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エスポル旅行記~夢幻の園~  作者: アリナス
第2章 最後の希望
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第5幕ー4 お前らに何が分かるんだよ


 昼食はバーニャカウダとカレーライスだ。レイチェルが基本朝食、昼食、夕食を作る。長男のジョージの分まで作るのだ。今日はイーラが美味しそうに食べる姿を見たかった。


「イーラ美味しい??私も頑張ったんだよ。イーラ、、学校なんて行かなくて良いからね。あんたの事いじめる奴らしかいない所に無理に行く必要なんかないんだから。私だって非国民なんて言われてどれだけ傷ついたか。あんたは家族なんだ。」


「でも今日は絶対来いって!!!」


その時だった。ピンポンが鳴ったのだった。レイチェルはドアを開けるとイーラの両親のブランデンが来ていた。


「叔父さん!!!」


「おはよう、、レイチェル、、イーラを引き取りに来た。1日、預かってくれてありがとう。イーラはいるかね。支度ができたから準備をしよう。」


「嫌だ!!!帰りたくない!!!この家が良い!!学校なんか行きたくない!!!あんな嫌なところなんか行ったら僕は崩壊する。」


「イーラ!!もう何日も学校に行っていない??いじめの事は父さんも承知している!!

お願いだ。家にいたら空襲の危険にあってしまうんだ。学校の方が安全なんだよ。」


「嫌だ!!!!嫌だ!!!父さんなんかなんも分かっちゃいないんだ。」


「言う事聞け!!!!」


ブランデンは強引的にイーラを車に乗せると、学校に向かわせた。どうしてブランデンが学校に行かせようとするのか。それには理由があった。ブランデンは国の政府に目を付けられていた。バグミュダット政府の政治家の収賄問題に関与していたからだ。その事があり、バグミュダット政府は、ブランデンとブランデンの家族を必要以上に監視するようになったのだ。

監視されている所にイーラを置いておきたくはなかった。イーラにはもっと伸び伸びと学校に行かせてあげたかった。このまま家にいたらイーラは殺されるかもしれない。私が仕事に行く間もしイーラに何かあったらと考えると身の毛が引いたのだ。

イーラは学校へ向かった。足取りが重かった。毎日上履きに刺さっている画鋲。いじめられている証ともなったボロボロになってしまった。教科書には反戦主義とマジックで落書きされている上に机には死ね、カスと言ったカッターで書かれている。ボロボロに破かれた教科書を出して椅子に座った瞬間、椅子が倒れたのであった。


「おい、非国民のドブネズミが座ったぞ!!!」


「おい、、ドブネズミが、人間のクズが、、学校なんか来てんじゃねえよ!!!!!」


「やめて!!」


いじめっ子のジョスカー・エヴィットがイーラを殴り付ける。イーラの頬に傷が付くとイーラは必死に止めるように訴える。だが、その意見を無視するように、ジョスカーは、イーラを殴り蹴り飛ばしていった。激しい痛みを訴えるようになるとイーラは傷だらけになって立ち上がった。逆上したイーラは、ジョスカーの胸ぐらを掴むが、ジョスカーは、掴みかかったイーラを壁に抑え付けたのであった。


「ドブネズミ、、ドブネズミ、、、ドブネズミがやられるぞ!!!!ドブネズミ、、ドブネズミ、、、ドブネズミがやられるぞ!!!!いけぇぇぇ!!!!ジョスカー!!!!!」

ジョスカーの取り巻きであるルーカス・シェンスは思いっきりイーラの腹を殴りつけたのであった。強烈な腹パンチを喰らわされたイーラは、その場に倒れた。そして抑えつけられたイーラをジョスカーは足で踏み散らすのであった。


「こら!!!いい加減にしろ!!!!ジョスカー、、、お前は一体何をしているんだ!!!

ふざけるのも大概にしろ!!!こんな時期にこんなになるまで、、、イーラ、、しっかりしろ!!!」


大きな声が響くと教員であるゲルマン・ジョアンが入ってくる。年齢は50代後半の目付きの悪い中年男である。ゲルマンは軍人上がりのスパルタ式教員であり、鬼教官だ。だが、いつもいじめられているイーラの味方をしてくれる。

表向きでは、優しさや良い部分も持ち合わせていると評価されているが実際には違う。この教師は最低の男だ。今までイーラが規則を破る度に、体罰を振るいイーラをボコボコにする。ゲルマンは図工室にイーラを呼び出すとイーラの髪の毛を引っ張った。


「ははは!!!!表向きでは俺はお前の味方をしているが、、裏ではどうなのか!!!!はははは!!!!!馬鹿野郎!!!!誰がお前みたいな反抗も、、抵抗もしねえくそ餓鬼に味方なんかするかよ!!!!!おい、、、イーラ、、聴いてんのかよ!!!!くそ餓鬼が、、、んああああああ????何だよ!!!その目は、、俺の事、、嫌いなのか???そうか、、先生もお前の事、、嫌いんだよね!!!!さあ、、そういう目つきする餓鬼がさあ!!!!!!」


ゲルマンはイーラを殴り蹴り始めた。ゲルマンは普段は優しかった。だがこうやってある日には、暴力を平然と振るうのだ。こいつだけは、許せない。。その時イーラの中で何かが壊れた。イーラの頭が真っ白になっていた。気づいていたら図工室にあった鋸を持っていた。

はっと目を覚ました時には目の前に血だらけになったゲルマンが横たわっていた。

図工室が血で真っ赤に染まった。イーラは笑った。


「イーラ、、、貴様、、、、何故???この非国民が、、、、、、」


「死ねよ!!!!お前なんか、、、、カスだ。クズだ。ゴミだ!!!!!!」


鋸を片手に教室に向かった。そして教室で座るジョスカーの元に走っていった。教室中が騒然となった。イーラは教師の扉の鍵を閉めた。完全に生徒が、教室から出られなくなったのだった。イーラの同級生の生徒が外に知らせにいこうと、教室の外に走っていこうとするとイーラは鋸で斬り裂いていった。女子生徒は全身から血を滴り垂らした。私服が真っ赤に染まったのであった。


「知らせんじゃねえ!!!!人間のクズ共が!!!!!これから先公に知らせる奴は全員、鋸で切り裂くからなあぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


「おい!!!ジョスカー!!!それからお前ら全員ここに並べ!!!!1人1人に制裁を加えてやるよ!!!!さっきゲルマンの糞ジジイをぶっ殺した時も浴びた返り血が溜まんなかったなあ。人を殺す、、人を斬るってこんなに楽しい事だったんだね!!!!!」


クラスの女子達は恐怖に怯えた。今までイーラのいじめに見て見ぬ振りをしていた。自分達もジョスカーにやられる。

鋸を片手に持つイーラにジョスカーは怯えた。何かが違う。いつもだったらこいつは反撃しない。しかもイーラの目は笑っているように見えた。


「おい、、ドブネズミ!!!!お前何を持ってんだよ!!おいおい!!!!まさか、ダボハゼを殺したのかよ!!!!おいおい!!!来るな!!!!来るな!!!!!俺が悪かったから!!!!やめろ!!!!!」


「無駄だよ。僕の事を散々いじめて味方なんかしてくれなかったじゃん。ジョスカー、、どうして君はいつも僕を馬鹿にすんのかなあ。そんな奴に生きる価値なんかないんだよ!!!!!」


「やめろぉぉぉぉ!!!!俺は、お前の親の事悪く言って悪かった。お前の学校生活めちゃくちゃにして悪かったから頼む!!!!やめてくれ!!!!!!ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!痛い!!!!やめろ、、、、痛いよ、、、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」


次の瞬間、イーラは持っていて鋸を片手にジョスカーを斬り殺していた。自身の身体に血が飛び散る程、何度も、何度も狂ったように、刺した後は何度も何度も笑いながら返り血を浴びた後は集中的にクラスメートを見渡した。そしてイーラはジョスカーとよくつるんでいたルーカス・シェンスの方に近寄っていった。イーラは笑いながら、ルーカスに言った。


「さあ、、、ルーカス、、僕の前でジョスカーの血を舐めろ!!!さあああ、、、、あははははは、、、早くしろよ!!!!早くしろよ!!!この鋸でお前の首をぶった斬ったり、嬲り殺す事だってできるんだよ、、、、どうして、、どうして皆して僕を傷つけるんだよ!!!狂ってんのはお前らの方だろうがよ!!!!いじめられてんのに見て見ぬ振りしてんじゃねえよ!!!!親にも言えなくて担任の先生に行ってもぶん殴られて、、、どうしてこんなクズ共に、、、カスなんかに、、、、ははは、、あーはははははははは!!!!!」


「馬鹿にすんなよ。このドブネズミが!!!!良くもジョスカーを!!!!!!」


するとルーカスはイーラに対して怒りを爆発させたのだった。ルーカスにとって大事な友達であったジョスカーを目の前で斬り殺された恨みに持っているコンパスの針を持ってイーラに近寄ろうとした。だがそれは叶わなかった。イーラはルーカスをも斬りつけていた。


「イーラ、、、ごめんね!!!許して、、、私達が謝るから、、、お願い!!!!来ないで!!!!!!」

女子の同級生である、ベラ・ヴァリスは、泣きながら叫んだ。イーラには響かなかった。

今更謝ったって何を言っているんだ。自分がいじめられたくないからってそうやって逃げたんだろうと。。


「ごめんってなんだよ????

そんな目で謝なられたって嬉しくもなんともないんだよ。僕はずっと苦しかった。お前ら全員、いじめられたくないからって無視してんだろ!!!助けてくれなかったんだろう!!!冷たい目つきで、、関わらないようにしてたじゃないか!!!!そのせいで僕は壊れた。僕の精神がズタボロにされた。僕は人間としての価値もないんだ。ゲルマンにクソジジイは僕を殴り付けて、、、そんな奴らなんかに認められてたまるかよ!!!!謝られてたまるかよ!!!!!!!あははははは!!!!!どうだよ!!!!!!目の前で大事な友達が殺された瞬間は、、、、、、あははは!!!!!!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」


イーラは狂ったように走ってゆくとベラを斬っていった。何度も何度も笑うように斬り裂いた。ベラに留まらず気がついていたらクラス中の同級生を鋸で斬り殺していた。目が覚めたら、血だらけになった教室と倒れ果てた同級生の死体が、転がっていた。イーラ・ブレイハは9歳にしてクラスの生徒全員と担任教師を鋸で惨殺したのだった。


「あはははははは、、、、、どいつもこいつも僕に逆らう奴は死ねばいいんだ。僕の事なんか誰も、、、、誰も、、、、さあ!!!!!

この世の果てまで、、、僕に関わる奴は全員殺してやる!!!全員、、、ぶっ殺してやる!!!!全員この手で、、、存在しない、、、、ゴミの為に!!!!!あはははははは!!!!!!あはははははは」


その時、教室の鍵が開いたのであった。鍵が開くと、他のクラスのジョセフ先生が入ってきた。国語教師で隣のクラスの担任であった、ジョセフ・ロクシートは恐ろしい悲鳴が聞こえた事に対して隣の教室で授業を行なっていたが、大慌てで入ってきた。ジョセフは、怯えた。


「そんな、、、、皆、、、死んでいるのか???!!!!イーラ、、、まさか、、、お前がやったのか????イーラ、、、答えろ!!!!」


「先生、、、うるさいよ!!!!」


一瞬時が止まった。次の瞬間、、ジョセフは、全身を鋸で滅多刺しにされて、倒れ伏していた。イーラは時空間魔術を使い、ジョセフを殺していた。イーラは生まれつき超能力を持っていた。それは時間を止める事ができるという力であり、その止まった時間を自身でコントロールできるというのであった。


「僕の家族も皆、、邪魔な奴らは消えればいいんだ!!!!この世は僕だけの美しい世界が出来上がれば、、僕は完璧な人間になれる。美しい世界が出来上がる。」


イーラは、一人でレイチェルと、ジョージの家に向かっていた。レイチェルの家の前に辿り着くと、電気が付いていた。薄暗い雰囲気の中、誰かがいる。

その頃レイチェルは夕飯の準備をしていた。馬鹿兄貴が仕事でいないから自分が作らければいけなかった。レイチェルは、ハンバーグを捏ねていた。卵を入れて、挽き肉を潰していた。そして、レイチェルが振り向いた時、呼び鈴が鳴ったのであった。馬鹿兄貴だろうか。


「はい!!!イーラ????どうしたのかしら???」


レイチェルはこの時間に訪ねてきたイーラの様子がおかしい事に気が付いた。レイチェルは急いで扉を開けた。そこには、イーラが立っていた。イーラは血だらけの洋服を着ていた。


「イーラ、、どうしたの???

どうしたのよ。そんな血だらけで、、、」


「レイチェル姉ちゃん、、大変なんだ!!!学校で、、刃物を持った犯人が、来てて、、」


「嘘でしょ???

もしかしてずっと逃げてたの???もう、、とにかく、中入って!!!!」


レイチェルは、イーラを中に入れたのであった。レイチェルは急いで冷蔵庫の中にあった事前に作っていたカレーを解凍する為に出した。だがおかしい、、昼間作り置きしていたはずのカレーが減っている。まさかジョージが食べたのであろうか。


「そんな、どうして???私が、17時に帰って来て、その前にジョージは仕事で帰ってない筈だよ。じゃあ一体誰が、、、まさか馬鹿兄貴の奴、、先に帰って寝てたんじゃ???」


気になったレイチェルはジョージの寝室に向かった。きっとジョージは寝ているのだろうか、レイチェルは階段を登ってゆく。恐る恐る階段を登ってジョージの部屋の前に辿り着いた。レイチェルは、扉をノックした。


「馬鹿兄貴???ジョージ???いるの???

あんたカレー食べたでしょ???寝てんの???イーラが家に来てるよ!!!!

なんだよ。ドア開いてんじゃん!!!!」


レイチェルが扉を開け電気を付けた次の瞬間、真っ赤に染まった床とバラバラに斬り裂かれたベッドがあったのだった。そして、そこには、全身を包丁で滅多刺しにされた挙句、首を斬られた兄、ジョージの惨殺死体が転がっていたのであった。ジョージの変わり果てた死体を見たレイチェルは、一瞬何が起きたのか分からなかった。兄の死を目前にして初めて家族の死に直面したのであった。


「ジョージ、、、ジョージ、、、ねえお願い!!!目を覚ましてよ!!!!どうしたのよ!!!!!!」


「誰が、、まさか、、、、強盗が、、、きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



驚いたレイチェルの背中に鈍い音がした。

刃渡り50センチ程の鋸がレイチェルの背中に突き刺さっていた。鋸の鋭い歯が、勢いよく音を立てるとレイチェルの身体を貫通していたのであった。レイチェルの後ろには、笑みを浮かべていたイーラが立ち尽くしていたのであった。


「学校で、、、怖い叔父さんが現れたんだ。

鋸を振り回して、、ずっとずっと暴れていたんだ。クラスに入って、、僕の友達の事を、、襲ったんだ!!!!でもねそれ嘘だよ!!!皆んな僕がやったんだよ!!!あいつらは死に損ないの屑共だから!!!生きる価値もないゴミだから!!!!ジョージ兄ちゃんも生きる価値もないゴミだったんだね!!!!」



「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぉぁぁぉぁぁぉぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


レイチェルは激しく血を吐くと、その場でうつ伏せになり倒れ尽くした。そのレイチェルに対して激しく激昂するようにイーラは鋸で何度も何度も刺してゆくのであった。更に台所にあった包丁を持ってくると左手に持つと何回もレイチェルの身体に刺してゆくのであった。気づいた時には、レイチェルは、変わり果てた遺体となり転がっていた。イーラはレイチェルの頭上に向けて鋸を振り下したのであった。レイチェルの顔面がぐちゃぐちゃになり眼球が抉れて飛び散ったのであった。顔面は陥没して元の原型を留めてすらいなかった。


「レイチェル、、姉ちゃん!!!!

僕にとって、、家族なんていないんだよ。

僕は、、人を殺すそれしか快感じゃなくなったんだ。だからその為には、愛する者であろうと手に欠けるんだよ!!!!お前らなんかに何が分かるんだよ!!!!!!」


9歳にしてイーラ・ブレイハは、家族同然に接してきた兄妹のジョージとレイチェルを笑いながら惨殺してしまったのであった。

読んで頂きありがとうございます。

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