉に軽く塩胡椒をしたら、小麦粉をつけて余計な小麦粉ははらい落とし、溶き卵をつけて、パン粉をつける。溶き卵、パン粉の工程を繰り返し、二度付けすることで衣がサクサクになる。
あとは油で両面きつね色になるまでカラッと揚げる。あらかじめ作って置いた揚げ物トレーにトンカツを並べて余分な油を落とす。
次に揚げ物だ。鶏肉を一口大に切り、を一口大に切って、フォークを刺して味が染み込むようにしてそこにクロニアス王国産の醤油、酒、おろしにんにく、おろししょうを特大の調理用ボールに入れる。
※(大きめのビニール袋やジップロックで本来は揉み合わせします。ボールや大きめのタッパーで味付けをするものオススメです)
フォークで穴を開けてる為に味が染み込みやすくなっているが10分は放置する。
その間にタマネギ薄切りにして、キャベツの千切りを用意して鶏肉を再び一口大に切り分けて起き、溶き卵を溶いておく。
土鍋をコンロにかけてっと、ちょい強めの中火で約10分で沸騰してくるからその後弱火で5分、それから火を消して約20分蒸らす。
3合炊いたけど、余ったご飯は魔核収納入れておけば炊きたてのまま保存は可能性だが、リザーナらに食わせるし、多分残らないだろう。どのみち朝食用に作り置きするし、一緒に準備をしておけば良いだろう。
唐揚げ用に用意して置いた肉を小麦粉と片栗粉を混ぜたものにまぶし、余計な粉を落としてから揚げていく。先ずは低温で中に火を通して揚げる。次に熱を上げて高温の油で再び揚げる。
こうする事で唐揚げは美味くなる。
取りあえずは一口味見をする。久しぶりの唐揚げに思わず唸ってしまう。
「あー!!!ミックスズルいよ!!私も食べたい!!!」
「わかった。わかった。まだ色々と作るから先に唐揚げ全部揚げて置くから摘まんでおけ」
「ミックスはん。ビールとジョッキや~!」
「あぁ、メルディア先にこの蓋の裏に氷結の刻印魔法頼めるか?」
ビールの蓋に蛇口を作り、裏に氷結の刻印魔法を付与して貰う事で魔力がある人間が捻ると冷たいクロニアス産のビールが飲めると説明するとメルディアは喜んで付与魔法をしてくれた。
後は土魔法で樽を設置して各自で飲めるようにして置けば大丈夫だろう。
「お、米が炊けたな。よし、ならカツ丼の親子丼を作るぞ?」
「おぉ!?噂のドンモノってやつだな!?」
「直ぐ出来るから待ってろよ?取りあえず作り置きのフライドポテトも出しておくからな?」
前に揚げて置いたフライドポテトの山盛りを出すとエレーナとメルディアはジョッキにビールを注ぐと一気に飲む。エルザとルディにもジョッキを渡して自国のビールを飲んだ貰った。
その間に恐らくは売れるだろう親子丼用のフライパンを魔核収納から取り出す。
これは前の世界のバイト先で使っていたものを再現して作ったものだ。
フライパンに水、だし醤油、みりん、砂糖と玉ねぎを入れて火にかける。出汁が沸騰して玉ねぎが半透明になるくらいに煮えたら、そこにとんかつを投入する。衣に出汁が染み込む程度に少し煮たら、そこに卵を半分だけ回しかける。
卵が半分くらい固まるまでの間に丼ぶりに飯をよそっておく。
残りの卵をかけて火を消してあとは余熱で卵に火を通す。
トロトロの卵と甘じょっぱい出汁の絡んだとんかつを飯の上に載せたらカツ丼の完成である。リザーナ達は箸使えないからフォークとスプーンを取り出しておく。
「先ずはカツ丼出来たぞ?次は親子丼作るから先にそれ食べてろ?」
「オォ!?これが礼の丼ものなのか!?どれどれ・・・?熱ッ!!けど美味い!!なんだこれ!?」
「お肉とトロトロの卵とタマネギの食感スゴいね!!」
「なんやよう分からん物を作ってたけど丼にぶりに乗せやすいフライパンやったのか~」
前の世界の弁当屋の人気メニューだったカツ丼と親子丼はこのフライパンで作っていたし、家でも購入してお世話になっていたものだ。
次は親子丼だ。フライパンに水、だし醤油、みりん、砂糖で割り下を作ったあと、それを火にかける。
割り下が沸騰したら薄切りにした玉ねぎと一口大に切った鶏肉を投入する。玉ねぎと鶏肉に火が通ったら、溶いた卵を半分だけ入れて弱火で煮る。
卵が固まってきたら残りの溶いた卵を入れてすぐに火を止める。後に入れた卵は余熱で火を通すくらいにすると、半熟トロトロの親子丼の出来上がりだ。
「ほれ、親子丼の完成だ!先に食っとけ。唐揚げとトンカツを余分に揚げるぞ?」
「鶏肉が柔らかいな!これは美味い!!」
「この用な食べ方があったなんて・・・」
「後はキラーラビットとホーンラビットだな。これはクセが強いからな。飲み込みやすいサイズに細かく切って食うのが良いだろう」
追加の唐揚げとトンカツをある程度用意すると次に取り出すのは中華鍋と木ベラだ。
中華鍋を火にかけて中華鍋の場合は煙が出てくるくらいまで鍋を暖めたら、サラダ油を入れて全体に油を引いていく。そこに溶き卵を入れて炊き上がった米を投入する。
卵と米を良く混ぜ込みながら途中で細切れにしたウサギ肉と醤油・塩胡椒で味付けして更に混ぜ混む。家で作るチャーハンはだいだいこれだ。
後は皿に盛り付けて完成だ。取りあえずは作り方かったものは全て作れたが、流石に野菜類が無いのは不味いだろうか?けど、量が量だからな。キャベツの千切りがあるからそれで良いだろう。
後はクロニアス王国の市民や料理人がどう思うかだろう。




