表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エスポル旅行記~夢幻の園~  作者: アリナス
第2章 最後の希望
65/135

第2幕ー2 女子会



「ねえー、何飲みたい?、折角のお茶会だし、アフターヌーンティーにしようかしら??」


シューネットは、シャールとぺリオネットの3人はベリュクラウチ横丁のオシャレなカフェで、3人で女子会を楽しんでいた。ふとした戦いのあとの休息の時間である。先程のバトラーの戦いでガブリエルを倒してしまった為か、疲れが溜まってしまっていた。


「ミルクティーに決まっているじゃない???女子会よ。チーズケーキとか、どうかしらね。」


シャールはきってのミルクティー好きな人間であった。ぺリオネットはミルクティーよりレモンティーが好きであった。シャールはメニュー表を見るとデザートをどうしようか躊躇した。シャールは暫くすると机を叩いた。その机を叩くと既に注文して届いたティーカップに入ったレモンティーが揺れた。



「決まった。私、チーズケーキにする!」


「ねえそんな思いっきり机を叩かないでよ。溢れちゃうじゃん」

レモンティーを飲んでいたペリオットが不機嫌な言い方をした。シャールはペリオットはチーズケーキを注文した。


「すいません!!ご注文良いですか?

バスクチーズケーキを一つお願いします。」


「かしこまりました。」


ウェイターの茶髪の身長が180センチはあるアルバイト風の男がメモを持って机に歩いて来た。その男は笑顔で爽やかそうに接客した。ウェイターの男が他の客の注文した品を運ぶ姿を観察していたペリオットは男の見ようと目を回した。

やがて暫くすると頼んでいたバスクチーズケーキを先程のイケメンウェイターが運んできた。男はチーズケーキを机に置いた。チーズケーキが乗ったお皿には聖ヨハネを思わせるような天使が数匹描かれていた。

チーズケーキを口にするとシャールは頬を赤く光らせた。とても美味しそうに食べるシャールの姿を見て可愛いと感じた。シャールは小さい頃から色々な地方のチーズケーキを食べ歩いていた。両親と家族旅行に行く時は必ずデザートに注文していたのだった。


「やっぱり、一流のチーズケーキは違うよ。甘くてとても美味しいよ。最高だよ。やっぱりさ、今まで色んなチーズケーキを沢山食べてきたけどバスクチーズケーキが一番だよね??でも地下に住む人類はいつ使徒に喰われてしまうのかわからないのにこんなに呑気にお菓子なんて食べてて良いのかな??」


シャールは、ふと不安になった。それはそうである。ますます強化されていく使徒を相手にどう戦えば良いのか、不安は募るばかりであった。そんな中、突如所持していた携帯電話の着信音が鳴った。その携帯電話はシャールの携帯電話であった。シャールが画面を見ると着信先は地底防衛軍の航空隊本部からだった。その連絡を受けるとシャールは話すボタンを押した。


「こちらバトラー第1小隊、シャール・クロイツェフ、ただ今べリュクラウチ横丁にいます。」


「シャール少佐、第3ファンダルフォ海域にて、ゼフィエルが出現した。直ちに、第3ファンダルフォ海域まで出動願います。」


「支部長、休暇中ですので、到着できない可能性も考えられます。しかも私たちは、ベリュクラウチ横丁にいるのですよ。第3ファンダルフォ海域から遠いし、行く時間もありません。」


ぺリオネットも気づいたのか、無線からの連絡に応答した。


「支部長さー、私たちさー、今チーズケーキ食べてんの、お茶会してんの。普通に非番のあたし達使徒と戦わせるとかどう言う神経してるわけー??

ミラ使えばいいじゃん??」


「お、お前、ペリオネット、お前もいんのか。全く、寄りによって3人も。しょうがないな。こうなったら他のバトラー達に当たるしかないか。そうだ。エクシレムファルコンを使ってみるか、新しい装着者が見つかったようだしな。」


ペリオネットは、支部長からの無線を切った。第4支部の支部長、デュヴォア・アスティラ・ディ・ラボルカのことを悼み嫌っていたのだ。彼の失礼な言動や、非番のバトラー達を招集するくせに命令ばかりする態度に痺れを切らしていた。バトラー達も、憤りを見せていた。


「もう支部長の事は放っておいて、とっととお茶会を再開させよう!!!」


そんなこんなで、バトラー達は、お茶会を再開させた。

お茶会では、そんなことから、上司や地底防衛軍に対する愚痴を言い始めた。

そもそもバトラーの計画自体が、15年前のセカンド・インディペンデンスが起きた直後に実用化されたのであるが、元々計画自体は、かなり前から計画されていたのだが、そんなこともあり、エクシレムファルコンと、バトラーはほぼ同時並行で行われていたのである。


「って言うかさ、一向に、倒せない。使徒とか何びきいるわけ???既にペリュジェンノ公国も、ヘルクラ公国も、ガブリエルの侵攻で都市は、壊滅状態。だんだん強くなっていく使徒に立ち向かうなんてあたしら女子には無理なのよー。仕事、仕事、仕事ってあたしにも白馬の王子様は現れないかなー!!」


「でもさ、こないだいった合コンでさ、良さそうな人いたじゃん。顔も収入もそこまで悪くないし、なんなら、自衛官だって。かっこよくない???あたしは地底防衛軍、旦那は、自衛官、地底を守るヒーロー夫婦よ。」


「でもさー、普通に考えてさ、旦那が普通の人の方が良くない??自衛官って確かに公務員だし、安定はしてるけどさ。なんかいつ命落とすのか分からないし、地方遠征とかで各国飛び回っているし、全然会えないのとかは辛いよねー」


「あたし達、最後に彼氏出来たのいつだっけ??もう3年間もいない。どうなるのかなー。このまま独身女子こじらせるのかなー。やっぱりさ、あたし達がバトラーだってことを認めてくれる人がいいな。でもこんな仕事柄だし、常に、死と隣り合わせの仕事だしね。それにさ、聞いてよ。支部長ったら酷いのよ。こないだあたしが倒したゼフィエルの三体分のデータとか全部徹夜返上して、報告書提出したのに、、きーーーー、、、、書き直せとか言いやがってさ、、、、、あのハゲじじい。。。

ってここまででかかったもん。支部長。」


ペリオネットは、テーブルをどんと叩くと、愚痴をぶちまけた。


「あたし達ってさ、本当に恵まれてるよね。バトラーになれてさ。使徒も倒せて、セカンドインディペンデンスで、あの日に沢山の人が亡くなったあの日に、運良く助かって。それでこの使徒を倒したい、あの日命を助けてくれた、地底防衛軍に恩を返したいって。あたし亡くなったお父さんに、言い続けてるんだ。夢叶ったよってね。」


シャールは、空を見上げながら言った。15年前、父親と母親をゼフィエルの襲撃によって失ったシャールは、地底防衛軍に助けられ命を取り止めた。バクミュダットの脅威と呼ばれ壊滅的な被害を受けた、セカンドインディペンデンス。

しかし、あれ以来、使徒は、未だに増え続けている。それでも殲滅するために、戦い続ける。


「さあ、愚痴はこれくらいにしといて、戻る??あたし達も、仕事しなきゃだし。」


3人は席を立つとレジに向かった。荷物を持つとさっきのレジにイケメンウェイターの男が立っていた。シャールは思わずシューネットの耳にヒソヒソ声で話しかけた。シューネットはシャールの言った事を聞くとレジの方を見た。シャールはレジの方に行くと代表してお会計を済ませた。お会計をする際にレジにいるイケメンを見るとシャールはニヤニヤしたのであった。3人はカフェを出ると車に乗った。その車を運転したのはシャールであった。シャールはニヤニヤしながらシューネットに話しかけた。


「ねえねえ、やっぱりあの男の店員さんめっちゃカッコ良くなかった??私めちゃくちゃタイプなんだけど?こっそり電話番号聞いちゃった??伝票の裏に書いちゃった??

効果なかったけどねー。」


「えー、、電話番号教えてくれなかったの?

なんでシャールの彼氏になるかもしれなかったのに?」


一方その頃、ホテルに向かった、アビトは、ドリームパスを、見つめていた。


「これで、中山龍太郎が見たって言う、夢の世界にまた行けるのかな。よし寝よう。」


こうしてアビトは、目を閉じた。夢の世界へと侵入した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ