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エスポル旅行記~夢幻の園~  作者: アリナス
第2章 最後の希望
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第1幕ー7 ファライト大宮殿


高級ホテルのフェイロホテルへアビトとオズレインら3人はチェックインした。今日は1日観光を楽しむ予定である。せっかくエリュレヘン公国に来たので何も観光しないのはもったいない事であった。

アビトはアルバイトで密かに30万程貯めていた為、このホテルの宿泊料なども、出せた。


「なあすげえいいホテルじゃねえか。こんな所に俺らみたいなガキが泊まっちゃっていいのかなー」


「いいんだよ。贅沢しようぜ。せっかくだから部屋でゲームでもしようぜ!」


「それでは、オズウェルール様、3名で401号室をお使いくださいませ!!係のものが荷物をお運び致します。」


ホテルのフロントの美女受付の暖かい接客を聞きながら、3人は401号室へ向かった。

401号室まではハイテクなエレベーターが使われている。ボタンは全てタッチパネルであり、3Dで立体的に映し出されている。美人ホテルマンは、そのパネルから4階を押すと、凄い速さで、4階まで到着した。そして部屋へ案内されるとオズレインらは、すぐさまベットに飛び込んだ。そしてオズレインは、アビトをベットに誘い込むと2人はじゃれあい始めた。


「なんだよ、お前、やっぱりホモじゃねえのかよ。やめろってこの野郎、おい!!!!!あーーー!!!!」


アビトは、オズレインに股間を攻撃されて笑いながらうろたえた。いわゆる男子高校生がよくやる奴だ。

アビトは高校のクラスでもずっとふざけていた。それはそうである。クラスの中でもどちらかといえば陽キャな方であった。


「お前、ふざけんなって、まじでエルボースマッシュやんぞ!!!」


「えー、やってみろよ、おら、おら、あーん??。」


アビトに対してオズレインは挑発した。


「さあとりあえずゲームやんぞ。パワプロやんぞ!!!」


この時代にパワプロがあるのがおかしいのだが、アビトとオズレイン達は、ゲームをしだした。

1時間ほど3人でゲームをしだすと、楽しすぎて夢中になってしまった。


「あー、楽しかったなー。なあ元々、地球ではやったゲームなんだろ。」


「だよな、だから面白えと思ったんだよなー。」


アビトとオズレインとデニスの3人で盛り上がりながら、3人は観光へ出かける事にした。観光する場所はファライト大宮殿である。ファライト大宮殿はエリュレヘン公国の旧ベラフォン王朝が栄えた時代からある宮殿であり、バグミュダットのシュナイド大宮殿と同様歴史文化遺産として、多くの観光客が訪れる観光名所となっている。巨大な金で彩られた外装に、頑丈な鉄柵門は、旧暦から伝わる、歴史溢れる名門である。

このファライト大宮殿のベラフォン王朝こそ、エリュレヘン公国の革命を生き抜いた王朝として、エラ・ヴァン・フォランタ王妃が現在もその政権を握っている。


2人がスクリーンに入ると旧ベラフォン王朝の歴史がスライドで流れた。かつて王政が廃止されたのは市民革命が起きてからだった。その市民革命が勃発したのは200年前である。貴族出身のミアーナ・ティエ・フォレンツァ王妃がジュール12世の王妃として、栄えたが貧困に苦しむ国民の事も考えないなどしていた。それに応じて、オーゼビア公爵との不倫問題などが原因で国民からの信頼はガタ落ちになり市民革命でジュール12世と共に島流しにあったと言われている。

オーゼビア公爵は裏切り、民主政権側に着いた。当初国民は貴族からの成り上がりとして、オーゼビア公爵の癒着を批判した。そしてオーゼビア公爵の島流しか首狩りの刑を推奨した。

王政復古を唱えていたという理由からは、オーゼビア公爵は全国民から裏切りのレッテルを貼られた。そしてネーデェデウスの断頭台によって処刑されたと言われている。

そう市民革命によって、ベラフォン王朝は、崩壊した。

その独裁的な政治により、国民は史上最低の王朝として旧ベラフォン王朝を貶した。


旧王朝の崩壊と共にエリュレヘン公国の新王朝として栄えたのが、イーデヴィゴー・ヴォクシメヌア・ヴァンガリュエポの新ベラフォン王朝ある。

この謎多き人物こそ、旧王朝を崩壊させ新しい帝国を築こうとしたいわゆる人物なのである。

イーデヴィゴーがこのファライト大宮殿に住んでいたとされた頃彼の使っていた部屋が現在もこの宮殿に実際に残っている。

ガイドツアーに申し込むと、アビトとオズレインは宮殿の中に入った。宮殿には彫刻が立ち並び、この国のかつての歴史や文化を物語る素晴らしい彫刻がいくつも置かれている。

真鍮で作られた彫刻には市民革命にて市民と戦ったとされる兵士の勇姿がひしひしと感じられる。


「すげえ文化だ。これこそ王朝の真髄ってやつ。」


「勉強になるなー。」


オズレインは関心していた。これから始まる地獄のような闘いをまだ知らずに。1人の少女はアビトを見つめていた。赤髪の長髪を靡かせていた。


「呑気に旅行なんかしている場合かしら? アビト・オズウェール君?あなたがエクシレムファルコン003型の操縦者だわよね。」


「なんだお前?」


「いきなり何だよ。もしかして地底防衛軍のやつかよ。なんだよお前みたいなガキも地底防衛軍にいんのかよ。」


オズレインは失礼な態度を取る少女にイライラしたのか、挑発的な態度を取った。


「ヒューマノイド型の新型エクシレムファルコンが開発途中である事が知ってるわよね。まさかそんなことも知らないの?信じられない。全く、エクシレムファルコンまでもが操縦者不要になり初めてんのよ?」


「知るかよ。つまりお前も操縦者って事かよ?それを知っているって事はよ。」


「正確には私はバトラーって言ってね、ゼフィエルクラスの使徒なら一撃で倒せるけどね、あたしには叶わない使徒なんかいないって事よ。」


バトラーとは戦闘バトルスーツを装着した、エクシレムファルコンの操縦者の通称だ。

腕にはマキシマムハイパーフェイスを装着しており、様々な武器を生成する事ができるという代物である。

それはガトリング砲やXMー27などのハイパーマシンガンも作り出すことができる。


「なんだよ。結局自慢かよ。くそ面白くねえな。だからなんだ。優れた銃口火器を持ってるあたしすごいでしょって自慢してえのかよおめえはよ。そんなもの実戦になって見なきゃわかんねえだろうが。」


「あらそうかしら、呑気なことしてたら、もうまもなく使徒が来てしまうかもしれないわよ」


少女は笑いながら、答えた。


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