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エスポル旅行記~夢幻の園~  作者: アリナス
第2章 最後の希望
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第4幕ー2 神の復活

これから3日くらいのペースで投稿していこうと考えています。


 レジナルドは、通信魔術を使うと、ホログラムのような状態でゲオルグ・ハルトのホログラムが映し出されたのであった。メシアの菩提樹による攻撃で城郭を破壊されたゲオルグらバグミュダットの民はシューディエンヴェルダ後宮に避難をして、作戦を練ったのであった。レジナルドはゲオルグに無線を繋いだのであった。

ゲオルグ・ハルトの元に碑石を入手したと18歳の若き長男エマニュエル・ハルトの元に早速連絡がいった。

エマニュエルはバグミュダットの3王子長男であった。魔導師としても一流であり、優れた剣の腕を持つ事から公国の騎士団の団長からも尊敬されていた。メーデル高原にて、メシアの菩提樹の反乱が起こった際も反乱に参加していた。


「エマニュエル皇太子、ゲオルグ陛下、遂に碑石を入手致しました。

黒曜石の如く大変美しい石だ

まるで宝石のような輝きを保っている。我がバグミュダット公国軍がヘルヒュート大陸をも侵攻する時がいよいよ来ましたのですぞ。」


レジナルドは跪くと入手した碑石を、ゲオルグ、そしてエマニュエル・ハルトに見せつけるのであった。だがエマニュエルは、その言葉を否定したのであった。


「違う。レジナルド、我が国とヘルヒュート大陸の魔族及びフェムシンムと呼ばれる狗族は手を組み、世界を創造するのである。バグミュダットの目的は大陸の統一だ。フェムシンムの民はかつてない陰謀によりデュール王国を獣人族に占領された。これはかつて極まりない事実。神を復活させ、デュークを復活させデドアラ神を呼び起こす。その上でフェムシンムの国を作り出す。デュール革命を起こしたと同時にフェムシンムの世界を創り出す。これこそが神の言葉。」


そしてフェムシンムの長であるデュオシュアの姿がそこにあった。デュオシュアはバグミュダット連合軍との貿易目的で既にゲオルグの元を訪れていた。今回の作戦はこうだ。ヴィッテルスバッハを暗殺後、碑石をバグミュダット公国に送りつける。そしてデュオシュアらフェムシンムの力で死の神ロナークを復活させて、メシアの菩提樹率いる鳥人族を撃退する。ゲオルグは口を開いた。


「各なる目的はメシアの菩提樹率いる鳥人族の撃退だ。今すぐに碑石を送るのだ。時は近いのだぞ。」


「御意!!!!」


やがて、レジナルドはヴィッテルスバッハの持つ碑石をバグミュダットのゲオルグの元へと送りつけたのであった。やがてヴィッテルスバッハ家によって代々語り継がれてきた碑石の一つは、ゲオルグらハルト家の元に集まった。

シューディエンヴェルタ後宮に集まったバグミュダットの民は一同に碑石を眺めたのであった。ゲオルグは、碑石が目の前にあるという事実に興奮しているのであった。


「これこそが碑石か。美しい代物だ。流石は、神話に名を連ねるだけの物だ。そして神が復活するのであるならば、3大神のうちの一匹が遂に復活を果たす。果たしてロナークかデュークか、それともナハトか。」


「これこそ碑石だ。さあ、デュオシュア、、神を復活させるのだ。魔術を使え!!」


「かしこまりました。ハルト陛下!!!!」


そしてデュオシュアはファタール神話に伝わる伝承の儀を執り行った。ファタール神話には3大神の復活の為の呪文が書かれていたが、デュオシュアはその呪文を解読したのであった。彼は信教者であった。


「Sama sa imong diyos, nagsulti mga mitolohiya, nagbitad sa umaabot, ang mga katigulangan sa katawhan, si Duke, ang diyos sa kamatayon, unsa ang gusto nimo mahunahuna ang kontinente. Hatagi kami gahum, ang mga tawo. Tabangi ang mga tawo sa Femshinm.


《汝神の如し、神話に語りぎし、未来曳航、人類の祖、、死の神デューク、、大陸を想像すべく貴殿は何を願う。我々、国民の為に、力を授けろ。フェムシンムの民に力を貸してくれ。》」


デュオシュアが復活魔術を唱えた事で、碑石は光出したのであった。黒く、濁るように金色に碑石は光出すと、碑石から、勢いよく咆哮が響き渡るとその咆哮に気が付いたゲオルグは、首を傾げたのであった。その神は、豚の姿をしていた。


「まさか、、デュークではない。ナハトか、、、そんな馬鹿な。」


碑石から豚の神であるナハトはその姿を見せた。ナハトは1000年に渡る長い眠りから遂に目を覚ましたのであった。ナハトは、鋭い咆哮を挙げると口から凄まじい炎を吐き出したのであった。デュオシュアが防御魔術を唱える事で、周囲に炎が燃え移るのを防いだのであった。


「おのれ!!!!人間共!!!!何故、、私を復活させたのだ。自然を破壊する為か!!我が種族を滅ぼす為か!!!!貴様ら、、、許さん!!!!!」


ナハトの記憶は1000年前の記憶のままであった。1000年前、ナハトは、人類が作り出した恐ろしい兵器により親の豚の神を焼き殺された。父親と母親の焼き殺された豚の神は、暴走した末に死を司る神であるタタラ神へと変貌したのであった。

その瞬間ナハトの身体は激しく燃え始めたのであった。激しく燃えゆく身体からは、凄まじい熱が起こるとナハトの人間に対する憎悪は、激しく燃え始めた。凄まじい熱を浴びた炎の渦は、ゲオルグの身体に燃え移ったのであった。


「「「「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!おのれ、、、化け物が!!!!!!」」」」


ナハトの凄まじい炎を受けて、水魔導師は、透かさず、水流魔術を唱えるのであった。すると高圧水流が一斉に放出されてゆくが、凄まじい炎の温度は、高圧水流を消し飛ばしてゆくのであった。

 一斉に辺りが、火の海へと化してゆく。ナハトの凄まじい怒りは、周囲の人間達をも焼き殺してゆくのであった。焼き殺されたゲオルグの部下達の身体は黒焦げになっていった。全ての怒りにより我を失ったナハトは、後宮内を激しく暴れ回るであった。

 デュオシュアは、テレパシーでソフュシアへと訴えかけた。


(ソフュシア、、碑石の中に封印されていたのは、デュークではない。人間に対する激しい怒りから、我を失った豚の神、ナハトだ、、、、奴は今、暴走して炎を吐き出している。)


(お父様、、まさか、、、私が向かいます!!!)


(ソフュシア、、来るな。死ぬぞ!!!!)


ガイヤール城でその全てを知ったソフュシアは瞬間移動をすると、デュオシュアの元へと向かったのであった。そしてその激しい怒りの中、凄まじい雄叫びと共に、口から赤黒い血液を吐き出すナハトの雄叫びを聴くとデュオシュアは叫び尽くした。


「違う!!!ナハト、憎むべき相手は人類ではない。人類を作り出した世界だ。人類を憎み、人類を滅ぼしても産まれるのは強い憎悪だけなのだ!ナハト!お前は間違っている!!!」


「「「黙れ!!!!!!!貴様、、、、フェムシンムの民が何を言うか、、貴様まで、、、、人間の味方をするのか、、愚かな人間の味方などをする者は儂は許さんぞ!!!!!!!」」」


「お願い!!!!もうやめて!!!!!!」


そこへ瞬間移動魔術により瞬間移動をしたソフュシアが現れると、怒り狂うナハトに向けて強く呼びかけた。ソフュシアの呼びかけを無視するように、周辺が火の海と化す中、エマニュエル・ハルトは防御魔法を発動させてナハトへと近寄った。


「さあ、、神の血を私にもよこせ!!!私が欲しいのは永遠の命!!800年も生き長らえた神の血を人類が手にすればきっと、永遠の生命が手に入るのだ!!!豚の神よ!!!!!!もっと血を吐くのだ!!!!!」



そんな状態でエマニュエルが魔術を使うと、ハルト家に伝えられし、聖剣が現れたのであった。

その勢いで聖剣をナハトの身体に刺し尽くすと、血を吐き尽くすナハトの方へと近寄ったのであった。聖剣は魔術の力で巨大化していた状態でありエマニュエルは、ナハトの血を吸い付くすのであった。どす黒い血が垂れる中、エマニュエルの信じられない行動にソフュシアは怒りを露わにしたのであった。


「エマニュエル皇太子!!!これ以上ナハト様を攻撃してはダメです。私が行きます。私ならナハト様を止められる筈です。怒りを鎮めなければ、人類を憎んでいるのです。」


ソフュシアは近寄った。凄まじい炎がソフュシアへと押し寄せた。


「ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


ソフュシアの身体に激しく炎が燃え移ってゆく。燃え移った炎が、彼女の腕と脚を、そして狼顔の頭部を焼き尽くしてゆく。全身に凄まじい炎が上がりながらもソフュシアは、息を呑みながら近づいていった。そしてどす黒い血を吐くナハトに対して呼びかけたのであった。


「ナハト様、、あなたが生きていた時代より世界は移り変わったのです!!あなたは、間違った世界を見て、間違った選択をしてしまったの。1000年人類は進化して文明を築き上げてバグミュダットの人類も他の国の魔族も生き物は互いに憎しみ合う世の中から解放されたのよ!!人類は確かに、憎しみ合い、時には滅ぼし合う生き物だけど、新しい世界を繋いでゆくために、、お願い殺さないで!!!私が全ての怒りを受け入れるわ!!!!」


一気に精神世界へと飛んでいった。周りは一気に真っ暗になってゆきどす黒い空間へと変化してゆく。その空間に意識が朦朧とした状態のナハトが、立ち尽くしていた。


「お前は、、、、、誰だ。何故私を、、、助ける????」


「私はソフュシア、、あなたの味方よ。ナハト様!!!!!!!」


「ソフュシア、、、、、、、」

ナハトが思わず口を開くと、一気に現実世界に戻った。

 ソフュシアは激しく怒り狂うナハトを抱きしめたのであった。その瞬間、炎を吐いていたナハトの目が一瞬にして静止した。ナハトの全身の炎が完全に消え去るように炎は消えてゆく。そして豚の神ナハトはふと我に戻ってゆく。ナハトは我に戻った。しかし、自身が暴れた中で辺りを見渡すと自身の吐いていた炎の影響で後宮全体に火が回っている状態であった。そんな中、デュオシュアは魔術を唱えると、ナハトの封印から解こうとしたのであった。


「「「さあ、、、ナハトよ!!!!戻るのだ!!!!!」」」


呪文の力によりナハトは激しく嘶くと、その場に倒れ尽くしたのであった。ナハトの身体は碑石に封印されると周囲を焼き尽くした炎は一気に消されてゆく。凄まじい光景にエマニュエル達は驚愕するばかりであった。これが神の力だ。エマニュエルは野心を張り巡らせ笑みを浮かべるのであった。


読んで頂きありがとうございます。

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