15-2生徒会への協力
故郷のエルフの村へとやっと帰って来たリルとルラ。
しかしその特有のチートスキルが危険視されてエルフの村の長老から修行してくることを言い渡される?
さあ、魔法学園ボヘーミャに留学する事になっちゃったけどこの後どうなるか?
そんなエルフの双子姉妹、リルとルラの物語です。
ジュメルの強襲より生徒会としても自衛を始めなければならないと言う事で、自警隊に入ることを要望された。
そして生徒会長であるアスラス生徒会長にも私たちのスキルについて詳しく知られてしまった。
「うううぅ、ヤリスが私の資料見たって事は当然アスラス生徒会長たちも見たって事ですよね……」
「でしょうね~。でもリルって意外とお尻大きかったんだ~♪ 安産型?」
生徒会室から教室に戻る前にあの資料の扱いについてちょっともめた。
個人情報が駄々洩れになると言う事で私たちのサイズとかに黒塗りつぶしを要求した。
アスラス生徒会長は不思議そうな顔していたけど、バストのサイズとかどうやって調べたんだ、アリーリヤ!!
いや、ジュメルか。
とにかくさんざん文句言ってそこだけは黒塗りつぶししてもらう事となった。
じゃなきゃ私のチートスキルでその資料自体「消し去る」と最後は脅し掛けたらしぶしぶ了承してくれた。
「別におっぱいの大きさ知られたっていいじゃん~」
「駄目に決まってるでしょう! こらそこ!! 何ルラのおっぱい触ってるの!?」
ヤリスはルラのおっぱい触りながらふむふむとか言ってる。
「これが七十二センチかぁ……私は八十六あるから十五センチくらいの差かぁ~。なるほど」
「何がなるほどなんですかっ!!」
なんか納得いったようでヤリスは満足そうな顔をする。
って、ルラの奴私より二センチもデカいのか!?
「ヤリスのおっぱいも触らせて~どのくらい大きいのか~」
ぺたっ♡
「あんっ、良いわよ? でもそのまま私の部屋に来てもっといろいろ調べっこしない?」
「まてまてまてっ! ルラも変な事しない! ヤリスも人の妹を変な方向へ誘導しないっ!! まだ受講残ってるんだから大人しく教室に戻りなさいっ!!」
思わずそう叫んでしまう私だった。
* * * * *
「ふぅ~ん、それで生徒会に協力ねぇ。まあ危なくないならいいでしょう。こっちの研究も他のことやるから当面あなたたちの協力は無くても大丈夫よ」
受講が終わってソルミナ教授の研究室に行って生徒会との事を話す。
「はい、一般生徒の身辺調査らしいのでそのお手伝いだとか」
「くふふふふ、ホリゾンの王子が私に頼み事だなんて、気分が良いわね」
私はソルミナ教授にそう答える。
なんかヤリスはこの件に関してご機嫌見たい。
ソルミナ教授は何やら魔晶石を他で作り上げた道具に組み込んでいる。
そして、ちらっと私たちを見ながら言う。
「でも決して無理はしない事。それとちゃんとマーヤや学園長にも話しておくのよ?」
「はい、それは勿論です」
ソルミナ教授は魔晶石を取り付けながらそう言う。
心配してくれているんだ。
「よしっと、これで出来た」
ソルミナ教授は出来あがった魔道具をそこへ置いたままこちらを見る。
そしてにっこりと笑って言う。
「まあ頑張りなさい。それよりこれなんだと思う?」
「はい? 何ですかこの魔道具……」
「ぬっふっふっふっふっ、自動育乳装置よ! 大地の精霊を使って泥魔法を応用した胸を大きくするための道具よ!!」
ソルミナ教授、まだあきらめていなかったんだ……
「これの凄い所はね、マッサージ効果はもちろんの事大地の精霊の力を使ってそこに栄養素がたまるようにしむける道具なのよ! 胸に栄養素がたまれば必然と脂肪がたまって胸が大きく成ると言う訳!」
んん~。
なんかその説明聞いているとちょっと期待できそう?
今まで見たいのとはアプローチが違う?
確かに胸のほとんどは脂肪の塊。
太ればそれなりに胸も大きく成る。
それは脂肪だから。
「う、うまくいくでしょうか?」
「だから早速試すわよ!」
ばっ!
ソルミナ教授はそう言って上半身裸になる。
「おおっ! エルフの生乳ッ!!」
「ソルミナ教授! いくら他に人がいないからって、いきなり脱いじゃ!!」
喜ぶヤリス、いきなりな事に驚く私。
「いいじゃない、知らない仲でもないし! それに村の泉じゃ裸なんて誰に見られても平気じゃない?」
「ここは人間界ですってば!」
ソルミナ教授は私よりはあるけどやはり薄い胸を張ってそう言い切る。
いくら村では混浴とかで裸見られても今は人間界。
今じゃ私だって村に戻ったら混浴は無理だというのに!!
「え? エルフの村だと泉で裸見放題?? マジ??」
「うん、水浴びする時は男の人も一緒~」
ヤリスはやたら興奮して反応する。
それに説明をするかのようにルラも村の泉で水浴びする事を教える。
「私も行って見たい! リルたちの裸見放題だなんて、何のご褒美!?」
「連れて行きませんって!!」
駄目だこいつ、早く何とかしないと……
「さて、それじゃ早速試すわよ~」
そんな私たちに目もくれずソルミナ教授は先ほどの魔道具を自分の胸につける。
そしてスイッチをオンにする!!
ぐにゅんっ!!
「おふっ♡」
ぐにょうんぐにょうん!!
「ちょちょっとタンマ! こ、これぇ、あんっ! だめぇっ! そこ弱いのぉ♡」
ぐにょんぐにょんぐにょんっ!!
「んはぁあああああぁんっ!!」
「だ―っ!!」
ばきっ!!
ソルミナ教授が大変な事になってしまいそうなので私は思わずその魔道具を蹴り飛ばしてしまった。
これはだめだって!
いくら女同士でもこれはダメ!!
「なんかソルミナ教授赤い顔してるよ~?」
「ご、ご褒美だわ! もうご飯三杯行けちゃうっッ!!」
「ルラは見ちゃダメ! ヤリスはあっちいってなさい!!」
ぺたんと女の子座りして赤い顔してはぁはぁと肩で息をしているソルミナ教授。
私はソルミナ教授の服を肩にかけてやる。
「はぁはぁ、し、しまったわ…… 刺激があるのを考慮しなかったわ…… はぁはぁ、危うく昇天する所だった……」
「いや、そんな大人の玩具みたいな危険なもの、一人の時に試してくださいよ……」
効能云々前に、その刺激を押さえなきゃ使い物にならなさそうなそれを私は思わずジト目で見る。
しかしソルミナ教授は小さい声でぽそっと言う。
「でもよかったかも♡」
私は聞かなかったことにして大きなため息を吐くのだった。
* * * * *
「なるほど、まあそう言う事ならいいかしら」
家に戻ってまずはマーヤ母さんに自警隊に参加する事を話した。
とりあえずは明日から一般人の生徒の身辺調査を始める。
生徒会の調査の立ち合いに参加する事になっているので、危ない事はない。
なのでマーヤ母さんは承諾をしてくれた。
「あの、それでユカ父さんは……」
「うん、それがねだいぶもめているみたいでまだかかりそうなのよ。ユカには私から言って奥から大丈夫よ?」
「それじゃぁお願いします。あ、明日から活動に参加してきますので帰りがちょっと遅くなるかもしれません」
ちょっと申し訳なさそうにそう言うとマーヤ母さんはにっこり笑って言う。
「じゃあ、お夕飯は遅めにしておこうかしら。でも絶対に無理しちゃだめよ?」
「はい、分かってます」
私はそう言って頷く。
明日からは生徒会のお手伝い。
みんなを疑いたい訳じゃないけど、もうこの学園でジュメルによる騒動はごめんだ。
私はソルミナ教授がいる宿舎の方を見ながらそう思うのだった。
……あの魔道具、ちょっと試したいかも///////
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うちの嫁さんの父親が病院に行く事となり、介護等で忙しくなり小説を書いている時間が取れそうにありませんので。
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