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社畜と大根クッション

作者: 酢昆布

どうも、ブラック企業に勤めているしがない社畜です。

怒涛の16連勤を終え帰宅したところです。玄関を明け、廊下を進みリビング兼寝室に向かうと「それ」はいたのです。座布団で寝転がっている大根が。


昔、おばあちゃんの家で収穫した変な形の大根に似ていると思いました。


あれは足でしょうか?足を組み頬杖を着きながら、くつろいでいる大根。奇形大根?セクシー大根?それともエロ大根?とりあえず何と呼べばいいか分からない大根が自宅にいます。


あ、大根が私に気付きました。姿勢を正し、これは……三つ指を着いているのでしょうか?まるで旅館の女将のような出迎え。……しがない社畜はお疲れのようですね。大根がキッチンと浴室と大根自身を交互に指さします。

これは「お風呂にする?ご飯にする?それとも、わ・た・し♡?」というやつでしょうか?


「……お風呂でお願いします」


一瞬、大根がしょんぼりしたように見えましたが気のせいですかね。


お風呂は既に沸いていて、入浴するだけになっていました。大根が沸かしたんですかね?


リビングへ向かうと炊きたてご飯に大根の味噌汁。

おかずは、大根のステーキ、大根サラダ、ふろふき大根などなど。大根尽くしでした。久々にちゃんとしたご飯を食べたせいでしょうか?涙が零れてきました。

そんな社畜を見た大根はティッシュで涙を拭いてくれました。優しいです。


食器を洗い終え、束の間のリラックスタイム。


「あの、抱っこしてもいいですか?」

社畜の問いかけに何故か全身?を赤くしモジモジする大根。そろりそろりと膝の上に乗りました。

「あ、マシュマロクッションみたい……。柔らかくて暖かいですね。」

そう言うと大根はモジモジと恥ずかしそうにしています。最近の大根は照れるんですね。知りませんでした。




皆さま、おはようございます。いつの間にか、朝になっていました。どうやらあのまま寝落ちしたようです。冷えないようにとブランケットがかかっていました。本当に優しい大根ですね。

抱きしめていた大根は今、キッチンで朝ごはんを作っています。お味噌汁と炊きたてご飯のいい匂いがします。朝からしっかり食べて10連勤を乗り切りたいと思いました。




これは社畜と大根クッションの付喪神のお話です。

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