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強制的に転生させるよ

初投稿です。

文章の拙さとか色々あると思いますがよろしくお願いします<(_ _)>

一般の家庭に生まれて、普通の学校に行き、どこにでもいるようなサラリーマンになって、平凡な幸せを掴み、死んでいく。


それが蒲原 徹に敷かれた人生のレールだった。


彼自身もそう思っていたし周囲の人間も何となくそう思っていた。


こいつは可もなく不可もなく、極々平凡な人生を送って死ぬんだろうなと。


そう、思っていた。


たった1回の事故で彼のレールは途切れてしまった。


17年、それが彼が蒲原 徹(かんばら とおる)として生きた年数だった。



---------------------



目が覚めるとそこは真っ白な空間だった。

辺りを見渡しても何も無い、どこまで続いているのかも分からないような、そんな所に1人だけ立っているのは俺1人。


いや、よく見ると立ってない。

それどころか体がなかった。

真っ黒なモヤになってその場に浮いていた。


異様な光景であるはずなのに何故か落ち着いている自分を不思議に思いつつも再度辺りを見渡してみる。


すると今度は目の前に自分同様真っ黒なモヤがいた。

ただ自分と違うところが1点。

それは人の形をとっていた。


「やぁ、君が次の魂かい?」


いや、知りませんけど。

次の魂とか言われても…あ、もしかしてこの黒いモヤが魂ってこと?


「そうだよ。君の肉体は今無いからね。魂だけになってるんだ。」


喋ってもないのに、心の声を読まれた。

いや、この場合魂の声か。


「あはは、君さっきから普通に声に出して喋ってるよ?まぁ口がないからそう思うのも仕方ないのかもしれないけどさ。」


あー体無いもんな。

仕方ないのかー。

ところでなんで俺はこんな所に?

ってかあなたはどちら様で?


「自己紹介が遅れたね。ボクは神様さ。君を次の世界へ導くためのね。ここは君が死んじゃったから次の世界へ転生させるための場所だよ。」


はぁ…転生ですか。

ラノベみたいな?


「君が思うようなものじゃないよ。今君にチートスキルみたいなのは上げられないしね。多分だけど前世の記憶すらないと思うよ。」


そっすか。


「そんなに落ち込まないでね。それにチートスキルなんてそんなにいいものでもないんだよ。記憶なんてもっとタチが悪いからね。」


「この時間は君が転生することについての説明の時間さ。」


なるほど。

色々聞きたいことはあるけど、先に説明聞いた方がいいですかね。

後で質問とかしてもいい感じですか?


「あぁ、うん。質疑応答はボクの説明を聞いてからだね。じゃあ1つずつ説明していくね。」


「まず君がなぜ転生するかだね。簡潔に言うと地球で死んでしまったからなんだよ。ボクが担当する魂は基本未成年の魂でね。その中でも望んでもないのに命を失ってしまった人を担当するんだよ。」


「地球から来る魂は他の世界を見てもかなり多い方だからね。結構細かく分けられてるのさ。比較的平和な世界なのになんでなんだろうね。」


「まぁそこはいいや。それで君が次の人生を送る場所ね。基本は君が元いた世界と変わらないから安心していいよ。ただ科学の他に魔術が発展してる分地球よりは豊かかな。まぁ暮らしとかはあまり変わらないと思ってくれていい。あとは…そうだ、次の世界にはそれぞれみんな能力というものを持っていてね。能力にもピンからキリまであるけどまぁ君ならサービスしてあげよう。」


「まぁ簡単に言うとそんなとこかな。」


なるほど…


俺って何で死んだんです?

昨日寝ようとしてベッドに入った所までしか覚えてないんですけど。


「それはボクが記憶を消したからだよ。自分が死んだ時のことなんて思い出したくないでしょ?特に君はね。もう体とかぐちゃぐちゃだったんだし。」


まじっすか。

俺の体ぐちゃぐちゃって交通事故かなんかですか?


「まぁそんなとこかな。」


多分記憶ないと思うって言ってましたけど記憶持ったままとか有り得るんですか?


「可能性はあるよ。ただ現実的じゃないだけ。もし君が記憶を保持したまま次の世界に行けたならそれは奇跡と言うやつだね。一生の運を使い果たしたとでも思うといい。」


運使い切るのはやだなぁ。

まぁ記憶ないなら何聞いても意味ないですよね。


「まぁ君が納得するまで時間はとるつもりだけど、結果は変わらないだろうね。」


え、納得できないって言ったらどーなるんです?


「強制的に転生させるよ。どうせ記憶は無いしね。」


まぁそんなもんすよね。

じゃあ…サービスしてくれるって言ってましたけどそれって神様が僕に好きな能力をくれるんですか?さっき確か”今は”って言ってましたよね。


「あぁ能力の事か。次の世界では5歳になるとみんな神様から能力を貰うのさ。普通は1つなんだけど、君は特別に2つにしてあげようかなとか、そんな感じだよ。」


なんで俺が特別なんですか?


「実は数百年ぶりに人事移動ならぬ神事移動があってね。君が次に行く世界はボクが担当することになったんだ。まぁ移動があるから姿が見せられないんだけどね。だから君がこの仕事で最後の魂なんだ。その上行先まで一緒なんだからちょっとくらい特別扱いしても多分大丈夫でしょ。君なら関係なくいい能力がつきそうだけどね。」


それ運使い果たしたりしませんよね?


「さぁ?」


さぁって…

まぁ質問はこんな感じですかね。


「じゃあ君はもう転生ということでいいかな?」


はい、次の世界へ行かせてください。

現世に未練とかはありますし、他にも聞きたいことは色々ありますが、結果は変わらないらしいので。


「うんうん、理解が速い子は楽でいいね。次の世界でも会えるから、また会ったら仲良くしてね。」


いや、覚えてないなら無理でしょう…

まぁ来世の自分が心優しい人間になることを祈ります。


「じゃあ、いくよ。君の来世が幸せなものになりますように。」


その神様の一言を聞き、俺の意識は完全に暗

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