第3幕ー3 夢幻の園の真実
投稿遅くなりました。
地底防衛軍本部に連れて行かれたアビトは、とある部屋に案内された。
そこには男性が1人険しい顔をして、座っていた。
男以外に女性が2人ほどいるのが認識出来た。
「ここは??俺は一体??」
アビトは、驚愕の表情を見せた。
今までの戦い、夢の世界での出来事、全てが謎だらけだった。男はアビトの方へ近づくと、冷静な口調で淡々と言い放った。
「エクシレムファルコン003型の搭乗者だね。アビト・オスヴェルール!!返してもらおうか!!ドリームパスを!!!既に見たようだな。我々が作り出した夢幻の園を!!!」
「夢幻の園??やはりあんたらは、何かを隠していたんだな。地球人を安楽死させる為にあのドリームバーチャルを作っていたのか??何が地底防衛軍だ??自分達の未来のために地球人を殺して言い訳がない。」
アビトは、男に怒鳴り散らした。
今まで夢の世界だと思っていたのは夢幻の園。地底防衛軍が作り出したバーチャルワールドのことであった。
「あの夢幻の園は、地球人以外入れないはずだ。それを君が入るとは、、一体どういうつもりなのだ。我々が厳重に保存していたドリームパスを何故君が持っている。どこから盗み出したのだ。、」
男は、淡々と語る。アビトは怒りを顕にした。
「あんた達は、、なんのために夢幻の園を作ったんだ。
殺す為に作ったのか。
自分たちの種族ために他所の星の人を殺してまで種族を生かしたかったのかよ!!!ふざけんな!!!
人類は道具じゃねえ!!!あの世界で死ねば二度と元の世界に戻れない。答えろ!!一体何が目的なんだ!!」
「ふん、、魂の救済だ。人類は増えすぎたのだ。
あの使徒こそは地球人が作り出したものだ。
私達地底防衛軍が戦っている使徒は、地球人が生み出したのだ。太古の地球で、人類は滅亡した。
自然が破壊され、地球という星を火の海に変えたのだ。
地球で生み出され、宇宙を破壊するためにあの使徒は、様々な星を壊滅させたのだ。
地球は、希望の星ではない。地球人は、星を開拓しようとしたのだ。
その結果、使徒と呼ばれる人型兵器を作り出した。
ほんの1000年前の話だ。
しかし地球人を滅亡させた使徒は、星を超えエスポルアースへと侵略した。
エスポルアースは、地上の人類はほぼ全てが奴らの手により、死滅し、地底国でしか生き抜くことは出来なくなってしまったのだ。」
その真実を知りアビトの顔が赤らめた。
エスポルアースがドリームアークを起こした理由は地球人への復讐だった。それだけではなかった。
さらに恐ろしい真実が隠されていたのだ。
「使徒を生み出しのは地球人??そんな、、俺たちの星をめちゃくちゃにしたのも地球人の仕業だったなんて、、じゃあこのパスは??」
「使徒は、15年前、1000年ぶりにエスポルアースへと侵略を開始した事がわかったのだ。
地球人は、、生き延びていたのだ。そして使徒が接近することで時空間ホールが出現した。
我々はそのホールから地球人を召喚して殺す計画を立てた。そのために夢幻の園は作られた。
そしてその中でもただ1人使徒に対抗できる存在として地球で生み出された巨人がいた。
その巨人の名はファルマ聖騎士団。
1000年以上前、地球人は、地球で暴れる使徒を壊滅させる為に巨人を作り出した。
全部で12体。
その12体の巨人は使徒壊滅後、、地球人へと姿を変え1000年間の長い眠りに着いた。
そして再び目を覚ましたのだ。
人間として。その中の1人こそが中山龍太郎と名前を変えエスポルアースに召喚された。」
ファルマ聖騎士団は、地球人によって生み出された巨人だった。
その巨人により地球を襲った使徒は壊滅したが、使徒の生き残りは宇宙へと旅立っていった。
そして他の惑星を襲撃していくと次次と惑星の生命体を喰い尽くし死滅させていったのだという。
「我々が地球人を召喚したのは、地球人に姿を変えたファルマ聖騎士団を目覚めさせる事だったを。
ファルマ聖騎士団は、巨人として死ねば人間へと姿を変え、そして人間として死ねば、再びファルマ聖騎士団へと姿を変え復活する。
死と再生を繰り返すことで、奴は復活する。
その為に地球人は夢幻の園を観させて、安楽死させる計画を立てた。
それこそがドリームアークの実態だ。
来るべきは宇宙の終末。終末を望む事に世界を滅ぼすのだ。」
ドリーム・アーク計画による人類の滅亡計画の実態が明かされた時、アビトは、昔読んだ終末論の書籍を思い出した。
その終末論には地球という惑星を滅ぼす恐ろしい計画が作られていたのだ。
その計画の一つに夢幻の園の創設が描かれていた。
その夢幻の園は魂を楽園と救済する場所である。
死んだ人間の魂は輪廻転生を得て楽園へと昇華するというのだ。
かつて地球は宇宙を侵略する為に生命体を作り出したのだ。地球に落下した巨大な隕石により地球の中で人類の半数以上が死に絶えたのだ。
「中山龍太郎が地球を滅ぼしたファルマ聖騎士団ならばなぜ奴を生かしたんですか?ドリームアークの為に奴を殺せば、良かったのではないのですか??俺達は、地球を滅ぼす為に、、立ち上がるっていうのですか?」
アビトは己の役目を遂に知った。ドリームアークを使い地球人を殺したのは自らの星を滅ぼした地球への聖戦であった。
「ファルマ聖騎士団は、死ぬ事はない。
奴が次に目覚めればこの星は滅びるだろう。
エクシレムファルコンは宇宙へと旅立つ。
我々を滅ぼした悪の星地球を滅ぼす為に、我々地底防衛軍は計画を開始するのだ。」
そして地底防衛軍の男は巨大なスイッチを押した。
そこには4体からなる巨大な円盤。
そしてそこには顔を持たない人造人間が配備されていた。そして地底防衛軍の男はコンピューターのパネルを操作すると、人造人間は目を覚ました。男のクローンと女のクローンが目を覚ましたのだ。
「このクローンは実験体だ。このクローンは地球とエスポルアースを繋げるワープホールを作る存在だ。
このクローンには異次元ホールへと繋げる力が存在する。我々地底防衛軍は15年前地球から来た旅客機にクローンを送り込んだのだ。
地球から来たテロリストという形でな。
今回もドリームアーク計画を再始動させる。
それは地球から来た旅客機を襲うのだ。このクローンを使い、地球人をこの星へと呼び寄せる。」
そして地底防衛軍の男は別の部屋に行くとそこにはパスが幾つも置かれていた。これから再び地球人を殺す為に計画を実行するのだ。
「だめだ。地球人を殺してはいけない。星と星が争えば、再び宇宙戦争が発生してしまいます。そうなればこの世界をも地球に滅ぼされるのではないのですか???」
「地球人は我々の星の生命を殺したのだ。
エスポルアースにかつて存在した旧人類は地球人が作り出した兵器によって皆死んだのだぞ。
お前は地球の味方をするのか。
我々地底防衛軍は、夢幻の園を作り出したのは奴らに種族の滅びを教える為だ。地球人は他の生命をも滅ぼす。そのような連中を俺たちは必ず地球を滅ぼす。親父の仇を取る為にもな。」
アビトは男の名刺を見つめた。その名刺に書かれた名前はエヴァートン・ロズワルド。セカンドインディペンデンスで活躍したレミュシー・ロズワルドと同じ苗字であった。
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