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エスポル旅行記~夢幻の園~  作者: アリナス
第2章 最後の希望
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第5幕ー3 最初の任務


 デュール王国の空母である《エーデアリア・ヴェーステッド》は5機の航空艦隊を率いている。ファンセンドルフが搭乗しているのは、ヴェリティファーストと呼ばれている第1艦隊である。ヴェリティファーストには巨大なボイラーが設置されておりそこから蒸気エンジンが湧き出ている。蒸気エンジンはは凄まじい轟音を上げるとその煙を浴びるようにデュークは、咆哮を上げていた。甲板にやって来たファンセンルドルフ率いるデュール王国革命軍の白装束の男達は甲板に現れたギラを囲んでいた。男達に囲まれたギラは何とか立ち上がった。

片方の翼をもぎ取られたギラはファンセンルドルフの眼光を睨みつけていた。


「何をそんなに怖い目つきをしている??

貴様、デュール帝国の物ではないな??まさかこんな餓鬼が私の元に現れるとは私も寿命が縮まったものだ。私は神聖デュール帝国の皇帝として魔族や種族が栄える完璧なる国家を創造するのだ。哀れな国民共を救済し、荒廃した王国を復活させる。国政の頂点としてな。我が神聖帝国に歯向かうの物は処刑するばかりだ。」


ファンセンルドルフは帽子を脱ぐとギラに向かって言うのであった。上空から来る凄まじい風はギラの顔に吹き荒れた。ギラは剣を握ると言った。


「そんな考えは、許せねえ。国の為だと、所詮は権力の為だろ!!商業組合や諸国連合から税を貪り取り国民は再び貧困に苦しむだけだ。お前らが起こす革命などに何の意味もない。さあ碑石を渡せ!俺の最初の任務の為だ。」


「黙れ!!小僧が!!貴様など戦う価値もないのだ!!」


するとファンセンルドルフは、魔剣を取り出すと甲板の地面に向けて振り下ろすのであった。ギラは一気に足場を無くされた。第1艦隊ヴェリティファーストは体制を崩すとギラは振り落とされそうになった。ギラは運悪く落ちそうになったが、片翼のおかげで持ち堪えたのだ。ファンセンルドルフの部下である白装束の男達は白色の仮面を取ると、全員が魔剣を取り出した。


「デュール神聖帝国槍騎兵、帝国騎士団団長エーファル・スィンドリア。旅滑である貴様を抹殺する!!!」


エーファル・スィンドリアと名乗った男が魔剣を解放させると、一気に鎧が形成されたのであった。全身に赤い発光している装甲は一気に熱を帯びると魔剣全体を包み込んだのであった。そして魔剣を振り下ろすと黄色い閃光がギラに向けて放たれた。雷撃のような黄色い閃光はギラの片翼を吹っ飛ばしたがギラは、再び血清逆流を解放させたのであった。

そして血のような真っ赤な触手がギラの腕を包みこむ中、ギラの剣とエーファルの魔剣は激しくぶつかった。エーファルの魔剣から放たれた閃光はレーザー光のようにギラの身体に直撃しそうになったが、ギラは血の触手を使い攻撃を防ぐのだった。しかし不意を突かれると、ギラの腹部にエーファルの魔剣は突き刺さっていたのだ。


「さあどうした!!既に身動きが取れぬようだな!!貴様がバグミュダットを代表して来た噂通りの奴なら閣下は貴様などに見向きもせんわ!!!」


エーファルは魔剣にありったけの魔力を込めたのであった。その結果、黄色い融解したようなドロドロの液体がギラの全身に流れ込むのであった。その黄色い液体はギラの血管全体を回るとギラの臓器をも融解させた。融解した臓器は液体のように全身に回ったのであった。


「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!全身が溶ける!!!消える!!!!くそ、まだだ。死ぬ訳には行かねえ!!!!ルネ!!!母さん!!!!」


ギラは身体が融解しそうになる中、必死に痛みを堪えながら立ち上がった。黄色い液体によって身体の半分が融解している中、ギラの右の翼は再生されたのであった。


「馬鹿な、、あれ程力を流しこみ、、奴の臓器を溶かす程の熱を流し込んだというのに、翼を再生するだと!!まさか、、再生術の使い手か!!いやそんな筈はない!!!おい餓鬼!!!貴様は一体???」


「言ったよな!!!騎士団かなんか知らねえが、、俺は最強だ。俺の血には、不死の生命、、ジュラーセの血が流れているってな!!!」


ギラは腹部に突き刺さった魔剣を引っこ抜くと瞬間的に傷は再生されてゆくのであった。ギラの剣は双剣へと変化する。そして瞬間移動をした次の瞬間には、エーファルの首を斬り落としていたのであった。エーファルの四肢から大量の血液が滴り落ちる中ギラは高速移動を駆使しながら、騎士団を次々と殺してゆくのであった。そして気付いた時には、ギラの目の前にはファンセンルドルフ1人だけになっていたのだ。ファンセンルドルフの部下である男らは惨殺される中、ギラは笑いながら、ファンセンルドルフへと近づいていった。


「来るな!!!来るな!!!命だけは助けてくれ!!!私は、、、まだ、、、、命を失いたくはないのだ!!!まだ神聖皇帝になる為に、、世界を作り変えるまでは、、、、」


「国の権力を利用して革命を起こしたお前に皇帝なんかになる資格はねえ!!!!さあ無駄に死ね!!!国の為に政府の為に!!!!」


そう言い切ったギラは甲板に向けて走っていったのだった。勢いよく風が吹き付ける、次の瞬間ギラは剣を無性に振り下ろしていた。剣先はファンセンルドルフの心臓を突き刺していたのだ。心臓を突き刺されたファンセンルドルフは、激痛に悶えながらも何とか立ち上がるのであった。しかしギラはファンセンルドルフの後方に回ると、双剣の片方の剣を使いファンセンルドルフの背中を斬り裂くのであった。

背中を斬り裂かれたファンセンルドルフから赤黒い血液が滴りたる中、2度、3度と斬り裂いて行く。


「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」


 そして背中を斬り刻まれたファンセンルドルフ・ローシート卿はギラによって暗殺された。ファンセンルドルフの死体をギラは笑いながら突き刺して斬り刻んでゆくのであった。そして飛び散る血を前に、不敵な笑みを浮かべた。ギラは甲板の奥の艦尾の方にある小扉を開けてヴェレティファーストの内部に侵入した。

階段を降りるととある一室に辿り着いたのであった。その部屋にはボイラーの蒸気ガスが湧き出ていた。蒸気ガスの臭い匂いがギラの鼻を押さえつける。


その一方で第421爆撃隊の命令で、Fー22Aラプターにバヒュリガルトと共に搭乗していた、獣人族のマレク・ナダータルとマードル・タシェジーク・オーバーシュトルツらは、上空に咆哮を上げながら破壊砲を放ち尽くす生命体と化したヴォージスを目撃したのであった。


「おいおい、、あの派手に暴れている鳥って、、まさか鳥人族の仕業か!!!」


「ええ、、ヴォージスが、本来の姿に戻ってしまったらもうお終いよ!さあ取り敢えずあの化け物をぶっ潰す所から始めねえとなあ!!!」


 そう言うと、マレクは一気に戦闘機のエンジンを加速させたのであった。

 そんな中バグミュダットの中心街で眼下に広がる街であるダバドーク市街地ではエルフの市民達が上空の異常なまでの爆撃と轟音に悩まされていたのだ。ダバドーク市街地に住む中流家庭のディーモン家の長男であるジョージ・デーモンはアフターヌーンティを楽しんでいたのだ。彼には妹がいた。レイチェル・デーモンである。レイチェルは大欠伸をして眠っていたのであった。レイチェルはダバドーク大魔道学院に通う16歳の少女であり兄を毛嫌いしていた。2人は仲が悪かったのだ。


「おい、、兄貴、、今何時だよ??」


レイチェルは、大欠伸をしながら、ベットから起き上がったのであった。ベッドに敷かれているシーツはしわくちゃになっていた。階段を降りてくると、アフターヌーンティーを楽しんでいたジョージはレイチェルの質問に反応したのだ。


「もう13時だよ!!おいおい、、お前は、兄貴とかそうやって乱暴な口調で馬鹿にすんのはやめねえかお前、今日学校は??」


「ある訳ないじゃん!!鳥人族が街に攻めてきたから、私達は、自宅待機になったんだよ。だって、、あいつらのせいでお父さんは戦争に参加させられてあいつらに殺されたんだ。ねえ、あんた復讐できんの??鳥人族の奴らを殺せんの??」


「あ??喧嘩売ってんのかよ??そうなるって事もあらかじめ分かっているんだろうよ。俺だってな、騎士としてちゃんと任務は真っ当したつもりだ。それに今は、イーラを助ける方が先だ。」


「もう気持ちよく寝てるわよ。イーラったら、もう可愛いんだから。イーラのお父さんもお母さんも出かけている間に殺された。最後くらいどうしてあの子の面倒見て上げなかったのって言いたい。ブレイハ家は、あの子に対して冷たいのよ。いつも、私達が近所で遊んでいたんだから。」


 ジョージに幼馴染みとして近所で育った1人の男の子がいた。先日、家族が出かけるという名目で、デーモン家に預かっていたのであった。近所に住む9歳になる1人の男の子。親を殺された孤児になった、その名はイーラ・ブレイハ。大学の教授であった父と事務員の母の1人息子であるイーラは幼少期から、一人で遊んでいたのだ。隣の家に住むジョージの父は、イーラの父であるブランデン・ブレイハの大学の同級生であり家族ぐるみで仲が良かったのだ。


「なあ、、イーラだけは、、俺たちが守ってやらなきゃな!」


「ジョージ兄ちゃん、、レイチェル姉ちゃん、、おはよう、、」


「イーラ、、おはよう!!よく眠れた??」


「眠れないんだ。今も夢の中で、担任の先生が、、非国民、、お前の親は非国民って責めるんだ。列強諸国の負け組がって、、」


「全く酷いわね。」


レイチェルは心配そうにイーラに近づくとイーラの頭を撫でるのであった。

イーラは、大欠伸をした。今日も学校には行きたくないのだ。イーラは学校でいじめられている。親が死んだ事、そして親が戦争に反対していた非国民であった事を担任にボロクソ言われている。今日もイーラは学校に行かなきゃいけない。そして今日こそがイーラ・ブレイハの運命が変わる日であったのだ。

どうもアリナスです。現在第3章も絶賛執筆中ですが近いうちに第二章の方も改訂致します。

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